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巡礼1日目 to ロンセスバジェス(24.2㎞)ピレネーを越え国境を越える

👣saint-jean-pied-de port - honto - orisson - roncesvalles

a horse ポツンと馬

緊張とワクワクの出発

翌日、早々に起きてアルベルゲのあさごはん。トーストとケーキ、フルーツ(りんご)、ジュース。起きてすぐに食べる習慣がないのでパンやケーキは苦しかったけど、山越えを考えたらエネルギーはとれるときにとっておく必要があると思ってすべて残さずたべる。

宿のオスピタレイロに挨拶をして出発。すぐ近くの水道?でボトルに水を詰めて振り向くと、同じ宿に泊まっていた女の子がいたので、超ヘタクソな英語で「水を入れられるよ。」と伝えてみる。韓国からという彼女と、お互いつたない英語でポツポツ話しながら、この日いちにち約11時間一緒に歩いた。

普段の私は、山は遠くから見ていたい派。好んで登山をしたことはないし、こうした環境に全く慣れていなくて、終始ぜえぜえ言いながらの山歩き。山並みに映える朝陽がきれいで感動、写真を撮る。牛がいる、羊がいる、馬がいる・・・いちいち新鮮、写真を撮る。はじめのうちはそんな感じで、たくさんの人に追い抜かれながらのんびり美しい景色を味わっていたのだけれど、あっという間に余裕がなくなって、猛烈ノロノロ歩きになった。途中、日本人のご夫婦に会う。もうすぐ70歳だが全行程歩ききりたいとのこと、すごいなあ。

出発から約8㎞、この日の目的地ロンセスバジェスまで最初で最後の休憩ポイント・オリソンでひと休み、しぼりたてオレンジジュースを飲んだ。カラカラに渇いた身体に沁みわたる・・・先々トイレの心配さえなければ大量にガブ飲みしたい気持ち。

束の間の休憩にホッとして、そろそろ出発しようかな~と思ったら、座ったことでむしろ身体中ズーンと重たくなってる!この先ここまでの2倍以上歩くのか・・・と、そこそこ気が滅入る。なんとか腰を上げて歩き出したけれど、これ以降のことは疲れちゃってほとんど憶えてないや。ひとつだけ印象に残っているのは、鷲?鷹?が私の頭上近くを飛んで、目があったこと。ものすごいエネルギーと美、かっこいい!と胸をつかまれる感じがその後もずっと残ってる。

ようやくロンセスバジェスに到着したのは夕方5時、この日いちにち一緒に歩いた彼女ともここでお別れ(彼女はさらに数キロ先の宿を予約していた)。11時間、貧弱な英語力と緊張のせいもあって、アンバランスに脈絡なくいろんな話をしたな。カミーノに来た理由、お互いの国について知っていること、自分のここが嫌いとか。二人ともイルカが好きだとわかって妙に盛り上がったりもした。

今回、一人で歩くことで自分の気持ちを整理したいと思っていたし、特定の人と長時間過ごすことに苦手意識もあって、はじめ一緒に歩く流れになったときには戸惑ったんだよな。だけど、とぎれとぎれの他愛ないおしゃべりに随分助けられたなと思う。それに、はじめての海外一人旅&なれない山越えを二人で歩けて心強かった。別れ際、お互いにその思いと感謝を伝えあってあたたかな気持ちになる。

私はここで宿探し。心底フラフラになりながら(歩いていた人に)泊まれる宿があるか尋ねると、「たくさんベッドがあるよ」と少し先の修道院を教えてくれた。パスポートとクレデンシャルを渡してチェックイン、すぐにシャワーを浴びる。わずか10分足らずできれいさっぱり、すっかり生き返った心地で、脚を不格好にガクガクさせながら近くのレストランへ。ツナのサンドイッチとワイン、食後にコーヒー、あさごはん以来のまともな食事にホッとする。

とにかく疲れた・・・それにしても酷使した足にパイプベッド上段はキツイな。

the Pyrenees ‐ camino frances, french way.
朝陽が神々しい
there were not only dirt way in the Pyrenees
こんな舗装路もある
flock of sheep
羊の群れ
many whire cows in the Pyrenees
ピレネーにいた牛はほぼ白かった(まれに赤茶?)
cafe in orisson
テラスで一息
lunch
オレンジジュースとバイヨンヌで買ったパン
horses, dogs, humans are all in the Pyrenees
馬も犬も人もみんないる
albergue at Roncesvalles
宿泊したアルベルゲの中庭
bunkbed(top was for me)
到着が遅かったので地下室、ベッド上段


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