見出し画像

デジタル技術の進展による世界の変化のエバンジェリストでありたい-好奇心旺盛な山下の原動力の秘訣-【メンバーインタビュー#7】

皆様こんにちは。note 担当の安井です。
今回は事業開発チームに2023年3月に入社した山下に、これまでの経験や株式会社 INDUSTRIAL-X(以下 IX)へ参画の理由などを聞いてきました。


1.学生時代に注力したこと

大学では生命工学を専攻し、勉強に打ち込んでいました。
幼少期から自然に囲まれて生活してきたので生物や命に興味があり、その影響もあって生命工学科を選択しました。
朝から夜まで勉強と実験で学校に入り浸る毎日だったため、一人暮らしを支えてくれた両親には今でも頭が上がりません。
またこの時初めて、家族以外に大切だと思える友人ができました。
価値観や考え方の共通点が多く、例え意見が違っても、その度に話し合い、こういう考え方もあるのだなと受け入れられる、一緒にいて心地よさを感じさせてくれる友人たちです。
今でこそ、会うことは減りましたが、現在も頻繁に連絡を取り合う仲で、かけがえのない出会いとなりました。

――大学院への進学と進路

大学卒業後は大学院へ進学し、日々アルツハイマー型認知症に関わる遺伝子工学やタンパク質工学の研究に励んでいました。
当時は漠然と研究者になりたいという想いで研究に没頭していましたが、研究を通じて本当にやりたいことは患者さんがいる現場に携わってする仕事ではないかと気づき、自分が薬をつくるというよりも、その薬をどう人に届けるか、正しい情報を届け、現場で活かしてもらえることが大切だと感じ、MR(Medical Representative:医薬情報担当者)の道に進みました。
認知症と向き合ううちに、人は死ぬことよりも忘れられることの方が辛いかもしれないと感じ、どう生きるかということや、改めて人の大切さや関わり方を考えるきっかけにもなりました。

2.今までどんな仕事に携わってきましたか

新卒で製薬企業のMRとして7年間従事しました。
主に認知症診断などの検査薬の情報提供を医療従事者にしていました。
なかでも、高知県の先生と共に認知症の研究会報告に向けて診療や検査、治療結果のまとめ方などに関する情報提供を行ったことは印象深いできごとです。
その際に「御社の検査のお陰で治療法が変わり患者さんが良くなったよ」と感謝の言葉をいただいたことは、とても嬉しかったのと同時に、「自分は人を助けるための情報提供しかできない」というもどかしさを感じ、医師のように自身の手を動かして何かできないかと模索するきっかけにもなりました。
その後、自分に「できること」「やりたいこと」を突き詰めていくうちに、漠然とMRとしての将来に行き詰まりを感じ、MRと同じくらい興味のあったマーケティングの道へ進むことを決意しました。
その頃、大手広告代理店が手掛けていた「注文をまちがえる料理店」(※)の記事に出会い、そのコンセプトや想いにとてつもない衝撃を受け、友人の勧めもあり広告代理店へ挑戦することにしました。

※「注文をまちがえる料理店」では、オーダーを取るのも、料理を運ぶのも、給仕はすべて認知症の人。料理はピザ、ハンバーグ、水餃子の3種類ではあるが、注文とは違う料理を配膳したり、スープの代わりにサラダを2つ提供したり。普通のレストランであれば、クレームになりそうな状況も、ここでは誰一人間違いを指摘することなく、ニコニコしながらおいしそうに食べている。認知症の理解促進と「ま、いっか」の気持ちを世界中に広げるために生まれた少し変わった料理店です。

――人生で一番の挫折を経験

希望していた大手広告代理店業界への転職が叶ったと感じたのも束の間、とにかく毎日が目まぐるしく、また右も左もわからない環境の中で、これでもかというくらい大きな挫折を味わいました。
入社してまもなく、顧客の業界エキスポで展示のデザインに携わり、グローバルメーカーの展示ブースを企画・設営しましたが、お客様の意図を汲みとりつつ、知らないことを勉強することで補いながら形にしていくことは想像以上に大変で「こんなに自分はできない人間なのか」と苦しみました。
そんな中、自分を突き動かす原動力となったのは一緒にアサインされていたクリエイターへの強い憧れでした。
この時期に一番印象に残っている言葉に「神は細部に宿る」という言葉があります。
クリエイティブ業界では一般的な言葉ですが、一緒に仕事をするメンバーの本当に細かい部分までの気配りや戦略、議論の詰め方などはひとつひとつが学びでしかありませんでした。
今のIXの業務でも本質的な部分は同じだと考えており、常に肝に銘じている言葉でもあります。

