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【ジョブ理論応用編#1】オンラインがより上手に解決できる “ジョブ” はなに?

GWも終わってしまいましたね。
GW後は7月22日まで祝日がないなんて.....とカレンダーを見て若干の絶望感を抱いているINDEE Japanの岡本が今回もnoteをお届けします!

コロナウィルスの変異株の流行により、子どもを含めた若年層にも感染拡大・重症化が報じられていて、心配と同時にストレスが溜まる毎日ですね。
コロナの影響で一気に当たり前になったオンラインでの活動ですが、皆さんはなにか参加されたことはありますか?

わたしは仕事関連だと、会社が基本リモートなので会社の週次Mtg.や個別Mtg.、外部の人事広報関連のセミナーや集まりもオンラインで参加しています。
また、プライベートでは、海外の友達と話をしたり、犬友さんとの飲み会、英会話レッスン、友達の結婚式などオンラインで参加しました。

オンラインはメリット・デメリットどちらもあると一般的にも言われていますが、今回のnoteではそれを “ジョブ理論” で考えてみようという、“ジョブ理論” 応用編です。

例としてINDEE Japanメンバー山田さんから、昨年2020年6月に参加したオンライン・カンファレンスの体験談を聞いたので、それを元にしつつ一緒に “ジョブ理論” を応用してみましょう!

体験談を読みながら、この質問に答えてみてください。

Q. オンラインがより上手に解決できるジョブはなに?

ジョブ理論ってなんだっけ?という方は、以下のnoteをご覧になってから、こちらの記事をお読みいただくと、より理解しやすいです。

【知識の引き出しを増やそう!♯1】~ジョブ理論~
https://note.com/indee_japan/n/n886f124ff579

さあ、準備はできましたか?
では、はじめましょう!!!!

▶どんなオンライン・カンファレンスに参加したの?

図31

昨年2020年6月第1週に atd VIRTUAL CONFERENCE 初のオンラインでのカンファレンスが開催されました。元々は5月の中旬にアメリカのデンバーで予定されていて、開催中止決定から比較的短期間でのオンライン開催決定されました。

元々現地での参加を予定していて、デンバーの街並みと大好きなBlue Moon(全米No1クラフトビール)を本場で味わう事を諦めた所に、オンラインでの開催案内。

図30

オンラインとはいえ、5日間のフルスケジュール、時差13時間のシフトワークで最後まで参加できるか !?、それに本場でBlue Moonも飲めないしな....と色々悩みましましたが、オンラインを体験するのは、今回だけのチャンスかもしれないと思い参加することに。90日間は視聴可能と言うのも後押しになったそうです。

▶記憶に残っている講演は?

図32

初日の基調講演はニューヨークタイムズのベストセラー『Never Eat Alone』の著者である Keith Ferrazzi 氏の 【Co-Elevation Kickoff : Going Higher Together】。
内容は「オフィスや正式な肩書き、あるいは物理的な職場を必要としない、根本的な新しいワークプレイス・オペレーティング・システムにおけるリーダーシップ、コラボレーションを再定義する。」と言うもので、コロナ下の状況での働き方にもマッチするものでした。

本来リアルでの基調講演であれば、講演前のBGMが会場を盛り上げ、数千人が入る会場で、豆粒の様なスピーカーを見ながらのセッションだったのでしょうが、小さな画面、普段着のスピーカー、静かな語りかけで、深夜の時間帯でこちらも自宅と言うことがあり、とてもウェットに染み入る様に参加することができました。

スピーカーも参加者も、お互い普段の空間で、とてもリラックスして参加できる。これは不思議な学習体験でした。講演なんだけど、本を読んでいる様な感覚です。チャットラインにコメントは流れていくので自分一人ではないのはわかるのですが、リアルでの参加と違い会場の雰囲気や熱気は感じられません。

以前、同様に中止でオンライン開催でなったカンファレンスの動画を見ましたが、これは壇上でスピーカーが話すのを記録しただけのものでしたので、リアル開催の劣化版と言う印象だったのですが、スピーカーも参加者も普段の空間で#Stay Homeで、と言うのは、オンラインならではの良さを活かしていると感じました。

図33

Marcus Buckingham氏の講演は2018に会場で聞きましたが、今回はより自然体で等身大の彼を感じることができ、ステージ上でのロックスターの様な姿より、個人的にはとても好印象でした。
レジェンドと呼ばれるスピーカーの語りを近くで、よりパーソナルに聞けるのもオンラインの良さと感じました。

▶オンラインがより上手に解決できるジョブはなに?

最初にした質問覚えていましたか?
では、実際に考えていきましょう。

Q. オンラインがより上手に解決できるジョブはなんでしょうか?

うーん、、、、Blue Moonしか覚えてないかも...........

