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いい音オヤジのオーディオ雑記

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オーディオ関連の色々な事を、思ったままに書き出した雑記と、いろいろ作った物の発表をしています。
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2023年5月の記事一覧

オーディオの始まり

オーディオの始まり

オーディオは、蓄音機から始まるのだろう。ある意味、LPレコードはその派生として、今でも十分通用する音楽鑑賞用のツールである。
いわゆるアナログを代表する媒体で、開発されてから100年以上たつものの、いまだに多くのファンが、レコードを媒体として音楽鑑賞を続けている。私もその一人である。

原理を考える時、素人の私には、あの黒い円盤に掘られている溝から、こんなにも精巧で、本物の演奏を疑似体験させてくれ

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まだ身についていません

まだ身についていません

白状すると、十数台真空管アンプを自作したからといって、自分で簡単なシングルアンプであればある程度設計図を書く事ができるからといって、また、トラブルを解決して何とか鳴る様にする事ができる様になったからといって、基本中の基本の真空管アンプの増幅の原理、そして電気の基礎知識に盤石な自信があるかと言うと、全くそんな事はない。

私の教本は、「作れる!鳴らせる!超初心者からの真空管アンプ制作入門」(林正樹著

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無垢の実力はいかに?

無垢の実力はいかに?

物の素材が良けれは、製造された物の品質も良くなるというのは理解できる。
有機農法で育てた美味しい野菜で料理がうまいシェフが作ったお食事をいただいて美味しいなと感じるときはうれしいものである。
良い鋼と腕の良い職人が鍛錬して作った鍛冶物、例えば、包丁や鉋の刃はよく切れる。

オーディオの世界では、ケーブルの素材、カップリングコンデンサーの種類、真空管のメーカー、ビンテージ物、産地等々いいもの、高価な

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私にとっていい音とは(2)

私にとっていい音とは(2)

いい音ってとっても抽象的な表現。
一般的に周波数特性、S/N比など定量的に数値で測ることはできるけど、人それぞれ感じ方が違うし好みもある事なので、これがいい音などと定義することはできない。
特に、もう高音が聴こえてなくなってくる私の年齢では、きっと若い人達が聴いているいい音とはだいぶ違って聴こえるのだろうなと想像する。
しかしながら、いい音オヤジとしては、それでもいい音を取り上げた話題を書かずには

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シベリウス 交響曲第6、7番を聴きながら

シベリウス 交響曲第6、7番を聴きながら

北欧の中でも一番極東に近い国、フィンランド出身のシベリウス。シベリウスと言う名からもシベリアの寒々しい光景を想像させる。冬が長く、雪の中での生活と長い夜で、静かで落ち着いた雰囲気をイメージさせる。

シベリウスは、交響曲第二番、バイオリン協奏曲、フィンランディアを好んで聴いていたが、それ以外、ましてや交響曲6、7番をしっかりと聴いたことはなかった。
最近作成したFE126NVのバックロードホーンが

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カミさんと「いい音」会議

カミさんと「いい音」会議

直流点火の6FQ7が出来て、カミさんに交流点火との違いを聴いてもらおうとロフトへ誘った。交流点火のアンプを無音で聴くとブーとサー音が混じって聴こえるが、直流点火の方に切り替えるとリスニングポイントでは全く聴こえないと言うことを理解。
しかしながら、本当に直流点火のお陰かどうかという点では、他にも要因はあるかもしれない。例えば、トランスの配置や、抵抗、コンデンサーの値の違いなど多少の違いはある。

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6FQ7シングルアンプ+直流点火 アルミケースに実装

6FQ7シングルアンプ+直流点火 アルミケースに実装

先の6FQ7シングルアンプ+直流点火を計画通り、ブレッドボードからアルミケースへ実装した。

ベタベタ触っているから手垢だらけだし、外装がないので、安物トランスが裸状態でさわれば感電する状態。

取り敢えずハム音、出来栄えを確認した。
ブレッドボード上の時と同様に、ハム音は激減したのが確認できる。交流点火の時との違いは、サー音は、スーと一段低くなりよっぽどスピーカーに耳を近づけないと聴こえない。ま

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主旋律は、低音をより良く感じるための飾り?

