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マインド・ザ・ギャップ 12
当たり前ではあるが、たいていの人はチェケルなんて小さな国は知らない。そしてその小さな国の中にすら対立構造があることも。
僕はハウス・マスターや寮母たちに簡単な自己紹介をしたが、たぶん理解はしてもらえていないだろうなというのは感じた。何しろ僕の英語はまだぎこちないし、説明不足な点もいくつかあった。でもそのあたりはおいおい補足説明をしていけば分かってもらえるだろうという気はした。
だが目下の一番の問題はルームメイトだ。
チェケルにいる間に色々調べると、よほど何かない限りは最初は数人の相部屋でルームメイトと共同生活をする決まりのようだった。
正直僕は友達が多いような社交的なタイプでもなかったし、戦々恐々としていた。確かに僕は父さんや母さんとの約束を果たすためにここまでやって来た。だがうまくやれるかどうかはまた別の話だ。もしルームメイトとの良好な関係が築けないようなら、つらいイギリス生活になるかもしれない。
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