見出し画像

自分の感情を大事にする No.1053

===========
2023年11月21日 「DayOne日記」No.1053
本ブログは、何か新しいことを始めるきっかけになることを書いていきます。365日、1日も欠かさず発信します。
===========

おはようございます。

ある友人に勧められて
朝井リョウさんの著書である「正欲」を
読みました。

11月10日からは、
稲垣吾郎さんと新垣結衣さんが主演で
映画も公開されていますが、
映画に行く時間が確保できず、まずは本から。

そして、
この映画のキャッチフレーズが…

「観る前の自分には戻れない」

と、とても心ざわつくワードだったのです。

そのワードを頭に入れながら
読み始めると、文庫本約500ページを
一気に無我夢中で読み漁ったのです。

本当に、興味深い内容。

感想として、本当に
「観る前の自分には戻れない」ならぬ
「読む前の自分には戻れない」が
ぴったりな作品です。

ネタバレになるので多くは語りませんが、
「多様性」という抽象度の高い言葉で、
人の個性を何でも解決できてしまう感覚が
ありますが…。

決して、そんな簡単なものではない。

社会の中にある本当の多様性、
その深さ、その広さ、その中でどうしようもない
感情を抱き、苦しむ人もいるという真実。

本当に、人それぞれに、
それぞれの感情がある、ということ。

そして、
その感情は、どれ1つとして
人としてあってはならない感情ではない、
という事。

その感情の肯定こそ、
その人の存在を示すものになる。
という印象。

本当に、人として「個」について
再考する機会になったのは事実です。

そして、改めて、
人というのは、感情の生き物。

その感情に対して、
素直に生きたり、本能のままに
生きていければ良いのですが、
それを許さない社会。

でも、逆説的に
本能のままを良しとする社会は
また秩序が維持できなくなる。

この両面とバランスがあるのでしょう。

でも、そんな事を考えると…

何が常識で、何が非常識なのか?
また、それを何で図るのか?

そういったことが
分からなくなってくる感覚もあるのです。

でも、忘れてはならないのが、
どんな人にも必ず感情がある、という事実。

そして、
ある物事に対して自分が感じる感情と
他人が感じる感情は決して同じではない。

当たり前のことだと思いながらも
自分を正当化したり、一般化したりしてしまう
自分もまた存在するのです。

だから、それを忘れずに
常に自分と他人は同じでない、その距離感を
意識していきたいものです。

本当に、
人の感情とは何か?ということを、
客観的に感じることができる作品として
おすすめです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?