――ITとの出逢い

大きなプロジェクトを終えてボロボロになりながらも、クリエイティブなどの営業ではない人生設計について模索する中、様々なご縁が繋がったとともに、ここで学んだマーケティングの知識をMRや製薬業界に活かせるかもしれないという想いからMR系人材派遣業の企画職へ転職をしました。
まさか、ここでの転職経験が、IT領域へ深く足を踏み入れることとなる原点になるなんてその頃は考えもしませんでした。

――IT人材へ歩み始める

前職での挫折を噛み締めるように、転職後は仕事の合間を縫って年間200回ほど色々なマーケティングや経営のセミナーに参加しました。
マーケティングを勉強するたびに、ふとITやデジタルといった文脈が絡んでくるという気づきを得て、それを恩師に話したところ「Society5.0」(第5期科学技術基本計画において、日本が目指すべき未来社会の姿として提唱されたもの)の存在を教えてもらったことが本格的にAIやIT、デジタルを勉強するきっかけになりました。
それまでは本当に何もしらず、ExcelやGoogle G-Suite、初歩的な様々なデジタルツールを学び始めたのがこのタイミングです。
ExcelだとVlookupやピボットテーブルの仕組みを初めて知り、Pythonのプログラミングを学び始めた時期で「ITを楽しんで活用できる人材」を目指し始めた節目の時期でした。
その結果、今まで全て煩雑にExcel管理していたただのデータを、情報システム部と協力してデータプラットフォームシステムとして構築したプロジェクトはとても印象に残っています。
社内データの抽出を依頼し、それを整理して、SaaSやExcel、クラウドなどを組み合わせ、集計作業の自動化や派遣人員のスキル等のデータ、また売上などの経営指標の可視化を行いました。
この経験を通じて「デジタルの力を信じよう!」と思えて、その後の大学院への進学や情報システム部業務、システムリプレイスなどのプロジェクトに前向きに突き進むことができたので、この時にお世話になった方々に本当に感謝です。

3.IX入社の理由

日本のデジタル人材の不足への脅威や中小企業を立て直したいという想いから、コンサルティング企業への転職を希望していました。
そこでIXに出逢い、今まで学んできたことや、今から学びたいと考えていることを全て活かすことができるのではないかと感じました。
また「もうそろそろ今の世界を変えるような仕事をしたい!」と考えていた時期だったので代表八子の考え方がドハマりしました。
ここでの「世界」の意味は、産業であり、企業であり、そこで働く人たちの生活という意味で、そこもIXの理念と通ずるところがある気がしています。
また面接を通じて、CHRO横田の相手のことを真摯に考えられる人の好さ、取締役CSO吉川のロジカルかつスマートだけど冷静で情熱的な考え方や話し方、代表八子のすべてを巻き込もうとする熱意に惚れた部分はあります。

4.IXでチャレンジしたいこと

入社してから、ずっとチャレンジが続いていますが、まずは年末に向けて「山下」がプロジェクトマネジメントの先頭に立つことに挑戦したいですね。
代表八子から入社時に言われたような「自分の名」で仕事ができるようになりたいと思っています。
また長期的には、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が示している高度情報処理技術者に相当する名実共にDXを支援するプロとしての知見や技術を身に着けていきたいと考えています。
 
加えて、クライアントの皆様と一緒にITについてただ支援するというよりも、デジタルやITに触れる機会をもっと増やしてもらい、自分たちでノーコードやIoTのローコードなども含めた、ものを「作る」という経験も同時に広めていければいいなと考えています。
クライアントの皆様が、IXと共に学んだことを自分たちのナレッジとし、さらにそれを積極的に他社に広めていく。
そうすることで産業の垣根がなくなり、社会全体がもっと良くなるのではと考えています。

