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2024年5月28日 米国株式市場の動向解説

■記事を読む時間の無い方向けサマリー(要約)

①暴落サイン:未点灯。

②購入可否:押し目待ち。

ここから大きく下落する可能性は現時点では低いと言えます。
ノーポジションの方は即購入推奨、現在ポジションを持っている方は押し目(一時的な下落)が来たら買い増しする方向が良いかと思います。

③株価トレンド:上昇相場の入り口。

先日より上昇相場にトレンド転換したと考えておりますが、引き続きトレンド継続中です。
*中長期的には昨年10月からすでに上昇相場に突入しています。

④注意:

日本時間の5/31(金) PM9時半に米国コアPCEが発表される予定で、この指標はFRB(米国連邦準備制度理事会)が金融政策を決定する際の参考指標として使用されます。つまり、株価への影響が大きい経済指標が発表されるということですので、要注目です。また結果がでましたら、株価への影響と併せて解説記事を書きたいと思います。
*PCEについての具体的な解説は、専門用語解説用の記事にまとめてありますので、詳細を知りたい方は本記事下部から併せてご参照ください。

では上記の判断をした理由について深堀していきます!!

■S&P500 恐怖、強欲指数について(市場センチメント指標)


出典:CNN Business

本日時点のS&P500種指数の恐怖、強欲指数は53pt(Neutral)となっており、5/23(木)の一時的な下落の影響で市場はフラットな状況に戻ったことが示されています。

・5/23に株価が下落した主な要因

米国PMIなど同日発表された経済指標の数値が予想よりも高かったことにより、「経済が強すぎる→高金利政策継続との思惑→株価下落」の流れです。

ですが、”トレンドは一度発生するとそう簡単に転換しない”こと、
”企業業績が好調である”ことなどから、
引き続き現状の米国株指数は良い買い時だと思います。
(SP500、Nasdaq100、SOX、US Tech20 等)


・強欲指数とSP500指数を重ねて分析

出典:MacroMicro

上図は恐怖、強欲指数とSP500指数を重ねて表示したチャートです。
前回記事の時よりも市場は落ち着いていることがわかります。
多少割安になりましたが、まだ押し目買いポイントではありませんね('_')

■S&P500指数のチャート分析

Trading Viewより、SP500チャート表示


こちらは5/24時点のSP500の日足チャートになります。

・チャート分析

赤点線で示した直近最高値ラインが抵抗線となり、5/23日に発生した下落時(白い矢印)に反発してくれていることが分かります。
前回の記事で説明していた抵抗線(レジスタンスライン)がしっかり効いてくれていますね。

・RSI

”買われすぎ/売られすぎを示す指標のRSI”が63.4pt(14MA)となっていて、
買われすぎ水準は緩和してきています。まだ押し目買いポイントとは言えない水準ですので、その時を気長に待ちましょう!

・注意

株価が横横でその後上昇といったように押し目が発生しない可能性も十分にありますので、長期目線の方はどんどん購入していって良いと思います。
尚、6~8月にかけてはサマーラリーと言って、過去の実績では上昇確率が非常に高い時期になります。

NASDAQ100や半導体関連セクターの方が上昇率(下落率もです)が高いので、こうした上昇相場ではそちらを選好して購入することも一つの手段です(私も
そうしています)が、本記事ではこれらの株価の行方に大きく影響しているS&P500指数を全体の株式市場の代表として分析していきます。


■米国債券の長短金利差(逆イールドの深さ)について(暴落予知)


出典:FRED

本日の逆イールドポイント:-0.47pt
2022年7月より発生している”米国10年国債と2年国債の金利差を示す逆イールド”は依然としてマイナス域におります。
歴史を振り返ると、この逆イールドがマイナス圏からプラス圏に転換するタイミング付近にリセッションが発生している為、本指標も常にチェックしておくべきと言えます。
*逆イールドに関する専門的な解説は別の記事にて書かせて頂きます。

■米国の失業率推移(暴落予知)

米国の失業率推移は月に一度更新されますので、また更新されたら掲載します。
(前回記事時点)5月時点の失業率:3.9pt

歴史を振り返ると”失業率が急上昇するときにリセッションは発生している”為、本指標も常にチェックしておくべきと言えます。
まだ何ら問題ない水準ですが今後、米国失業率が急上昇する兆しがあればすぐにアナウンスしますね!!

