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誰かから相談を持ちかけられたときに大切にしたいこと

カウンセリングを受けると自分はゾンビになる。

元気ハツラツになるどころか、HPとMPを完全に吸い取られて意識を失い、泥のように眠りにつき、数日間ドロドロなゾンビ状態になる。

思い返してみるとカウンセリングだけではなく、〇〇コーチングと名のつくコーチングでも同じゾンビ化現象は起きていた。

誰かに相談をすると、
逆にもやもやが増えてしまう。

同じ経験がある人は、きっと自分だけではないだろう。


ぶっちゃけカウンセリング、コーチング、メンタリングなど似た単語が多くて正直その差がよくわからない。そう思って調べてみたら、自分のゾンビ化現象の原因はこれだ!と思える発見があった。

そしてそれは自分が誰かから相談を持ちかけられた時に大切にしたいことだった。


誰かに相談をした結果、もやもやが増えてしまう人はもしかしたら自分と同じことが起きているのかもしれないので確認してみてほしい。

またカウンセリングやコーチングなどをこれからやりたいと思っている人は、相談の結果、クライアントがゾンビ化してしまう原因を予め知っておくことは今後の活動にきっと役に立つと思う。

この記事はこんな人にオススメ
✅ 人に相談すると余計にぐったりする人
✅ カウンセリングやコーチングを受ける事に興味がある人
✅ よく人から相談される人

そもそもカウンセリングって何?

wikipediaのカウンセリングのページを見ると、こう書いてある。

カウンセリング(英: counseling)とは、依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。

wikipedia

超ざっくりと言ってしまえば、カウンセラーとは「専門の知識や技術」を持って、相談に乗ってくれる人 のようだ。

カウンセリングの種類がたくさんあるのは、この専門知識や技術の分野や内容が多岐に渡るからだ。

よく聞くキャリアカウンセラーとか、心理カウンセラーとかは、専門分野の冠をつけているカウンセラーだし、あまりに耳にしない○○カウンセラーは、〇〇に何らかの専門手法やスキル名がついているケースと考えるとわかりやすい。

カウンセラーは、公的資格を持っている人もいれば、学位を持っている人もいれば、養成講座を受講して認定を受けた人もいる。


そしてポイントは、wikiのページに書いてあるとおり「相談援助」という点。

決して依頼者の抱える問題や悩みを「解決する」とも、「解決援助をする」とも書かれていない。あくまで「相談援助」 なのだ。

なので、カウンセリングは問題や悩みを解決してくれるサービスではない。


そして「支援」とも書かれていない点にも注意したい。
つまり、相談者を「支えて助ける」わけではない。

「援助」だから、カウンセラーの持つ力(専門知識)を貸して、相談にのることで応援する形で助けることなのだ。

要するに、相談者の問題や悩みの解決に向けて、専門知識を使って応援してくれる人がカウンセラー と考えるとすごくスッキリと理解できる。


どんなカウンセリングを受けたらいいの?

キャリアや法律など特定の分野の課題や悩みがあるのならば、その分野のカウンセラーに聞く方がいいのは当然わかる。

問題は大勢いるカウンセラーの中から誰を選んだらいいのか?だろう。

このヒントになる指針はないだろうか?
もやもやが増大するゾンビ化現象を回避できるカウンセラーは、どうしたら見つけることができるのだろうか?


そう思って再びWikipediaのページを見てハッと気がついた。

そうか!
その人のカウンセリングが、人生相談ではないなら受けても大丈夫かもしれない。

今までゾンビ化現象が起きたときの相談相手は、すべてカウンセリングと人生相談がごっちゃになっている人が多かったのだ。


カウンセリングと人生相談

ふたたびwikipediaのカウンセリングのページを見てみると、人生相談の項目にはこう書かれている。

人生相談
抱える問題・悩みなどに対し相談を行うという性質は似ている。(中略)「相談を受けた側」から「相談を持ちかけた側」へ、日常的・経験的・人間的なアドバイスが行われることが通例である。なお、このアドバイスは、「相談を受けた側」の者が自身の半生において感じた主観的教訓であることがあり、「相談を持ちかけた側」が抑うつ傾向などの特定の状態にある様な時は、アドバイスにより逆に苦しめることがあることが知られている。

wikipediaカウンセリングのページより

自分がゾンビ化した原因はこれだ!と思えたのが太字にした部分。

つまり、
カウンセラーが人生で得た「主観的教訓」が
自分には相容れないものだったから
アドバイスにより苦しくなってしまった。

その結果ゾンビ化する事態が発生した。


そう考えると、とてもスッキリ納得できた。

今までカウンセリングをしてくれた人を思い出すと、それは確信に変わった。どう考えても自分とは全然違うタイプの人に相談していたのが間違いだったのだ。


例えば、

● おしとやかで笑顔が素敵な雰囲気な女性
男ならこいつは俺が守ってあげたいと思わせる系で、きっと「できなーい。助けて♡」とかわいく言えば、いつでも誰かに助けてもらえそうなタイプ。

