●4 過食日記をはじめた
いっぱい食べたことって、なんか忘れちゃいませんか?
例えば昨日、買い込んで過食して、太っていく自分のイメージに耐えられなくなり、吐き戻したとする。
翌朝、なんか、そんなことあったの忘れてるときがあるんですよね。
すっきりしているときがあるんです。
帰り道の電車。
あれ、私そういえば、先週の今日、仕事の帰り道に菓子パン買い込んで、全部吐いたんだよな
思い出して、ぞっとする。
それを完全に忘却して、「調子が良い」なんて繕った自分というものが、若干こわく感じる。
自分の記憶というものがまったく信頼できないことを知った私は、むかしつくった体調記録とおなじように、「摂食障害のログ」をつけることを決めました。
異常な食行動をとってしまったら、それが終わってからだや心が落ち着いたとき、お気に入りのソファに座ってノートを取り出します。
大好きな飲み物も用意します。さいきん、「はちみつチャイティー」にはまっています。
日付と気分。
買ったもの。食べたもの。吐いたもの。
一連の行動に繋がった詳しい状況。最近のようす。
ミールプラン。いま、すること。
こんなことを記録していきます。
気分にまかせてに生きているとどっかに置いてきちゃいそうなことも、記録をつけておくとのちのち、思い出すことができるようになります。
過食やおう吐した日をチェックしたカレンダーを見て、「月末は過食が多い」ことに気づけたりします。
たった2か月前の自分が何の気なしに綴った言葉に「はっ」とさせられることもあります。
なにより、頭の中でもやもやしていることをことばに押し込めて外に出すのって、けっこう快感なんですよね。
「死にたい」という気持ちも、インクに乗せて紙の上に吐き出すと、ふわっと軽くなったりする。
「食べたい」という気持ちも、「何が食べたいか」をどんどんリストにして書き出したら、なんかちょっとだけガスが抜けたみたいになる。
ことばって不思議ですね。
味方につけたら、もっと生きるのが楽になれるのかもしれない。
そういう意味では、こうやってnoteで段落を積んでいくのも、私なりの治療なんでしょうね。
「食欲の秋」ということばに扇動されすぎず、美味しいものを真っ直ぐに味わえるようになりたいと思った、9月の夕べでした。
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