■S&P500 プットコール・レシオの推移について(逆張り指標)

出典:MacroMicro

本日のプットコール・レシオ:0.89pt
現在は平常運転中と言える値と思います。
日々ウオッチしていますので、たまにくる絶好の押し目買いポイントに到達したらすぐにアナウンスいたします。
*プットコール・レシオが1.1以上は買い推奨、1.2以上は最高の購入ポイントと言われています。

■BPSPX指数(Bullish Percent Index)について(トレンド分析)

出典:StockCharts.com

本日のBPSPX:66.60pt

・総評

引き続き上昇余地はまだあり、買い増しも問題ない位置だと思います。
過去から分かるように、BPSPXは80pt付近で天井を付ける傾向があるため、80pt付近まで上昇した場合は一時売却も検討すべきかもしれません。
その時が来たらすぐにアナウンスいたします!

・注目点

MA50(50日移動平均線)がMA200(200日移動平均線)を下から上にクロス(ゴールデンクロス)しており、強気のサインが点灯しております。
直近で同じようにゴールデンクロスしたのは2021年1月で、そこから2021年12月までにSP500は約27%上昇しております!!

■US-NAAIM Exposure Indexの推移について(トレンド分析)

出典:MacroMicro

先週(水曜更新の指標です)のNAAIM指数は94.45ptでした。
現在は過度の楽観領域であり、目先は多少の下落もあり得ると思います。

【指標の意味】
これは米アクティブ投資マネージャーズ協会(NAAIM)の会員が毎週水曜日に協会に対して全体的な株式ポジション量を表す数値を報告・集計したもので、
中長期的にその値が80%を超えると「過度の楽観」
20%を下回ると「過度の悲観」とされます

要するに、機関投資家たちのポジション量を可視化した参考用の指数です。
この指数は結構変動が大きいのでそんなにアテにしていませんが、一つの参考データとして推移をチェックしております。

今回の記事は以上となります。

■執筆記事について

日々忙しい個人投資家の皆様に代わって”市場動向を調査"“分析”し、
1日1記事を見れば株式市場の現在地(買い場なのか、売り時なのか、暴落が発生しそうなのか、株価が急上昇しそうなのか等)が分かるように内容をまとめて投稿していきます。

その他、マネーリテラシー向上につながる情報発信や、各種テクニカル分析の解説なども行っていきたいと思っておりますので、資産運用に興味のある方は是非フォローをお願いいたします。

※実際の投資判断については自己責任でお願いいたします。
※特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

■個人投資家【ケイ】について

私は35歳、妻子持ちで無職のサイドFIRE民です。(今は無収入です、、)

これまで合計3年間、世界40カ国以上を妻と旅してきた経験から、
サイドFIREを着実に実現し、娘(もうすぐ2歳)を連れて家族3人で世界中を旅することを夢見て日々投資と副業を頑張っています。
毎月の生活費はギリギリ投資益から賄えていますが、さすがにこの資産では夢は実現不可能なので、手探りながら色々と副業を始めています。

また、現在の金融資産は2200万円~2400万円(日々流動してます)で、
信用枠を入れた株式の総買いポジションは2024年5月28日時点で2700万円程となっております。

4年程前に投資を始めてから投資にドはまりし、以降は毎日経済ニュースと株価分析をしてきました。もはや趣味の領域で、変人とか言われます。笑

これまで培ってきた金融知識と、私自身の為にもなっている米国株のトレンド分析などをNoteで発信していき、
個人投資家の皆様と一緒に資産を増やしていきたいと思っておりますので、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします!

*世界の旅写真も載せたり載せなかったりしますので、
お金の話ばかりで疲れた時にでも現実逃避してみて下さいっ!笑

マチュピチュ遺跡@ペルー (ケイ本人です)

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