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Vol6 人気移住地ランキングは本当??

SNS上でよく見かける「人気移住地ランキング」など。
「これって本当に信じて良いのか?」について話します。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から、
皆さんにお役に立てる情報を発信しています。
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1⃣ SNS上の移住地人気ランキングは根拠が薄い

大切なことは、そのランキングがどのような根拠に基づいていることです。
しかし、そもそも移住者数には根拠がありません。

また、アンケート結果によるランキングならば、
それは不正確なものです。
そもそも公平なアンケートは困難です。

以前にもお話ししましたが、「移住」に定義はありません。
だから、移住者が誰であるかの線引きはできません。

「移住地人気ランキング」は、あくまでも参考程度にとどめることをお勧めします。

2⃣ 自治体の移住者数を比較してはダメ

「移住」に定義がないことから、自治体によって移住者数のカウントの基準は異なります。

従って、自治体が発表する移住者数だけを信じて、「移住者に人気がある町」と判断してはいけません。

では、1つの自治体において移住者数の年度推移は信じれるのか?
実は、これも怪しいことがあります。
なぜなら、カウントの基準が変わっていることがあるからです。


3⃣ ふるさと回帰支援センター(東京都有楽町)のランキング


東京圏在住の方で、移住を希望する人なら、一度は訪れているのが、有楽町駅前東京交通会館にあります「ふるさと回帰支援センター」です。

では、このランキングは信頼できるのか?

結論を述べると、少なからずとも公平性には欠けてしまいます。
1点は、調査対象が新規のセンター窓口相談者および新規のセミナー・相談会等参加者に絞られていることです。
センター内では各都道府県別の相談窓口が並んでいますが、
相談窓口の位置、相談員の人数等によって、相談者は大きく異なります。
また、移住セミナー相談会の回数の多い都道府県が優位に立ってしまいます。
誰もが、自分が相談した都道府県を優位に答えますからね。

4⃣ 田舎暮らしの本「住みたい田舎ベストランキング」



移住を希望する人のスタンダード雑誌に「田舎暮らしの本」があります。

この本が毎年1月に発表するのが「住みたい田舎ベストランキング」です。

こちらは市町村ごとで発表されています。
4つの部門(若者・単身者部門、子育て世代部門、シルバー世代部門、総合部門)において、全国エリア別と人口別で細かくランキングが発表されます。

このランキングの仕方は、全国の自治体に約170項目の〇✕のチェックを依頼します。
そして、〇の数によるポイントでランキング付けされます。

移住地人気ランキングの中では、一番信頼性の高いランキングと思いますが、問題点もあります。
それは、全国の自治体すべてが参加していないこと。チェックが自治体の自己評価であるということですね。

こうした人気ランキングは参考にとどめることですね。
大切なことは、移住をする目的です。その目的に合った移住内を探して、実際に現地に足を運び、自分の目で確かめることが一番ですね。

5⃣ TOPの画像


北海道ニセコスキー場

移住者に人気といえばここですよね。
特に、インバウンドで外国人がたくさん移住されています。
日本で一番のスキー天国。パウダースノーに魅了された人が集まっています。
正面には羊蹄山を見ながら、シュプールを描くと最高の気分に・・・
スキーが趣味の私も何度も訪れたゲレンデです。
ちなみに、ニセコスキー場はニセコ町ではなくて倶知安町にあります。
結構、移住相談で間違える人がいるみたいです。
あと、最近、ニセコ周辺では物価が高騰しているみたいですので、
移住の前には要チェックですね。

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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで17年間2000組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。