見出し画像

【考察:国際情勢】ロシア人思想家「フランスで人権宣言が出されて、それを合衆国憲法に取り入れて、そのアメリカが日本国憲法を創ったから日本では民主主義が良いことだと認められているのです」

──『手をくれ、手遅れ、何か手をくれ』──
☆☆☆

 2024年3月18日(月)。21時31分。

☆☆☆
 国際政治に詳しいわけでも何でもありません。本日の報道1930を見てのタイトルの並びとなっております。
☆☆☆

 タイトルと冒頭言で書くことが終わったような気がする。タイトルと関係のない話が続きそうな気がするがご容赦願います。

 こんにちは。井上和音です。

 熊本国府高校が甲子園で初勝利を上げました。vs.近江高校。超強豪相手にタイブレークまで持ち込み勝ちました。熊本県民としては「まさか国府が」と失礼ながら思ってしまいました。国府高校に野球が強いイメージが全く無かったのですね。

 しかしながら、流石は秋の九州チャンピオン。堂々とした戦いぶりでした。

 報道1930の話に入りますか。面白い番組ですね。偉人の年収How much? の特別編があっていたので最初はそちらのほうを見ていました。本音を言うと、自民党の裏金問題がどうのとかはあまり関心がありません。知識が無いのもありますが、「だから何だろうか」と思ってしまう気持ちになります。説明責任ってなんなのさ。説明責任が果たされたって思う時って、その説明を聞いてあなたが納得するかいなかだけであって、何かを言うことが「説明責任を果たす」ということではないと思うのです。ただの茶番にしか見えないので時間の無駄だと思っています。

 納得すればそれでよし。裏金問題で誰かが処分されたところで自分に何か有利になるとかそんなことはあり得ませんし。そもそも政治に興味はありません。

 ロシア大統領選挙ですよ。プーチン氏が得票率88%で再選を果たしました。これだけだったらはいよかったねと遠く離れた日本の、どうでもいい国民の私ならそう思うだけですが、報道1930を見ていたら、自称「ロシアの頭脳」と言われるロシア極右思想家のドゥーギン氏(名前が違ったらごめんなさい)のインタビューが鮮烈でした。

 「『国の為に死ねるか』ということが重要になってきます。日本にも国の為に命を捧げる美しい時代がありました。まさに武士道の体現です」

 日本のKAMIKAZEを称賛するロシア人思想家にニカルフィの笑い方しかできませんでした。声はネットミームで使われがちなトムとジェリーのトムが本を開いた時にわけのわからない数式が大量に出てきて、床を叩きながら笑う感じ。

 分かるかなこの感じ。分からないよね。

 日本の特攻隊は美しかったかどうかは別として、個人の意見としては特攻隊のような悲劇は二度と繰り返してはならないという気持ちは断固としてあります。戦争反対なわけですね。

 しかしながら、その後の東大先端科学技術研究センターの小泉さんの解説でなんとなく納得したのが、「民主主義は西側で創られたイデオロギー」ということでした。

 考えてみればその通り。タイトルではロシア人思想家が言ったかのように書いていますが、あれは責任転嫁というやつで、実は自分が勝手に思い付いた歴史の流れに過ぎません。

 民主主義というか、国民主権、基本的人権の尊重。日本では当たり前のこの思想。なぜ当たり前かと言えば日本国憲法にしっかりと記載されている(法律に詳しくないので『記載』という表現があっているかは分かりません)から、誰もが人権を尊重されて当たり前と思っているのですね。

 まるで世界そのものの常識のように。常識を疑わずに人権を享受しています。

 ところが、タイトルにある通りに、フランス革命の最中さなか、フランス人権宣言が出されました。同時代にアメリカ独立運動が起こっており、そこでフランス人権宣言を取り入れた合衆国憲法が制定されるわけです。

 それで、第二次大戦中に軍部による全体主義へと陥っていた日本が負けて、日本国憲法が創られました。創ったのは誰でも知っているかと思われますが、フランス人権宣言の考えを憲法に取り入れているアメリカ合衆国という国になります。よって、基本的人権とか、国民主権とか、民主主義が大事だよねとかそういう思想は、西ヨーロッパとアメリカの思想に過ぎないわけなのです。アメリカ合衆国が日本国憲法を創らずに、日本独自の日本国憲法を創っていたら、もしくは憲法の条文を簡単に変えられるような条文にしていたら、今現在の日本で基本的人権が尊重されているかどうかは分からないわけです。また、「国の為に死ぬことが大儀である」みたいな思想に、日本の常識に変わっていたとしても不思議ではありません。アメリカの介入なしに自国の政権を誕生させたお隣の国、中国を見てみればその可能性は充分にあったのではないかと思っています。

 ロシアと中国がなぜ専制主義的な国家に発展していったのか。それは西欧から遠かったからです。遠いって距離の問題ですかと問われそうですが、多分距離の問題です。アメリカの介入が無ければ「専制主義国家が当たり前の国」というのが出てきて、それが常識となり否定されない現実が、現代の地球では見て取れます。日本の中では「専制主義は良くないよ」で一致したり「専制主義国家は力によって他国に侵略を始める良くない政治体制だ」と言われることもしばしば。「専制主義国家は独裁国家へと変わっていく」という考えもあります。ロシアはプーチン大統領一強時代。中国は習近平国家主席一強時代。

 ここで注意しておきたいのは、プーチン一強のロシアも習近平一強の中国も、特に崩壊も何もしていない点です。「民主主義は正しいから他の体制は良くないよ」と考えていても、世界の均衡は相変わらず保たれ続けているわけです。要は、民主主義の考え方も人権の尊重の考え方も、一つのイデオロギーに過ぎず、それが常識ではない国々がごまんといることに注目しなければいけないのかなと思いました。

 イランなどは完全に宗教国家ですし。プーチン大統領の再選に最速で電報を送った国の一つがイランです。中国も送りました。ウクライナ情勢などで一致しているNATO諸国やアメリカの傘に守られている日本や韓国は電報を送ることはないでしょう。しかしながら、「民主主義だけが絶対に正しい地球の支配の在り方だ」と考えることは難しいのかなと考えています。国連安全保障理事会の常任理事国のうちアメリカ、フランス、イギリスは民主主義。中国、ロシアは専制主義。拒否権を持っている国だって全てが民主主義ではないことを頭に入れておきながら、世界はどう動いていくのか見ていく必要性があるのかなと思いました。

 民主主義国家以外全て敵と決めつけることなく。専制主義国家で保たれている国もあると認めながら世界を見ていきましょう。私は日本で育っているので日本の中で民主主義が壊れてくれないことを願うしかありませんが。

 言論の自由が許されている国に、時代に生まれてよかったと常に感じながら、いつも何かを書いています。

よろしければサポートをお願いします。