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マンガレビュー

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#80年代

マンガレビュー『藤子・F・不二雄[異色短編集]3 箱舟はいっぱい』藤子・F・不二雄(1973~1982)人間の「欲」に根差した物語

マンガレビュー『藤子・F・不二雄[異色短編集]3 箱舟はいっぱい』藤子・F・不二雄(1973~1982)人間の「欲」に根差した物語

藤子・F・不二雄は
短編マンガの名手でもあった『ドラえもん』の
作者として知られる
藤子・F・不二雄ですが、

彼は短編マンガの名手でも
ありました。

特に、オススメなのが、
『ビッグコミック』などの
青年誌に発表した
読み切り作品です。

最初に『ビッグコミック』に
発表したのが、
『ミノタウロスの皿』('69)で、

地球とよく似た惑星にやってきた
主人公の青年が
一人の女性と出会う物語でし

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マンガレビュー『はまり道』吉田戦車(1994)懐かしいのに古びないおもしろさ

マンガレビュー『はまり道』吉田戦車(1994)懐かしいのに古びないおもしろさ


今でも大人気の兄弟も登場!吉田戦車が'80年代末~
'90年代前半にかけて
『週刊ファミ通』で連載していた
4コママンガの単行本です。

『ファミ通』なので、
すべてのマンガのネタが
当時、流行っていたゲームが
もとになっています。

出現率が多いのは、
マリオとルイージで、
表紙にいる気持ち悪い
おっさんたちがソレです(笑)

(マリオは
 『ドクターマリオ』のバージョン)

後半は『月刊アス

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マンガレビュー『ドラえもん のび太の恐竜』藤子・F・不二雄(1980)のび太が見せる親心

マンガレビュー『ドラえもん のび太の恐竜』藤子・F・不二雄(1980)のび太が見せる親心

※2000字以上の記事です。
 お時間のある時に
 お付き合いいただけると嬉しいです。

今日、3月15日は
アニメ『ドラえもん』の
映画版第1作目

『のび太の恐竜』が
公開された日です。

『ドラえもん のび太の恐竜』は、
『大長編ドラえもん』シリーズの
1作目として、

1980年、
『月刊コロコロコミック』に
掲載されました。

同じ年の3月15日に
劇場版が公開され、

今も続く、
映画

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マンガレビュー『エースをねらえ!』山本鈴美香(1973~1975、1978~1980)この一球は絶対無二の一球なり

マンガレビュー『エースをねらえ!』山本鈴美香(1973~1975、1978~1980)この一球は絶対無二の一球なり


個性豊かなキャラクター私の苦手なスポーツマンガであり、
少女コミックというのもあって、
まさか大人になってから読むとも
思っていませんでした。

興味を持ったきっかけは、
松岡修造が本作の影響を
強く受けていたのを知ったことでした。

そもそも松岡修造がテニスを始めたのも
『エースをねらえ!』を読んだのが
きっかけらしく、

海外遠征にも全巻を持参して
臨んだそうです。

試合の合間に
コートに

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