マインド・ザ・ギャップ 7
「本当にごめんなさいポール。でもあなたはもうレールの上に乗ってしまっているのよ。分かってちょうだい」と母は俯きながらどうにか聞き取れるような小さな声で言った。
「やっと父さんとだって自然に仲良くできるようになってきたのに。僕らこれからだと思ってたのに。そんなに僕が邪魔だったの?」
「そうじゃないのよポール、これはあなたの未来のためなのよ」
「これが母さんの言ってた素敵な未来ってやつなの?最悪だよ」と僕は吐き捨てた。僕らの間を沈黙が埋め尽くした。その沈黙を破ったのは帰宅した父