主旋律は、低音をより良く感じるための飾り?

そこまで言うかと思うぐらい大胆不敵な発言で、言っている本人も後で「ごめんなさい」と発言を撤回するのではないかと思いながら書いている。

何かと言うと今、チャイコフスキーの交響曲4番を聴いていて素直に感じること。

私は予てからいい低音を聴くとワクワクが止まらなくなる。曲の途中に、コントラバスや、ティンパニーだと思うが、ドスン、ドスン、ズシン、ズシン、ドーン、ドーン、ボーン、ボーンの類いの低音が主旋

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6FQ7シングルアンプ+直流点火費用

6FQ7シングルアンプ+直流点火費用

先日、6FQ7シングルアンプを直流点火で試した記事を書いた。
以前作った交流点火の6FQ7も十分いい音で聴けているけれど、今回のアンプは、スピーカー近くでのサー音が格段に下がった気がする。

余談だが、6FQ7の交流と直流点火のハムの違いは、無音状態のスピーカーの近くに耳を近づけて大きな差がわかる程度で、リスニングポジションでは、交流でもほぼ影響がない。うちの300Bの方がもっと大きなハムが出るし

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働いた後のご褒美

働いた後のご褒美

汗をかいて仕事をした後のビールの一杯!のど越しが最高で一日の疲れをいやしてくれるのは多くの人が認めること。
けど、お酒がそれほど飲めない私の場合、どちらかというと、仕事の後のお酒が待ち遠しいというより、仕事の後の自宅での音楽鑑賞が待ち遠しい。

自宅へ戻り、夕飯の食卓に着くよりも先にロフトへ上がり、電源コンセントを繋ぎ、アンプのスイッチを入れる。そして、レコードストックの束を片手で鷲掴みにして今日

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レコードの埃取り

レコードの埃取り

レコードを気持ちよく聴くためには埃とりが欠かせない。しかし、無精な私は、毎回レコード盤を返すたびにクリーナーで綺麗にするかと言われると、あまりYes!と答える自信がない。

でも、必要に迫られて色々試してきてクリーナーをかけてきた結果、今では、どのレコードでも針飛びは勿論論外、プチプチ音も大分軽減されて殆ど気にならない程度で聴けている。

私流のレコード盤のクリーニング方法を以下に上げてみる。(お

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ブナ材を使ったバックロードホーン他

ブナ材を使ったバックロードホーン他

Fostexのフルレンジ用ユニット、FEのNVシリーズを使いバックロードホーンを自作している。

1.FE83NV
Fostexの83用取説にはバックロードホーンの設計図はないので、自分で適当に設計。現場合わせで、ホーンは少しずつ広がる様にデザインした。
15mm支那合板を使用、バッフルに無垢のブナ材を貼った。塗装は、オイルステインで着色、その後、バイオリンなどに使うシェラックを刷毛塗り。
上位機

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チャイコフスキー 交響曲第四番ヘ短調

チャイコフスキー 交響曲第四番ヘ短調

仕事から帰り駆けつけの一杯ならぬ、駆けつけの一曲がこの曲。
カラヤン指揮、ベルリンフィル、1971年録音らしい。特にいい録音なのかどうかはわからないけど、迫力がすごい。
目を瞑って、まぶたの向こうに立体感のあるオーケストラの舞台が見える様だ。特に右奥あたりからコントラバスがズシンズシンと響き、音の厚みを増している。
FE126NV、バックロードホーンの存在を感じさせない音場がそこに広がり、木管、金

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6B4Gが手に入った

6B4Gが手に入った

先日、地元の電子部品屋に委託品として6B4Gが2本で5,000円で売っていた。ネットではない対面で、お店を信じて思い切って買ってみた。まだ火をいれていない。
6B4Gは、2A3と規格が類似しているが、ソケットがUSオクタルで、フィラメント電圧が6.3Vであるとの事で、一度入手してみたかった真空管である。
最近の自作は、MT管が主流だった。
久しぶりの3極ST管で、電源、出力トランス、チョークコイル

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