おねが〜い♡

きっと今まで誰かが解決してくれたり助けてくれたりする環境にいたのだろう。このタイプの人には困ったらその状況から逃げたり、誰かに助けてもらいましょうって方向に話を持っていかれることが多かった。だめなら問題を忘れて放置すれば誰かが何とかしてくれたり、状況が変わるかもしれないから待とうという方向で話をすすめられたことが多かった。


● イケイケドンドンのパワフルマダム
失敗も間違いも恐れず重戦車のように全てを蹴散らしてでも前にすすめるパワー系女性。荒々しく雄々しく細かいことは気にしなさそうなタイプ。HPが無限にあるんじゃないかと思うくらいのスタミナがすごい。

おりゃぁぁ〜!ぶっこむわよー!

きっと荒削りでも大量行動で人生を乗り切ってきたのだろう。このタイプの方はとりあえず思いついた事を片っ端から行動してやっていこうって方向に話を持っていきがちだった。とりあえずやってみればいいじゃん!だめなら次やればいいじゃん系。


● ひ弱で従順なイエスマンな男性
何を言ってもイエスと言ってくれるが、YES・NO質問以外は答えられない暖簾に腕押し系タイプ。傾聴して、承認してくれるがそれ以外は一切できない。

あかべこ。ペコペコ。

きっと色々あっても、のらりくらりとかわしてきたのだろう。話を聞いてもらうだけなので、時間になったら終わり。教会の懺悔室で一人で話をするか、人形に話しかけているのに近い気分になる。


こんなタイプの人達が多かったことを思い出すと、全く自分とタイプが違う人にカウンセリングを受けていたことに気づいた。そしてその内容はカウンセリングというより、ぶっちゃけ人生相談に近かった。


なーんだ、相談相手を間違えちゃっただけか。テヘペロ。

そう思うとなんか気が楽になった。


今まで相談したカウンセラーは自分で選んだ人ではなく、モニターを受けてくださいと頼まれたり、会社から自動で割り振りされた人なので、自分とは違うタイプの人だったのは仕方ない。

今度自分でカウンセラーを選ぶチャンスがあれば、自分と似たタイプや近い価値観の人にお願いできればゾンビ化しない可能性は高いはずだ。そうすれば、相手の主観的なアドバイスだとしても受け入れやすいかもしれない。


誰かから相談を持ちかけられたとき大切にしたいこと

自分と全く違うタイプの人の主観的な人生教訓は、話を聞いて受け取ることはできても、受け入れることは難しい

少なくとも自分は全くできなかった。

HSPで繊細な人には、鈍感力MAXの人の意見は受け入れにくいだろう。

完璧主義な人には、頭より体が先に動いてあれこれ中途半端にやり散らかしている人のアドバイスは受け入れ難いだろう。

逆もしかり。

これはカウンセリングに限らず、誰かから相談を持ちかけられたときには意識しておかないといけない大切なポイントだろう。


相談に乗ってアドバイスする側は自分の持ちうる力を使って親身になって教えているのかもしれないが、相手の人ができないことがあることも知っておかないといけない。

水中に長時間潜っていられない鳥に向かって、魚が息継ぎの練習をたくさんしろとか、エラ呼吸をすれば大丈夫だと熱心にアドバイスしても、鳥は受け入れられない。鳥にはエラ呼吸はできないし、そもそも練習量の問題じゃない。

冷静に考えるならば、相談者の鳥は、水辺で心地よく暮らしている水鳥に意見を聞くのが一番いいはずだ。鳥としてできることとできないことを理解し、その上での主観的なアドバイスは受け入れやすいはずだ。

動物で考えるとシンプルなのに、人間になると途端に複雑に見えてしまう。

まとめ

カウンセリングを受けてゾンビ化して気づいたことはもう一つある。それは自分も誰かの相談に乗ったとき、相手をゾンビ化させてしまう可能性があること。

自分はしょっちゅう人から相談を受けることが多い。往々にして、技術的なことやマーケティング、文章執筆の内容に関することが多いのだが、その答えは特に気をつけないといけない。

「こうすればいいじゃん」とアドバイスする内容が、相手にとって出来ないことを勧めていないかを今一度確認した方がいいなと考えさせられた。

自分が簡単にできるからといって、それは相談者が同じようにできるとは限らない。鳥が水中で生活できないように、魚が空を飛べないように、その人にできることとできないことがある。

だから誰かにアドバイスをしたら、そのアドバイスを受けた人が元気になったかどうかはしっかり確認するようにしよう。

カウンセリングでゾンビになった結果、なんだかすごく深く考えさせられた。


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