いか

回避する人。たまに、大量に食べて吐く。波を乗りこなそうとしている。

いか

回避する人。たまに、大量に食べて吐く。波を乗りこなそうとしている。

マガジン

  • ざつだん

    カテゴリー分けなし、思いつきの話です。

  • かしょく(おうと)研究

    摂食障害

  • そううつ研究

    双極性障害

  • しにたさ研究

    希死念慮のはなし

  • かぞく

    家族のはなし

記事一覧

【雑談】ボランティアのはなし

今年に入ってから、ボランティアをしています。 私にとって、ひとつの「挑戦」です。 珍しく、続けられています。 子どもに教えるたぐいのものです。 ボランティアって…

いか
1日前
1

●4 過食日記をはじめた

いっぱい食べたことって、なんか忘れちゃいませんか? 例えば昨日、買い込んで過食して、太っていく自分のイメージに耐えられなくなり、吐き戻したとする。 翌朝、なんか…

いか
4日前
6

【雑談】湖に行った。精神疾患のこと、忘れた。

SUPをしに、多摩にある白丸湖に行ってきました。スタンドアップパドルボートという、サーフボードの上に立って水面を漕ぐスポーツです。 始発に乗り、到着したのは7時ご…

いか
9日前
2

◇7 一貫性がない人間(躁鬱)

  解離や分裂を本気で疑っているわけではないけれど、やっぱり私には一貫性がないと思います。 私のことを表面的にしか知らない人から見れば、私は、まともで、それなり…

いか
11日前
4

【雑談】じぶん軸で走る(目標をたてる)

他人と比較しても良いことはない。 全人類が知っていることだと思います。 いつの間にか、身近な他人と自分を比較している。 全人類が陥る罠だと思います。 誰かと比べる…

いか
2週間前
3

◇6 躁と鬱は別人格?

さいきん、私が鬱だった時のことを知ってる人に会いました。 会う約束をすっぽかし、連絡を絶って逃げていたのです。 「びっくりしたよ~。どうして連絡とれなくなっちゃ…

いか
2週間前
6

【雑談】電車が怖い

電車に乗る時間がとてつもなく苦しいときがあります。 不思議な考えが頭を駆けるからです。 例えば、こんなことです。 ひと口でいったらまあ、「妄想」ですね。 隣で立…

いか
3週間前
2

●3 過食に「頼る」?

「摂食障害を治そう!」と意気込むと、 もう一生、たくさん食べない! 絶対に吐かない! ヘルシーな食べ物しか買わない! といった「縛り」をきっちり実践しようとして…

いか
4週間前
12

△6 ハチガツ、生きたい?【2024】

最近、人にすすめられて、ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』を読みました。 いちおう、社会学部出身なので、あらすじくらいは知っていましたが、 じっくり読んだ…

いか
1か月前
6

【雑談】友達がゼロからイチになりそう!

回避傾向がたたって躁鬱を発症したのは、大学生のちょうど真ん中のときでした。 そのときから、私には友人も恋人もいません。 高校生までには、少ないながらも「友人」が…

いか
1か月前
6

◇5 躁鬱、いまここ

ぐるぐる針を回して、双極性障害とつきあってきた時間のことを書いてきました。 さて、時計は現在に戻ります。 「いまここ」に居る、私のはなしです。 新卒での就職にあ…

いか
1か月前
28

【雑談】noteでかっこいい見出し画像がつくりたい

さいきん、非常にためになる本を借りました。 ある「物語」をイメージしたカラーパレットがたくさん紹介されています。 例えば、鮮やかな赤が目を引く表紙の配色は、「赤…

いか
1か月前
3

△5 この世になにかを残す方法(希死念慮)

「なにかを残す」ということだけに注目すれば、たしかに他にもいろいろと方法があります。 子どもを残す 写真を撮る 本を書く 当事者から見える世界を発信する お墓に…

いか
1か月前
10

【雑談】通院時、見せているもの

議論の敲き台をつくっておくと、診察が有意義になる。 そのことに気づいたのは、入院中でした。 「調子はどう?」 「あんまり良くないですね、過食ばっかりしていて…」…

いか
1か月前
8

◇4 躁鬱、それから

診断・入院・また入院・またまた入院と、激動の1年を過ごした後は、 だんだんと症状が落ち着き始めました。 課外活動は何もできませんでしたが、自分を知っている人がほ…

いか
1か月前
11

【雑談】祖母(狂人)に15年ぶりに会った

私の祖母は、頭がおかしいです。 あるとき、母の職場に電話がかかってきました。 おばあさんの声だったそうです。 おたくに勤めている〇〇という女はとんでもない人間で…

