d.naka

某都内私立大学学生→

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最近の記事

50歳くらいの自分へ

私は23です。 未来がどうなっているかはわからない。例えば今だとAIが発達して仕事がなくなるとか、いやそんなにAIは賢くないとか、がんや糖尿病は解決しているとか、白熱電球は博物館に飾られるとか、日本はオワコンとか色々言われています。 過去20年もたしかに変わっていて、例えばテレビ電話。博物館においてあったものが今では授業や就職に使われているんだからすごい。 さて、 突然ですが私の懸念事項があって、それは「普通のおっさん」になるんじゃないか、ということです。 学生時代

    • 自己分析のための日記のすすめ

      1.目的就職活動の基本は業界研究と自己分析です。 自己分析はなぜやるか、というと自分の仕事の適性というか、どんな仕事に自分はついた方がいいのかを知るため。あるいは面接で「私はこういう人です」とアピールできるようにするため。 自己分析のツールの一つとして、過去の出来事を主観的に振り返られる日記は有効でしょう。今回は就職活動中の人も、これから就活する人も参考にしてくれると嬉しいです。 2.用意するもの罫線ノートと黒ボールペン。 市販の日記帳はおすすめしません。1日ごとに書くべき

      • 中島みゆき「Tell me sister」

        久々にnoteを書こうと思い、はじめてお題を募集しました。 リクエストは「持ち前のマニアックな知識を周囲がおいてけぼりになるまで語ってほしい」というものでした。 リクエストした方とはじめてお会いしたのは2年以上も前の初夏。鋭い指摘をしていたのを今でも覚えています。「大学ってこんな人いるんだ」と驚きましたが、発言や思考がおもしろくてまた話したいと思う方です さて、周囲に圧倒的な差をつけられる知識は「中島みゆき」これにつきると思います。中学生からはまりだし、アルバムはすべて

        • 三島由紀夫「近代能楽集」

          君の友達が本を読んでいたとしよう。何を読んでいるの?と尋ねると、そいつは「近代能楽集」のカバーを見せてきた! 君はどう思うだろうか。まず思い浮かぶのは「能楽」ではないか。Eテレで時々流れる。翁やおかめのお面をかぶり、音程の変化の少ない歌に合わせてゆっくりと動く。ストーリーもわからないし、どこに注目すればいいのかわからないし、眠くなる。*筆者の勝手で雑な見解です それを踏まえて好意的な友人であれば「それ面白いの?」と疑いながら聞くだろうし、普通の人であれば「おまえとうと

        50歳くらいの自分へ

          村山由佳「約束」

          「小学生で読んだ本の感想」というお題を提案したの、実は私です。 みんなどんな本がおもしろいと感じるのかな、小学生の時どんな人だったのかな、と気になったからです。 で、私の小学生時代はといいますと、公立の小学校なのにクラスメイトの文化資本がべらぼうに高く、読書する人が多かった。 クラスに一人くらいの割合で本をたくさんもってきて、みんなに貸し出していた人がいました。どんな本を読もうと邪魔されない、そういう意味で恵まれていたのかもしれませんね。たとえそれが広辞苑でも。 小3

          村山由佳「約束」

          観光ではなく旅をしよう

          大学に入りロードバイクを手に入れた私は、いわゆる観光スポットをちょいちょい巡りました。富士スバルラインで5合目まで行ったり、三浦半島でマグロを食したり、神戸の異人館も行ったことがあります。 こうした観光スポットを紹介するのもありかな、と思ったんですがここでは観光地でなく愛媛県の半島を紹介しようと思います。 さて、ロードバイクで愛媛県から高知県を目指していた途中、坂道の険しい国道を避け海側の県道を走ることにしました。 トンネルを抜け見えたのは穏やかできれいな海と、いくつか

          観光ではなく旅をしよう

          冷たい校舎の時は止まる

          辻村深月のデビュー作としてあまりに有名な本作を、今更読み始めました。 今年の3月に「かがみの孤城」を読破し、さあ次の辻村を読もうと図書館に予約。しかし感染症で図書館は閉鎖、通知が来たのは予約したことさえ忘れていた6月下旬のことでした。 まず読み進めて思ったのが「登場人物頭よすぎか」ということです。県下一の進学校のクラス委員ということですが、センター試験を控えた高3に校舎に閉じ込められても、冷静に状況を分析し仮説を立てる。 私の高3時代はというと男子校の6年目。例えば体育

          冷たい校舎の時は止まる

          中島みゆき「二隻の舟」(にそうのふね)

          中学3年生のころ、中島みゆきの曲を聴き始めました。 きっかけは、カロリーメイトのCMに採用されていた、「ファイト!」という曲を聴いたこと。「戦う君の歌を、戦わない奴が笑うだろう」なかなかにかっこいい歌詞です。 CMではこの部分が流れてきますが、実はこの曲 「あたし中卒やからね仕事を もらわれへんのやと書いた  女の子の手紙の 文字はとがりながら震えている」 から始まる、かなり強烈な歌です。 今まで聞いたことのない曲。 このように人間の弱さ、失恋、苦しさを歌い上げる曲

