見出し画像

現実を受け入れたら、お酒を飲めるようになるかもしれない。

僕は、あまりお酒を飲みません。

大人数の場でお酒を飲まないでいると、「お酒が飲めないんだー」とか「体に合わないんでしょ?」など、お酒好きな人に言われることもありますが、本当は、そんなことはないのです。

別に、お酒は飲めるし、体に合わないこともありません。

ただ、「お酒」に対しての概念に、違和感を持っているのです。

その違和感は、こんな会話をしたときに生まれます。

酒好きの人「昨日俺は、居酒屋で3軒ハシゴした後に、BARで飲んで、帰りながらコンビニでビール買って、飲みながら帰ったんだよねー(笑)」

聞き手「ハハハハハ!お酒飲みすぎですよー!」

酒が好きな人との会話は、こういう展開になることがあるのですが、僕としては、正直、どこに笑うポイントがあるのかが、全く分からないのです。

もしこれが、甘いものだったらどうでしょう。

スイーツ好きな人「昨日私は、デザートビュッフェ行った後に、幸せのパンケーキ食べて、最後にコンビニで、シュークリーム食べながら帰ったよ!」

聞き手「えっ、ちょっと食べ過ぎじゃない・・・?」

おそらく、笑うよりも先に、身体の心配をされる可能性が高いでしょう。

また、この話をしているスイーツ好きな人が太っていれば、「だから、こんな体型になるんだー」という笑いになる可能性もありますが、痩せている人がこの話をすると、「そんなに食べているのに、なんでそんなに細いの?」という皮肉につながるでしょう。

一方でお酒なら、どんな体型の人が言っても、笑わざるをえない雰囲気になります。

その度に、「こんなに簡単に笑いがとれるなんて、お酒、なんかズルくない?」と思ってしまうのです。

僕は、コーラが好きなので、コーラを何杯も飲んだという話をすることもありますが、百発百中、笑いに繋がらず、身体を心配されます(笑)。

若者のお酒離れが進んでいる時代とは言っても、やっぱりまだ、「お酒」は特別視されています。

「お酒を飲みすぎる=笑えるダメ行為」で、「甘いものを摂りすぎる=笑えないダメ行為」という構図は、今の時代も変わっていません。

アルコールも糖分も、どちらも、摂取しすぎたら身体に悪いはずなのに。

僕がお酒を好きじゃない理由は、そういった不平等性なんです。

僕は、どんなものであれ、価格帯とか人気とか関係なく、飲食物に対して、平等に価値があると思っています。

それはもちろん、人間に対しても同じで、年齢とか実績とか関係なく、すべての人間に対して、平等に価値があると思っています。

だから、こういう感じで、モノが変わっただけで大きく反応が変わることに対して、違和感を持ってしまうのです。

「大人じゃなくて子どもだから良い」「男性じゃなく女性だから良い」「高卒じゃなくて大卒だから良い」、そういった考え方が、根本的に好きではないのです。

しかし、人やモノが変わるだけで反応が変わるのが、今の現実です。

この現実に立ち向かって生きていくのか。

それとも、この現実を受け入れて生きるのか。

どう生きるかが、僕がお酒を飲めるようになるかどうかの分岐点になると思います。

面白いと感じてくれた方、よろしければサポートお願いします。純粋に僕が嬉しいだけでなく、もっと量が多く、もっと高品質な作家活動ができます。どうぞ、よろしくお願いします!