見出し画像

#001 1人目デザイナーとは?

今日はお便りが届いているので、それにお答えします!

Q:最近良く耳にする1人目デザイナーとはなんですか?一般のデザイナーとは何が違うんですか?

いい質問ですねー。
1人目デザイナーっていろいろな定義があるとは思うんですけど、
ここでは
アーリーステージのスタートアップに一番最初にジョインするデザイナー」
という定義にしたいと思います。

その定義の上で、「一般のデザイナーとは何が違うのか?」という質問に答えるなら、私は
「具現化を武器に事業やプロダクトを推進していく人」
というイメージを持っています。

プロダクトデザインをする前提の3つの土台

プロダクトをデザインしながら、スムーズにリリースするためには3つの土台をつくる必要があります。

  • システムづくり

    • プロダクト開発フロー、デザインシステム、組織デザインなど

  • 軸ずくり

    • コンセプト、ブランディング、デザインプリンシプルなど

  • 方向性づくり

    • ビジョン、ロードマップなど

この3つの土台があって初めて、スムーズなプロダクトデザインが可能になります。しかし、アーリーステージのSaaSにこんなものは無いので、必要なものから作っていきます。

例えば、私であればまず短期の土台作りと中長期の土台作りを並行で進めています。短期で言えばプロダクトの開発フローの改善やFigmaの整理。中長期で言えば、ロードマップの作成やコンセプト作りのためのWSを開催するなどです。

どこにフォーカスするかが重要

スタートアップの比喩で、崖から飛び降りながら飛行機を作るようなものと良く言われます。
そのため、1人目デザイナーは具現化能力を使ってどこが一番レバレッチするのかを見定めて、周りを巻き込みながらアクションすることが求められます。

この時に留意しておきたいのは、CEOと密にコミュニケーションをしながらCEOと進む方向を合わせて何にフォーカスするかを決めることです。
プロダクトをスムーズに開発していくには、プロダクト体験やブランド体験をデザインするだけではなく、組織のプロセスやマインドセットに変化をもたらすことも必要です
そのためには、ノコノコ入ってきた1人目デザイナーの影響力は最初とても低いので、CEOと協力してアクションしていきましょう。

まとめると、デザインというスキルをより抽象化して、経営の判断軸やプロダクト開発のプロセス、組織デザインに応用していくことが、一般的なデザイナーと役割りが違うところかなと思います。

ポッドキャスト

以上の話を試しにポッドキャストでも配信しています。ここに書いていないことをいっぱい話しているので、よければお聞きください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?