Design Squiggleと好奇心の追求 - BEAU LABO 第13期 ディレクター紹介 vol.01 副島 拓歩 - Inside BEAU
BEAU LABO 第13期 地域経済ラボディレクターをしております、副島拓歩(そえじまたくほ)です。滋賀県長浜市に住んでおります。現在は、地域おこし協力隊として、市内県立高校の魅力化コーディネーターとして活動しつつ、令和5年度時点では大学生もやっております。サッカー観戦、サイクリング、オードリーが好きです。あと重症レベルで方向音痴です。いっつも回り道しています。
様々な理由をもって参加してくる高校生のみなさんに、僕が提案したいのは、「この図のような状態になっている自分を俯瞰的に見て、美しいと思ってみる3ヶ月にしてみてはどうでしょうか?」
ということです。
この図はDesign Squiggleといって、デザインプロセスを視覚的に表した図になっています。左側は、混乱・不確実性に包まれているぐるぐるの状態になっていて、右側がその結果を示しています。
デザインの世界では、絶対的な答えの無い、ネットワーク化された厄介な課題に立ち向かうことが多いため、プロジェクトの軌跡を描くとこのような図になることが多いです。(ここで言うデザインは、「現状をよりよくする行為」として以下捉えて頂きたいです。)実際僕が過去に取り組んだことのある社会性のあるリアルなテーマはやはり厄介なものでした。「どうすれば、若者が楽しみながら地域に関われるか?」や「どうすれば、過疎地域でローカル鉄道の売上を向上できるか?」は、関わってくるステークホルダーの中での合意形成は難しく明確な解も無かったため、取り組んでいる最中はほとんど見通しが立っていない状態でした。そこでデザインを専門とする大学の先生に紹介されたのが、このDesign Squiggleでした。
BEAU LABOが大切にしている「好奇心」。
「どうすれば、自分の好奇心を追求する三ヶ月を過ごすことができるだろうか?」というテーマはまさに、答えのない厄介な問題です。
個人的にはBEAU LABOにおいて、Design Squiggleは、2つの意味の見出し方があると思っています。
一つ目は、簡単に結論にはいきつけないことを自覚すること。ひょっとしたら諦めに近いものかもしれません。時には細い線を歩いたり、やっては戻りやっては戻りを繰り返し前に進んでいる実感が得られない場合も多いかもしれません。また、特に、テーマややりたいことが見つかっている子が周りにいると、めちゃくちゃ焦ると思います。とはいえ努力でなんとかすることが難しく、基本的に見つけるものではないので、見つかるものなのだという自覚が必要なのかなとも思っています。そういうものです。一歩ずつ登ることを楽しむしかないのです。
二つ目は、禁忌。簡単に結論にいきつこうとしてはいけないということ。高校生で何かに取り組む際、「○○が賑わうためのイベントを実施したい」という意見がよく出てきます。イベントを実施してみたいという好奇心やチャレンジ精神には、非常に素晴らしいのですが、本当にイベントという形で良いのでしょうか?あなたが本当にやりたいことを実現するために取る手段は、イベント実施で良いのでしょうか?分かりやすく映える選択肢の実施を思いついた際、一度頭の中でこの図を思い出してみてほしいと思います。(とはいえ、やってみないと分からないこともあるとは思っています。そこの判断はBEAU LABOのディレクターが相談相手になって話してくれるはずです。)
この3ヶ月、先行きが見えない中、難しいなあと思ってしまった場合、この図を思い出して欲しいです。時には自分を俯瞰的に見る形で褒めてください。ちゃんと美しい図を描いているはずです。
「俯瞰的に自分を見て美しいと考える」以外に持っておくと個人的に面白いんじゃないかと思う、マインドセットについては、またどこかで文章に残そうと思います。
なんだか、難しいことを書いてしまいましたが、僕はデザインに関しては趣味で勉強した内容ですので、間違っている内容あれば教えて頂きたいです。また、ここに書いた内容もまずは、やってみて体験してみないと伝わらない話なのかなとも思っています。それではラボでお会いしましょう。
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