現実を受け入れたら、お酒を飲めるようになるかもしれない。
僕は、あまりお酒を飲みません。
大人数の場でお酒を飲まないでいると、「お酒が飲めないんだー」とか「体に合わないんでしょ?」など、お酒好きな人に言われることもありますが、本当は、そんなことはないのです。
別に、お酒は飲めるし、体に合わないこともありません。
ただ、「お酒」に対しての概念に、違和感を持っているのです。
その違和感は、こんな会話をしたときに生まれます。
酒が好きな人との会話は、こういう展開になることがあるのですが、僕としては、正直、どこに笑うポイントがあるのかが、全く分からないのです。
もしこれが、甘いものだったらどうでしょう。
おそらく、笑うよりも先に、身体の心配をされる可能性が高いでしょう。
また、この話をしているスイーツ好きな人が太っていれば、「だから、こんな体型になるんだー」という笑いになる可能性もありますが、痩せている人がこの話をすると、「そんなに食べているのに、なんでそんなに細いの?」という皮肉につながるでしょう。
一方でお酒なら、どんな体型の人が言っても、笑わざるをえない雰囲気になります。
その度に、「こんなに簡単に笑いがとれるなんて、お酒、なんかズルくない?」と思ってしまうのです。
僕は、コーラが好きなので、コーラを何杯も飲んだという話をすることもありますが、百発百中、笑いに繋がらず、身体を心配されます(笑)。
若者のお酒離れが進んでいる時代とは言っても、やっぱりまだ、「お酒」は特別視されています。
「お酒を飲みすぎる=笑えるダメ行為」で、「甘いものを摂りすぎる=笑えないダメ行為」という構図は、今の時代も変わっていません。
アルコールも糖分も、どちらも、摂取しすぎたら身体に悪いはずなのに。
僕がお酒を好きじゃない理由は、そういった不平等性なんです。
僕は、どんなものであれ、価格帯とか人気とか関係なく、飲食物に対して、平等に価値があると思っています。
それはもちろん、人間に対しても同じで、年齢とか実績とか関係なく、すべての人間に対して、平等に価値があると思っています。
だから、こういう感じで、モノが変わっただけで大きく反応が変わることに対して、違和感を持ってしまうのです。
「大人じゃなくて子どもだから良い」「男性じゃなく女性だから良い」「高卒じゃなくて大卒だから良い」、そういった考え方が、根本的に好きではないのです。
しかし、人やモノが変わるだけで反応が変わるのが、今の現実です。
この現実に立ち向かって生きていくのか。
それとも、この現実を受け入れて生きるのか。
どう生きるかが、僕がお酒を飲めるようになるかどうかの分岐点になると思います。
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