5.熱量高く取り組んでいることはなんですか

今は「勉強」です(笑)。IXに参画して、理想の自分像には程遠いと焦りを感じることも多いです。
また仕事外の大切な出会いも多くあり、その人達と自分を比べてしまい良い意味で尚更に焦りがあります。
とりわけ最近取り組もうとしているのは「作ること」です。
他人に言いながら自分も最近「作る」ということをできてないなあと感じています(笑)
アート仲間に誘われていることもあり、改めてデジタルアートや、業務効率化ツールなど、デジタルを通じたコミュニケーションツールを自作していきたいと考えています。
手を動かすことが学びの近道になることを意識しつつ、実践を積んでいきたいです。

過去作品:既視難解。「愛=〇〇」のテーマ展で
「視えてはいても、理解することはとても難しい」という気持ちを表現した作品。
一見ではよくわかりませんが、「愛」や「LOVE」などの言葉型のアクリル文字が立方体の中に詰められています。

6.今後の目標

完全に野望ではありますが、「仕事ではしっかりデリバリ(コンサルティングサービスの提供)を極めていって、プライベートでは“作る人”で名をあげること」です。
ビジネスでも社会でもアートでもなんでも作れるクリエイターとして生きていきたいです。
お客さんのビジネスを作っていくお手伝いをしながら、自分の好きなものを自分で作っていければ面白い人生になりそうだと感じています。
 
IXに焦点をあてると、「DX」みたいな新しい概念や考え方みたいなものを作りたいです。
同僚との会話の中でDX支援プロジェクトの進め方とキャリアデザインの考え方には共通点があることに気づき、それを組み合わせたら今の世の中にはない教育プログラムができるのではないかと感じることがありました。
そういう今の社会にはない業界横断的な“本質的なこと”を「混ぜて、考えて、実行できる」のがIXの強みだと捉えています。
大学院で学んだ言葉で「バカにされよう、世界を変えよう」というフレーズがありますが、iPhoneだって、インターネットだって最初は皆からバカにされていたものが世界を変えて、社会を作っていると思うので、バカにされそうなことを考えて実行して、世界を変えていくことがちょっとした野望です(笑)。

――山下にとってデジタルとは・・・

人間の歴史の中で石が斧となり、馬車が車になったように、デジタルも時代によって変わりゆく「技術」という概念の延長線上にあるものだと捉えています。
だからこそデジタル自体は常に新しく変わっていくもので、それに合わせて自分たちが変わっていく必要がありますし、それこそが本来の「デジタルによる変革」ではないかと感じています。
火を使えるようになったから人間は進化を遂げてきたことと同じように、デジタルを使えるようになり更に進化が進んでいく。
その進化の最先端をこれからはエバンジェリストとして伝えていきたいと思いますし、それが自分の使命の一つだと感じています。

――取材後記

山下さんへの取材を通じ、人やデジタルに対する想い、すべてにおいて軸を持っている方だと感じました。軸を持ちながらも柔軟に変化する力は、性格の素直さによるものだと思います。
挫折ばかりの人生だったと口にしていましたが、その挫折で味わった悔しさをバネにし、決して諦めることなく挑戦し続けていけるのは、山下さんの強みです。
「こうしたい」「こうありたい」が明確で、それを成し遂げるためにコツコツと努力を重ねることができる方です。
常に周りへの尊敬や感謝の気持ちを持ち続けている山下さんだからこそ、人望が厚く周りから頼りにされているんだと納得しました。
 
山下さん、ありがとうございました。

note用の撮影をしていたら、通りかかりのIXメンバーも集まってきて、
急遽ミニ撮影会となりました♪

WRITER:YUKO
EDITOR:@enoy8977


INDUSTRIAL-Xでは、一緒に産業の未来を創っていくメンバーを募集しています。
資金調達も行い、これから上場に向けて成長を加速させていく、最高に面白いフェーズにあります!
どのポジションもガシガシ新しいことにチャレンジできますので、ご興味ある方はぜひカジュアル面談しましょう!

採用情報のお問い合わせから気軽にご連絡ください。
https://industrial-x.jp/recruit/

この記事が参加している募集

社員紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?