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rakugaki_28「美術館へ行こう!【東京編】世田谷美術館」

世田谷美術館

私には「美術鑑賞」という唯一の趣味があります。
その「趣味」にもブームがありまして、第一次ブームが1985年~1987年。第二次ブームが2009年~2018年。
第一次ブームの1987年から第二次ブームがはじまる2009年まで20年以上の月日が経っていますが、その間にも何回かは美術観賞をしています。
ただ「ブーム」の期間は、集中的に「美術館」に出かけているので「ブーム」なんですね。
このブログでは、私の大好きな「美術館」に出かけて、観賞した「美術展」の感想とともに、「美術館」の魅力が一緒に伝えられればなぁと思っています。

「世田谷美術館」は東京都世田谷区の砧公園内に、1986年に開設されました。
私の現存する記録の中で、現在まで「世田谷美術館」の企画展に出かけたのは2回です。
これは今まで鑑賞してきた「世田谷美術館」の感想ブログとなります。

1)1988年3/10-4/21「N.C.、アンドリュー、ジェイムズ3代のワイエスが描くアメリカの原像 ワイエス展」

N.C.、アンドリュー、ジェイムズ3代のワイエスが描くアメリカの原像 ワイエス展

この年に鑑賞した唯一の美術展。
アンドリュー・ワイエスは、アメリカの田園生活を描き、その父N.C.ワイエスも、「宝島」や「ロビン・フッド」などの児童書や雑誌のための挿絵でよく知られた挿絵画家であり、その他にも独特の風景画、静物画、肖像画を残しています。
また、アンドリューの息子ジェイムズも父同様、自らの住む田園の生活に題材を求めています。

本展は、これら三代にわたるワイエス一族の傑出した画業を初めて一望の下に紹介しょうとする試みですが、それは必然的にここ80年ばかりの間のアメリカの風土や歴史、草の根の民衆の暮らしや信条、いいかえればアメリカの原像が見えてくることにも繋がります。
また、1986年夏、衝撃的に見出されたアンドリュー・ワイエスの秘めた連作「ヘルガ」中の3点も含まれているなど話題もつきません。

本展は、AT&T(アメリカ電信電話会社)を唯一の国際スポンサーとして世界を巡回するもので、レニングラード、モスクワ、ワシントンDC、ダラス、シカゴに次ぐ6番目の開催となります。
東京展以降はミラノ、ケンブリッジと巡回し、最期に本展の企画者であるワイエス美術館というべきブランディワイン・リブァー美術館(ペンシルヴェニア州チャッズ・フォード)において幕を閉じることになっています。

この美術展を最後に、1985年から続いた第一次美術鑑賞ブームが終了しました。
それなのに、残っているハンドビラと半券で、「あっ、そういえば」ぐらいにしかこの美術展の記憶はありません。
それどころか、世田谷美術館に行ったこと自体を全く憶えていませんでした。
世田谷美術館に行くのも時間がかかりますが、用賀駅からの散歩道も楽しいので、何で憶えていないのか不思議ですが、まあ30年以上前の美術展のことですから。

2)2009年9/12-11/29「オルセー美術館展」

オルセー美術館展

この美術展の前に国立新美術館に観に行った「THEハプスブルク」で、図録を買ったら「オルセー美術館展」の招待券を貰いました。
そんな訳で行ってきました。
オルセー美術館展は11月29日までですが、招待券は10月23日まで。
危うく気付かず見そこねるとこでした。
(前述の通り、私はこの美術展が初めての「世田谷美術館」だと思い込んでいました。本当は21年振りだったんですね。 )
本展はオルセー美術館の誇るアール・ヌーヴォー・コレクションから代表的名品約150点を選りすぐって展示紹介するものです。
用賀駅から専用バスが1時間に2本出ていますが、ちょうど出てしまった後だったので歩いて行くことにしました。
世田谷美術館までゆっくり歩いて25分くらい。
バスを30分待っているより、いい散歩が出来ました。
それと自他共に認める方向音痴の私が、要所に配置された案内板のおかげで一切迷わず辿り着けたのは奇跡です。
すばらしい気配り、世田谷美術館!

で、肝心の内容ですが、19世紀のダイニングや書斎、シャンデリア、食器など広々とした部屋に展示しており見やすかったです。
ただ個人的に工芸品やアール・ヌーヴォーに余り興味がない=知識もないので1時間もたたないうちに、早々と出てしまいました。
でも自分の興味のない美術展でも、招待券というきっかけで「世田谷美術館」に出会えた時間に感謝です。
帰りも歩いて帰り、さすがにくたびれました。
用賀駅近くのドトールでコーヒー休憩。
コーヒーを飲みながら、美術展を思い返すのも貴重な時間です。


以上、世田谷美術館には2回しか行っておらず、しかもそのうち1回は全く記憶にありません。
にも関わらず、2回目の用賀駅から美術館への散策が、割と楽しかったことが記憶に強く残っています。
その代わり世田谷美術館自体の印象は薄いのですが、広々とした部屋が多くあり鑑賞しやすかったと憶えています。
時間があれば、散策も兼ねて世田谷美術館に訪れてみてはいかがでしょうか。

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