いか
1か月前
3

【雑談】ボランティアのはなし

今年に入ってから、ボランティアをしています。 私にとって、ひとつの「挑戦」です。 珍しく、続けられています。 子どもに教えるたぐいのものです。 ボランティアって、ギブアンドテイクでいったら「ギブ」の極みですよね。 何の対価もない。 感謝される可能性はあるけれど、絶対じゃない。 じゃあ、なんでそんなことしてんの? 考えたんですが、どっかにある答え、見つけられない。 最初の面談で言った動機は、「地域との繋がりが欲しいから」でした。 いま続けている理由は、それじゃない

●4 過食日記をはじめた

いっぱい食べたことって、なんか忘れちゃいませんか? 例えば昨日、買い込んで過食して、太っていく自分のイメージに耐えられなくなり、吐き戻したとする。 翌朝、なんか、そんなことあったの忘れてるときがあるんですよね。 すっきりしているときがあるんです。 帰り道の電車。 あれ、私そういえば、先週の今日、仕事の帰り道に菓子パン買い込んで、全部吐いたんだよな 思い出して、ぞっとする。 それを完全に忘却して、「調子が良い」なんて繕った自分というものが、若干こわく感じる。 自分

【雑談】湖に行った。精神疾患のこと、忘れた。

SUPをしに、多摩にある白丸湖に行ってきました。スタンドアップパドルボートという、サーフボードの上に立って水面を漕ぐスポーツです。 始発に乗り、到着したのは7時ごろ。 中央線の始発って、4時台なのに、めっちゃ人乗ってるんですね。初めて知りました。 東京方面なら分かるけど、青梅方面で何であんなに人が居るの? 「いったい何しに行くんですか?」って聞きたくなりました。 湖に出ると、日差しはきついけれど、水温は思いのほか冷たく、涼しかったです。 久しぶりに持つパドル。 で

◇7 一貫性がない人間(躁鬱)

  解離や分裂を本気で疑っているわけではないけれど、やっぱり私には一貫性がないと思います。 私のことを表面的にしか知らない人から見れば、私は、まともで、それなりに明るい人なのではないかと思います。 彼らは、私の自己呈示に騙されています。上っ面の、躁の人格だけを見て、私のことを過大評価します。 私には、最悪な状態でない限り、うわべを取り繕う技術がある。 だからみんな、私の抱える「どうしても社会に適合できない感覚」を軽視しているのです。 躁の人格は、母親から受け継いだ強く

【雑談】じぶん軸で走る(目標をたてる)

他人と比較しても良いことはない。 全人類が知っていることだと思います。 いつの間にか、身近な他人と自分を比較している。 全人類が陥る罠だと思います。 誰かと比べると、そのギャップにがくっときてしまいます。 他人軸じゃなくて、じぶん軸で生きる。 そのためには、じぶん軸の目標をつくった方が良いとの助言を受け、こさえてみました。 これが達成できたら、私は幸せなんだ! 兄の幸せでも、同級生の幸せでもない、純度100%の「私なりの幸せ」を手にするということなんだ! 部屋の壁に

◇6 躁と鬱は別人格?

さいきん、私が鬱だった時のことを知ってる人に会いました。 会う約束をすっぽかし、連絡を絶って逃げていたのです。 「びっくりしたよ~。どうして連絡とれなくなっちゃったの?」 とさらっと言われました。 「どうして?」って私が聞きたい、と思いました。 深く鬱に入り込んでいたあのときのこと、あんまり覚えていないからです。 もっと言えば、「あれは、自分じゃなかった!」と思っているのです。 端的にいえば、「躁の時と鬱の時は、記憶するしくみが違う」のです。坂口恭平さんの『躁鬱大学

【雑談】電車が怖い

電車に乗る時間がとてつもなく苦しいときがあります。 不思議な考えが頭を駆けるからです。 例えば、こんなことです。 ひと口でいったらまあ、「妄想」ですね。 隣で立っているサラリーマンも、目の前に座っているヘッドフォンしたお姉さんも、入口の真横にいる大きい鞄を持ったおじさんも、みんなみんな、私が頭おかしいってこと、知っているんだろうな。 「うわー、最悪。障害者の隣きちゃったよー」とか思ってるんだろうな。 でも知ってて、見ないふり、気づかないふりしてくれているんだろうな

●3 過食に「頼る」?