          中島みゆき「二隻の舟」(にそうのふね)

          無人島に何をもっていくか

          ずばり、三島由紀夫の本、「不道徳教育講座」です。 私は無人島でサバイバルしたいとは思いません。衣食住は容易に利用できるとします。そうでなかったら死にます。 そうすると無人島生活の一番の問題は「退屈」ではないでしょうか。 家事だけやって寝る。この生活が続けば日常に変化がなさすぎて病むでしょう。 また私は文字がない空間が怖い。文章を読んだり、書いたりするのは他人と私の存在確認のためかもしれません。 そんなわけで本を持っていきたい。 ではなぜここで「不道徳教育講座」を選

          無人島に何をもっていくか

          文学の知識ゼロが語る三島由紀夫の魅力

          三島由紀夫。戦後を代表する作家であります。 私は高1の時「春と雪(豊饒の海)」を読んで衝撃を受け三島由紀夫にとりつかれ、一時期は「三島でなければ文学でない」とまで思ったものの、結局大学では経営学を専攻している学生です。 今では読む本も多種多様ですが、初めて三島を読んだ時の衝撃、そして彼の作品を読んだ時の心から沸き立つ気持ちは、今でも覚えております。 しかし、三島由紀夫と申しますとたぶん「お寺燃やしちゃう小説書いた人だろ」とか「自衛隊で割腹自殺した」とかいうエピソードが強

          文学の知識ゼロが語る三島由紀夫の魅力

          おうち時間の過ごし方

          ツイッターとKYOPROと課題と読書です。 本が枯渇しつつあり、活字に飢えてます。誰か助けてください

          おうち時間の過ごし方

          本の読み方(読書は偉いのか)

          数年前、大学生は平均すれば月に1冊も本を読まないというアンケート結果が出ました。 外出自粛の影響で本を読む学生も多少増えたと思いますが、それでもスマホやゲームで時間をつぶす人が多いんじゃないでしょうか。 こういう出だしだといかにも「最近の若いもんは本を読まない。これはいかん」という嘆きに聞こえますが、私は別に「スマホ、ゲーム、漫画、映画、雑誌より読書が素晴らしい」と思っているわけではないです。 明治時代、小説は低俗なものとされていたそうであります。 「スマホなんてやっ

          本の読み方(読書は偉いのか)

          おすすめの本(小説Ⅰ)

          はじめに今まで読んできた中で比較的面白かったものを、全くの主観で分類しました。異論は認めます。 あらすじはかなりあやふやです。ただ、印象にのこった部分は覚えている。はず。 1.心を動かされたい1泣きたい塩狩峠・・・世のため人のために力を尽くし、大勢に支持されてもおごることのなかった主人公。しかし結納の日乗っていた列車が暴走し、自ら下敷きとなって列車を止めた。ここがもう泣ける。 幽霊人命救助隊・・・自殺した4人が、「天国に行くためには、自殺しそうな人100人の自殺をやめさ

          おすすめの本(小説Ⅰ)

          浪人を振り返る(読者様の気分を悪くしたら申し訳ない)

          3月は冬から春へ変わっていく時期で、好きな人は多いんじゃないでしょうか。私は浪人が決まったことを思い出します。じゃあ嫌いかというとそう単純な話でもない。おもしろくない日々でしたが、今の自分を形成した特別な体験でした。 さて、2017年3月どこにも進学先がなかった私はあっさりと浪人が決定します。12月くらいから合格するビジョンが見えてなかった時点で、もう敗北が決まっていたようなものです。 というわけで見事Sダイ(駿台)に進学することになります。頭の悪い自信だけはあったので、

          浪人を振り返る(読者様の気分を悪くしたら申し訳ない)

          三田誠広「いちご同盟」

          本との出会いは、いつも違う。 知り合いにすすめられて、クラスで流行ってて、たまたま学級文庫においてあって、話題作といわれてて… 今回は先輩が「整理するからほしかったらあげる」と言われて手に入れた。この小説が中学の教科書にのっていたことも思い出した。 私が傑作だと思う基準に、「何回でも読み直せるかどうか」がある。だいたい年1,2冊ほどそういった本が現れるが、「いちご同盟」は何回でも読み直せるだろう。社会人になったら、子どもが生まれたら、そのときに読み返せばまた違った面白さ

          三田誠広「いちご同盟」

          noteを始めたきっかけ

          きっかけは単刀直入に言えばKYOPROの市ヶ谷リーダーとなったこと。 組織の意志決定を行うさい、みんなが理解できるような判断を下すことが絶対である。私の説明を聞いただけでは「なんでそう判断したの?」となるかもしれない。どんなに私が立派だと思っている判断でも、みんなが納得(最低でも理解)できなければ実行は不徹底に終わる。 それを少しでも防ぐには? みんなが私の考え方、経験を知れば少しは理解の助けになるのでは? と考えるに至りました。 続けるかどうかわかりませんが、興味

          noteを始めたきっかけ