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読みがえり

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読んだ本のレビュー(書評)をまとめています。雑多な書棚ですが、興味があればどうぞ!※注意🚨紹介している本を一度読んでから開くのをオススメします。限りなくネタバレに近いので笑笑
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#ビジネス書

読書:『ホモ・デウス』(下)Y.N.ハラリ

読書:『ホモ・デウス』(下)Y.N.ハラリ

①紹介

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏による『ホモ・デウス-テクノロジーとサピエンスの未来』(下巻、柴田裕之訳、河出書房新社、2018年)を紹介します。前回読んだ上巻の続きですね。崇拝の対象が人間からデータに変わるとき、私たちは、人間性は、そして心は一体どこへ行くのでしょうか。


②考察

● 「意味のない世界のために意味を生み出せ——これこそ人間至上主義が私たちに与えた最も重

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読書:『ホモ・デウス』(上)Y.N.ハラリ

読書:『ホモ・デウス』(上)Y.N.ハラリ

①紹介

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏による『ホモ・デウス-テクノロジーとサピエンスの未来』(上巻、柴田裕之訳、河出書房新社、2018年)を紹介します。過去に焦点を置く前作の『サピエンス全史』に対し、いずれ人類が見るであろう未来を語る本書。しかし、その内容は再考の余地を多く含んでいるかもしれません。


②考察

● 「人類は、(略)飢餓と疾病と暴力による死を減らすことができたの

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読書:『サピエンス全史』(下)Y.N.ハラリ

読書:『サピエンス全史』(下)Y.N.ハラリ

①紹介

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏による『サピエンス全史-文明の構造と人類の幸福』(下巻、柴田裕之訳、河出書房新社、2016年)を紹介します。前回読んだ上巻の続きですね。飽くなき欲望によって歴史的な革命を次々と起こしてきた人類。その子孫である私たちが招くであろう近未来もついでに覗いてみませんか?


②考察

● 「ホモ・サピエンスは独特で神聖な性質を持っており、その性質は他

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読書:『サピエンス全史』(上)Y.N.ハラリ

読書:『サピエンス全史』(上)Y.N.ハラリ

①紹介

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏による大ベストセラー『サピエンス全史-文明の構造と人類の幸福』(上巻、柴田裕之訳、河出書房新社、2016年)を紹介します。遥か大昔にネアンデルタール人を滅ぼしたホモ・サピエンス。なぜ私たちの祖先は生き残ることができたのか。「認知革命」がもたらしたその進歩史に衝撃を受けます。

②考察

● 「虚構、すなわち架空の事物について語るこの能力こそが、

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書評:『FACTFULNESS』H.ロスリングほか

書評:『FACTFULNESS』H.ロスリングほか

①紹介

スウェーデンの医師ハンス・ロスリングと彼の息子オーラ氏、その妻アンナ氏の三者による『FACTFULNESS-10の思い込みを乗り越え、データを素に世界を正しく見る習慣』(上杉周作・関美和訳、日経BP社、2019年)を紹介します。世界はそれほど悪くないと考えるためには。三十数年にわたる著者の経験が生んだ最強のデータ活用術が今ここに。

②考察

● 「人はドラマチックな本能のせいで、(略)

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