【恋愛コラム3】どんなに辛くても元カノには連絡するな
恋愛コラム第3回。今回のテーマは「どんなに辛くても元カノには連絡するな」です。
振ったのか振られたのか、別れ方はどうだっていいんですけど。
日常の隙間、ふとした瞬間に元カレ元カノに連絡したくなったりしませんかね。僕はめちゃくちゃしたくなっちゃうタイプの人間だったんですけど。
気の合う友達と酒飲んだ帰り道とか。夕立に濡らされて駆け込んだ軒先の下でとか。ほんの少しの昼寝のつもりが夜中の1時に目が覚めて、絶望しながら寒々とした部屋でカップ焼きそばを啜っているときとか。なんかこう、今ひとつ物足りない感覚がある瞬間。
心が悲鳴を上げているのが手に取るように分かってしまい、やがてどうしようもなくなる。
この悲鳴を落ち着かせるためにはあの人が必要で、あの人との繋がりがなければこの夜を超えることさえ不可能だと強く思ってしまう。
スマホを手に取り、LINEを開いてトーク画面をタップする。
心音の高鳴りを鼓膜で感じながら、文字を打っては消して打っては消してを繰り返す。
小一時間そんな作業を続けて、ようやく完成した文面が「元気?」の3文字だったり。
皆さんにはこんなような経験はないでしょうか。そして、こんなような経験をした方に問いたい。
元カレ元カノに連絡をして、自分の望むような返信がきたためしってありますか?
極論、「やり直したい」って送信して、「私も」って返信がくる、みたいな。これあったらめちゃくちゃ幸運だと思います。
どうして「どんなに辛くても元カノには連絡するな」なのか。
9割9分9厘、あなたへの興味が失せているからです。元カレや元カノは、もうあなたのことなんか好きでも何でもないからです。塵と同じです。良くて道端の石ころです。
こっちがどれだけ「お前と過ごしたあの青春の日々が忘れらんねえよ!!!」なんて熱く語っても、「石ころがなんか言ってらあ」程度にしか感じません。
石ころから熱烈なラブコールを送られたって困りますよね?
別れてから時間が経過すればするほど、恋人だった事実は風化します。ほぼなかったことになります。なっていきます。
赤の他人になります。
だから「寄りを戻したい」だの「もう一度やり直したい」だの、そういう希望を持って連絡すると痛い目に遭います。
痛い目に遭って、死にたくなります。相手に新しい恋人がいることを知って、死にたくなります。自分は薄暗い地底をうぞうぞと這いつくばるようなしみったれた生活を送っているのに、元カレ元カノは自分のことなんかとっくに忘れてキラキラとした幸せいっぱいの生活を送っている事実を知って、死にたくなります。かつては自分に夢中だった相手が今では他の相手と普通に毎晩セッ◯スしているであろうことを知り、絶望して死にたくなります。
そして何より、そんな自分が情けないったらない。
その人との恋が終わって、言ってしまえば完結した物語であるのに、それを無理矢理加筆修正しようとして、逆にぐちゃぐちゃになる、みたいな。
「こんなことなら連絡しなければよかった」と思うはず。そうです。連絡しなければよかったのです。
恋愛は、別れた瞬間にそこで終了。やり直したいとか、くだらない願望抱えてないでさっさと諦めなさい。
「ちょっと待ってくださいよ! 僕は彼女のことが忘れられなくて辛くて苦しくて、もう連絡しないとこの夜を超えられそうにないですよ!」
うるせえ! それでも連絡するな! 辛さと苦しさと痛みを胸に抱えたまま死んだように眠りやがれ!
業火に燃やされながら、涙しながらベッドに潜りこみやがれ!
そして誓うんだ!
「次こそは! もう過ちを繰り返さないぞ!」と!
連絡は絶対にしない。そして、新しい恋をする、もしくは、一旦恋から離れて趣味に没頭する、など。別の道を模索する。
これこそが、元カレ元カノ依存から脱却する方法である。
酒飲むと勢いで連絡したくなるよね。わかるよ。でも俯瞰で見て。
本当は理性を保っているのに、酒のせいにして連絡しようとしている自分、最高にダサくない?
今あなたがしようとしていることは、完成した絵を額縁から取り外して、上から泥を塗ろうとしているようなものだ。
大好きだった人との美しい思い出は、額縁に入れて心の部屋にそっと飾る。これだけで十分。
まあ、「次こそは!」とか思っても、普通に繰り返すのが人間なんですけどね。その度に死にたくなればいい。
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