浪人を振り返る(読者様の気分を悪くしたら申し訳ない)

3月は冬から春へ変わっていく時期で、好きな人は多いんじゃないでしょうか。私は浪人が決まったことを思い出します。じゃあ嫌いかというとそう単純な話でもない。おもしろくない日々でしたが、今の自分を形成した特別な体験でした。

さて、2017年3月どこにも進学先がなかった私はあっさりと浪人が決定します。12月くらいから合格するビジョンが見えてなかった時点で、もう敗北が決まっていたようなものです。

というわけで見事Sダイ(駿台)に進学することになります。頭の悪い自信だけはあったので、授業始まる前から自習室にこもっていた気がします。というよりも地元のスーパーとか繰り出すとニートに思われている気がした。まあニートみたいなものだけど

4月5月は割と明るい展望でした。駿台の授業は面白かったし、新たな出会いもあった。予習して授業受けて復習して、それで一日のほとんどがつぶれるから落ち込む暇もなかった。

しかし、6月、最初に受けた模試が返ってきて、それが非常に悪かった。加えて志望校の得点開示がやってきて、それも非常に悪かった。あと8,9か月で受かるだろうか?梅雨の時期で天気もどんより。私もどんよりしてました。道行く人を見ながら、「この人たちはきっと私以上に苦い経験をしていて、頭がよくて明るく生きているんだろう。なのに日本に問題点が山積しているのはなぜだろう」と思ってました。重症です。

7月は5月に受けた模試が返ってきて、それが思いのほかいいものだったため、梅雨の終わりとともに私のモチベーションは高くなります。私でも勉強すれば力はつくんだ。高校の友達と会ったりして「浪人も悪くない」と思えるように。恐れるがよい現役生。

8月。夏期講習中の自習室は午前午後の入れ替え制。午前の部が終了後、爆速で昼食をとり、午後の部に並ぶ。気分転換に一度高校に遊びに行き、恩師からエールをもらう。これが浪人期一番の思い出です。

9月。夏頑張った甲斐あって、模試が解ける。成長を実感して楽しかったです。よく聞いていたのは中島みゆき「二隻の舟」。私のラッキーソングであります。このころからLINEを見なくなる。

このように7~9月は私の絶頂期でした。しかし・・・

覚えているでしょうか。2017年10月は数十年ぶりの大寒波でした。寒い。雨が冷たい。予備校に行きたくない。(それでも行くとやる気が出るから結局行く)雨に濡れた靴下を、駅のホームで絞ってたくらいには追い込まれてました。

そんな状態で受けた模試は、ええ悪かったですね。高3の時と変わらないじゃん。11月はしっかり落ち込みます。寝坊も増えた。

12月。センター対策もしなくてはいけない。去年もやってたセンターの過去問で、同じ箇所で間違え始める。病んだメールを高校の友達に送りつける。しかし、9~12月の成績表が返ってきて、4~7月までよりよかった。1年間でクラスの半分近く抜かしたことが判明。それを頼りにセンター本番を迎えます。

1月。センターの結果はいまいち。あれえ?英語去年より下がってね?法政のセンター利用もやばいかも?

2月。2浪できないから私大を受けまくる。疲れる。早く終われ。

国立受験直前、法政のセンター利用通って安堵する。国立大の入試はやはり難しかった。

3月。補欠合格とか来ねえかなと期待するも来ない。国立大後期日程のため頑張ってた。過去問を淡々と解いていた。2年も受験勉強してきたんだ。早く終われ。

3月9日。第一志望の国立大から不合格をもらう。運や環境が悪いとかそうじゃなくて、ただただ志望校と私の間に実力差があっただけなんだ。これ以上私は頑張れないだろうし、つまり私はそれまでだった。

後期日程も落ち、私は法政に進学します。

振り返って。浪人も悪くないです。勉強しかしなくていいありがたみがわかるとか、自分を見つめ直すとか。親や周りの人に感謝をもてるようになります。あと一人でいる時間が増えたのでよく考えます。大学行ったら何がしたいのか、遊んだりするんじゃもったいない。勉強の面白さ、教養の面白さもしれます。(勉強面白くないと浪人やってけない)

最後に。浪人して判明した後悔があります。高3のときあまり勉強しなかったことです。あのとき全力で勉強していたら、もっとよりよい浪人生活を送れたはずでした。苦労すれば必ず成功するわけではない。ですが、何事も全力で取り組まないと得られるモノも限られてしまうというのは、意識したいなと思います。



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