たしかに美味しそうでしたね (笑)
Blue Moonは一度忘れて、体験談の内容を思い出して、自分が山田さんだったら?と想像しながら一緒に答えを導き出してみましょう。

⁂機能的なジョブ

① 移動せずに、コストをかけずに参加したい

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デンバーまでの片道約10時間30分(帰りは12時間ちょっとかかります)の時間と、片道約8万円(時期によってはもっと高い!)のコストを削減して参加できました。
 
②好きな時間に、隙間時間で参加したい

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事前にスケジュールを確認して、必ず聞きたいところは聞いて、あとは自分のタイミングでトイレに行ったり、少し仮眠を取ったりできました。

③理解できない部分があったら、もう一度見直したい

図2

山田さんの参加を後押しした要因のひとつは、90日間は視聴可能でした。

④自宅で快適に参加したい

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自分に合った空調温度・デスク・椅子・飲み物・環境だからこそ、リラックスして話を聴くことができました。海外のカンファレンス会場は空調が効きすぎていたり、会場が広すぎて移動が大変だったので、想像以上に大きな違いでした。

⁂感情的なジョブ

①会場の熱気を感じたい、参加者からの刺激を得たい

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今回のカンファレンスではチャットラインにどんどんコメントが流れていたため、誰かと参加している、誰かと同じ興奮を同時に味わえることができました。
確かに大きな会場だと、そこまでダイレクトに他の人の感想は分からないですよね。

②レジェンドの語りをより近くで、パーソナルに感じたい

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レジェンドも自宅から参加してリラックスしていて、いつもとは違った雰囲気を知れたことや、すごく遠いモニターで見る時とは違い、目の前で自分に話かけられているかのように感じることができました。

▶まとめると

Q. オンラインがより上手に解決できるジョブはなんでしょうか?

ー機能的ジョブ
   ①移動せずに、コストをかけずに、参加したい
   ②好きな時間に、隙間時間で参加したい
   ③理解できない部分があったら、もう一度見直したい
   ④自宅で快適に参加したい

 -感情的ジョブ
   ①会場の熱気を感じたい、参加者からの刺激を得たい
   ②レジェンドの語りをより近くで、パーソナルに感じたい

みなさんは、いくつ答えられましたか?
もっと他にもこんなのもあるかも?? と思った方は是非コメント欄からご意見くださいね!

一般的にオンラインと言うと機能的な目的ばかりが頭に浮かびますが、感情的な目的にも目を向けると、より体験価値を高めるオンラインイベントのデザインが出来そうですね。

▶オンラインの価値はどうやって出せるのか?

図3

しかし、オンラインはメリットだけではありません。一番のデメリットは、偶発的な出会い・発見です。出会った人から得られる記憶に残るエピソード、歩き回っている中で発見した情報、こうしたものはリアルな場があってこそ担保されると思います。
それこそ、オンラインのコミュニティの中でリアルの様に歩き回るスキルやアイディアが必要なのかもしれません。

オンライン版でも価値を出せるかは、リアルでの形式に拘らずに、オンラインならではの良さを出していけるかにかかっています。
オンラインでもオンデマンドの動画、同時刻で行うライブセッション、ライブセッションの録画の配信、チャットでの会話等、ツールやプロセスの選択肢は広がっているので、目的に応じたプログラムの設計が重要だと思います。

でもこうやって分析して気づいたことは、これは対面で集合の場合でも一緒だなということです。対面の場所でも、目的に応じたデザインをしなければ、その集まりは低評価で誰も満足のいかないものになりますよね。

実際にわたしも前の会社で、クリスマス会や月次全社Mtg.など社内イベントを企画する際に (その時はすべてリアルイベントでした) 、いつも何が目的で、どういう構成で、それを伝えるためには誰を集めて、どういう内容で、どこでやって、どういう形式でやるのか?を細かくデザインしたものを提案することが求められていました。
そのときは社内イベントなのにめんどくさいなぁと思っていましたが、やはりきちんと企画したものは社員からの反応もよく、覚えてほしかったことが定着するなど一定の効果があったなぁとnoteを書きながら思い出しました。

オンラインの価値はどうやって出せるのか?
それは“オンライン” と言う言葉に振り回されずに、かつ、これまでの提供方法の固定観念は外して、目的からデザインする基本に立ち返るのが大切だということですね。
今後オンラインでの活動は増えていくと思うので、ご自身がイベントを企画するときや、どのオンラインイベントに参加しようか悩んだときなどに是非生かしてください!


今日はここまで!
また次回お会いしましょう👋


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