「摂食障害を治そう!」と意気込むと、 もう一生、たくさん食べない! 絶対に吐かない! ヘルシーな食べ物しか買わない! といった「縛り」をきっちり実践しようとしてしまいます。 すると、何が起こるか? 何かストレスがあって、自分の行動を制御できず、いっかい過食やおう吐をしてしまっただけで、とてつもなく自分のことを責めるのです。 もうやらないって決めたはずなのに。 あんなに、後悔していたはずなのに。 だから私は駄目なんだ。 こんな異常な行動ばっかりしてしまうのな

△6 ハチガツ、生きたい?【2024】

最近、人にすすめられて、ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』を読みました。 いちおう、社会学部出身なので、あらすじくらいは知っていましたが、 じっくり読んだことはありませんでした。 彼は、ホロコーストをアウシュヴィッツで生き抜いた精神医学者です。 身に着けているものすべてを没収されて強制労働に従事し、周囲の人々の精神が徐々に壊れていく様子を描いたこの作品は、豊かで清潔な毎日を送る私にとって、衝撃的なものでした。 しかし、フランクルは、そんな状況でも希望を捨てません

【雑談】友達がゼロからイチになりそう!

回避傾向がたたって躁鬱を発症したのは、大学生のちょうど真ん中のときでした。 そのときから、私には友人も恋人もいません。 高校生までには、少ないながらも「友人」がいました。 定期的に集まって、ご飯を食べながら、あーでもないこーでもないと何時間もおしゃべりするグループのようなものに、幾つか所属していました。 お互いを「親友」と呼べるような人もいました。 初めての入院を境に、私は人と仲良くなるということができなくなりました。 人と関わることを、自ら拒否しているからです。

◇5 躁鬱、いまここ

ぐるぐる針を回して、双極性障害とつきあってきた時間のことを書いてきました。 さて、時計は現在に戻ります。 「いまここ」に居る、私のはなしです。 新卒での就職にあっけなく失敗し、退職をしたひと月後。 私は区役所にいました。 障害者手帳の申請をするためです。 必要書類を埋めているとき、気がつくと涙がぽたぽた紙を濡らしていました。 障害者雇用枠で募集されているお仕事は、難易度の低いルーティンワークが多いです。 もう、自分が勉強してきたことや考えてきたことは、仕事に生

【雑談】noteでかっこいい見出し画像がつくりたい

さいきん、非常にためになる本を借りました。 ある「物語」をイメージしたカラーパレットがたくさん紹介されています。 例えば、鮮やかな赤が目を引く表紙の配色は、「赤ずきん」をテーマにしたものだそう。 ひとつの物語に対して、8つのカラーが選ばれています。 これが、使いやすくってしょうがない。 私は見出し画像をCanvaを使って作成しているのですが、毎回の悩みどころが「色」です。 すごく考えるときはいろいろと試すのですが、いつもそんな元気があるわけではないので、なんとなく

△5 この世になにかを残す方法(希死念慮)

「なにかを残す」ということだけに注目すれば、たしかに他にもいろいろと方法があります。 子どもを残す 写真を撮る 本を書く 当事者から見える世界を発信する お墓に名前を彫る 私の想像力では出てきたのはここまでですが、もっとたくさんありそうです。 「生きた証」に思いを馳せ、コーヒーが冷めていく時間をゆるりと楽しんでいた午後、ふと、自分の深いところにある願望に気がつきました。 もういちど、学生に戻るのはどう? 大学時代の続きで、犯罪社会学や社会心理学でもいいし、

【雑談】通院時、見せているもの

議論の敲き台をつくっておくと、診察が有意義になる。 そのことに気づいたのは、入院中でした。 「調子はどう?」 「あんまり良くないですね、過食ばっかりしていて…」 「お薬、増やしてみる?」 「そうですね、お願いします」 主治医に伝えたいことがあって、それを待合室で用意していても、いざ先生を前にすると、うまく話せない。 いつの間にか薬の増減の話になっていて、診察が終わる。 しめて、10分もないくらい。 ずっと不満がありました。 「話を聞いてくれない先生だ!」と

◇4 躁鬱、それから

診断・入院・また入院・またまた入院と、激動の1年を過ごした後は、 だんだんと症状が落ち着き始めました。 課外活動は何もできませんでしたが、自分を知っている人がほとんど卒業したこともあって、 いつの間にか、大学のキャンパスに入ることに恐怖を感じなくなっていました。 精神疾患にたいへん理解のある教授、 何年も留年している私に奇異な目を向けず、そっとしておいてくれたゼミ生のおかげで、 みんなと切磋琢磨しながら、楽しく卒論を書くことができました。 あれ? いつの間にか。 毎

【雑談】祖母(狂人)に15年ぶりに会った

私の祖母は、頭がおかしいです。 あるとき、母の職場に電話がかかってきました。 おばあさんの声だったそうです。 おたくに勤めている〇〇という女はとんでもない人間ですよ。 解雇した方が良いんじゃないですか? それだけ言って、切れたそうです。 1日に30回も40回も、電話をかけてきたことがありました。 いわゆる、監視です。 「いま何しているの?子どもは何しているの?」 1度でも電話に出ないと、「〇〇さんが息子のお金を使い込んで、デパートで買い物している!」と声高に叫び