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小学生の頃、メダルゲームで友人に騙された話


僕は小学生の頃に
スイミングスクールに通っていた。毎週火曜日、17:30-19:00くらいまでのレッスン。


スイミングスクールは商業施設のなかにあり、同じフロアの隣のスペースにはゲームセンターがあったのでそこで遊んでいく事が密かな楽しみでした。


行きと帰りはスイミングスクールの専用バスがあって、帰りのバスが出発するまでの数十分が「ゲームセンターで遊べる時間」となる。


ここであるメダルゲーム機と出会う。

・ダムダムボーイ

ゲーム性はシンプル
メダル入れる→スイッチ押す→メダルゲット


画像の通り、当たった得点に応じて払い戻しがある技術は関係ない確率ゲームだ。


ゲーム仲間には違う小学校の友達のAくんがいた。ある日、Aくんが100枚近くを当てた瞬間を目の当たりにした。


この時は、確率機という事を知らなくて
Aくんに「どうやって当てたのか、コツがあれば教えて欲しい」とせがんだ。


するとAくん

「ただでは教えられない」


は?こいつ何言ってんだ。
友達なら教えてくれよ。


Aくんは続ける

「どうやったら当たるのか完全にわかった。」


そう言い、またメダルゲームをやり始める。
するとどうしたことか、その通りに当たったのだ。


僕は思った。
これは…ホンモノだ…!!A君は本当にスキルを持っている。腕も弟の肉体も犠牲にしていない本物の錬金術師だと。


イエスキリストばりの奇跡を目の当たりにした僕はA君になんとかそのスキルを教えてもらうため、すがるしかない。


するとA君

「メダル10枚で教えてあげる」


確か100円でメダル10枚買う事ができたので、当時の金銭感覚では高額だ。


非常に迷った。
100円はあるにはある。その100円はスイミングスクールが終わったあとにジュース飲んで良いよと母からもらった100円。こんなことに使っていいのか…


苦悩した上、ジュースを節約し、A君にメダル10枚をあげスキルを学ぶことにした。


「キャラが走りだして、的の〇〇が来たらボタンを押すんだ」


A君…!
そんな簡単な事で良かったのかい!
どうもありがとう!


早速スキルを実践だ。


しかし、A君直伝のスキルをやっても全然出来ない。


数回やっても出来なくて
流石にA君を問い詰める。


「必ず出来るものではない。」


てめえ!
何言ってんだ!!こっちは必勝スキルを買ったつもりだぞ!メダルを返せ!


「いや、必勝とは言っていない」


ぐぬぬ…
こいつは確かに必勝とは言っていない…


確かに正しいが人間としてはクズ人間だ。
クズ人間が小学生のうちから完成されてしまっている…


こうして僕はA君に騙された。
母から貰った100円も失い、メダルゲームのスキルも何も得るものはなかった。


こんなA君は

大人になったら、絶対情報商材売っている詐欺師人間


という事でよろしいでしょうか?

今思うと上手い話には裏があるという人生の教訓を小学生のうちに体験することができました。後からA君と同じ小学校のひとから聞いて、わかりましたが、A君はホラ吹き野郎で有名だったらしいです。それにしてもA君、小学生から情報商材ビジネスを確立していたと思うと末恐ろしい。また2回目の大当たりはいったいなんだったのか。多分、当たる確率を偶然2回連続で引いたんだと思うが、それはそれで奇跡起こしてるから、やはり救世主メシアなのかもしれない。A君、あのときの神のみわざを教えてくれ。メダル10枚で。

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