書くってことは、最後に残された自由だと思っていた
◆ 濡れ衣なんて日常茶飯事
この世で、嫌いだと言える言葉が2つある。
「濡れ衣」と「底なし沼」
子供の頃から、とっても苦手。
まず「濡れ衣」
してもないことをしたと言われること、言ってもないことを言ったと言われること、なんもしてないのにお前が悪いと言われること。
そこに、じとじとと濡れた服を着せられるイメージがあいまって、子供の頃から大っ嫌い。
この年になって言うのもなんですが、父親が、すべて細かく分析して白黒はっきりさせることが大切だというタイプの教育を良くも悪くもしてきたこともあり、なおのこと。
もはや性格というより、体質と呼んだほうがいいくらい、濡れ衣に対しての潔癖感があります。
しかし、私の今の仕事は、自分が何かを発しなくても、誰かがそこにある情報だけを分析して何か言ったりもする。
分析上、人が他人をどう思おうが自由なのだが、元々の情報材料自体が嘘の時もある。
誰かが得をする為に、誰かが自分を守る為に、嘘を流すこともあるから。
実名を出して、素性をさらして、文字を発表したり、人前に出たりするこの仕事を辞めない限り、それが終わることはない。
つまりいつだって
「濡れ衣」の「底なし沼」
にはまる可能性がある場所にいるわけです。
そして、最近は、辞めても同じなんじゃないかと思うことすらある。
これはもはや私のような仕事をしていなくても、誰にでも起こりうることだと。
とくにSNS上では、嘘がツールとして成り立ってしまう。
子供の頃から、嘘によるいじめとか、事実にないことで仲間はずれになるみたいなことって、ある人数が集まるとそこそこあった。
これが、今は誰にでもどこにでも、寝ても覚めてもいつでも簡単に起こり、そんな日々をたくさんの現代人が生き延びている。
そして、時々、生き延びることができない人もいるのも現実。
◆ 本当のことを言うのは疲れる
濡れ衣なんて日常茶飯事の時代。
濡れ衣の底なし沼に悩まされている人は多い。
時々、メッセージでどうしたらいいかという声を聞くこともある。
そこを回避するには「常に本当のことを伝える」というのが、ひとつの武器になってくるはずだが……
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