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『珍ビジネスに学ぶ 儲けのテクニック』

儲けのヒントは、どこにでもある。

誰も気づかなかった商売。どこにも無かった商品・サービス。そんな隙間を見つけた人は、大儲けをしています。

「それを見つけるのが難しいんだろ!」

はたして、そうでしょうか。アイデアは、どこにでも転がっています。儲かるアイデアというのは、本当は過去に誰もが気づいていたものが、ほとんどです。しかし、“そんなの儲かるわけが無い”“ウマくいくはずが無い”と、行動もせずに結論づけていたにすぎません。

小さなひらめきは、誰にでもあります。それを行動に移すかどうかが問題なのです。

では、何から始めればいいのでしょうか。

さまざまなビジネスを観察していれば、必ず新しい何かをひらめくはずです。ヒントは、山のようにあります。

このレポートでは、そんなヒントをご紹介します。しかも、『珍』の文字がつく、驚きのビジネスモデルです。過去に本当にあったビジネスです。『珍』というだけあって、その発想にはビックリします。しかし、そこに素晴らしいヒントが隠されています。

■首切り請負業

ヘッドハンターの逆「ヘッドカッター」と呼ばれる仕事をする会社が、東京にありました。会社の代わりに、リストラを進めてくれる会社です。

年功序列で給料が高くなっている割には、能力がイマイチな人材は、会社としてもお荷物になります。しかし、なかなか首切りはできないもの。

そこで、登場したのが「ヘッドカッター」
一方的に首を切るのではなく、転職をさりげなく勧め、そのためのコンサルティングもしてくれるというのです。会社にとっても、本人にとっても、一番良い道を探してくれるのです。

社長・幹部にとっても、気の重くなることを代行する、という発想は、まさに隙間を捉えています。

■カラオケコンパニオン派遣会社

文化として定着したカラオケボックスには、若いグループや家族連れ、年配の方々まで、幅広い層のお客さまが来ています。

その中には、男性ひとりで歌の練習に来る人や、男同士のサラリーマン軍団が結構多いのです。

そこに眼をつけた会社があります。
色気を添えるとまでいかないまでも、男だけで華の無い空間に、コンパニオンを派遣するのです。

お客さまとデュエットしたり、拍手したり、お酒の相手をしたりします。言わば、盛り上げ役です。

コンパニオンは、その呼称を「歌唱指導員」とし、ある程度歌のウマい女性を選んでいます。

主婦だけが集まっていることも多いので、若いイケメンコンパニオンを派遣しても、ウケるかもしれません。

■UFO誘拐保険の販売

フロリダにある保険会社が、本当に販売した保険です。もし、UFOに連れ去られ、生体実験などをされた場合には、総額1700万ドルの保険金を支払う、というものです。

アメリカでは、UFOに関して目撃者も多く、中には誘拐されて手術までされた、という体験談も数多くあります。

この保険、加入者が1000人を超えたと言います。もちろん、誘拐を信じて加入したのではなく、アメリカ人のジョークとして、保険会社のユーモアに乗ったのです。保険料がわずか11ドルだったので、加入しやすかった、ということもあります。

以前、月の土地を売る商売もあったと記憶していますが、これなどもユーモアだけで儲けた事例です。

■雑誌モデルになれる写真スタジオ

日本の週刊誌や世界的に有名な「ニューズウィーク」「プレイボーイ」の表紙に、モデルとして登場させてくれるビジネスがありました。

写真館で撮る記念写真のようなもので、撮った写真を雑誌の表紙にはめ込んでくれる、というものです。つまり、合成。

75種類の雑誌から選べます。当時1枚3900円と、それほど高くない価格がウケて、人気になりました。

雑誌の著作権が気になるところですが、誰もが雑誌の表紙を飾ってみたいのではないでしょうか。面白いビジネスです。

■馬ふんを集めて売る

牛ふんや鶏ふんは、農業用飼料として使われていますが、他の動物のふんはどうでしょう。あまり、使われていません。量が集まりにくいということもありますが。

そこで、馬ふんに眼をつけた、ある社長がいました。
競走馬のトレーニングセンターでは、毎日何十トンのふん尿と敷きわらの処理が必要で、お金を払って処分していました。

それを知ったこの社長は、馬ふんをタダで引き取り、堆肥に加工して販売し始めたのです。

この肥料は、作物の成長に非常に有効で、生産が追いつかないまでになりました。

なにしろ、競走馬というのは、最上級の馬草をはじめ、ビタミン剤、強壮剤、はちみつ、朝鮮人参など、かなり贅沢な食事を摂っているのです。これによって、できるふんの栄養価もかなりのものとなっています。

タダでもらった馬ふんで大儲け。当たり馬券を拾ったようなものです。

■本職をカムフラージュしてくれる会社

最近は、風俗嬢であることを堂々と言っている女性もいますが、少し前なら、やはり隠したいのが本音。特に親には知られたくないものです。

そこで、風俗嬢が会社員であるかのように、カムフラージュしてくれるビジネスがありました。普通の会社を営むオーナーが、裏のビジネスとして行なっているものです。

会員になれば、かかってきた電話や来訪者に対して、「ただいま外出しております」「会議中です」などと言って、応対してくれるのです。

このビジネスは、風俗嬢に限らず、事情があって身分を隠したい人には、ありがたい存在です。

いまなら、ニートが就職を探す時の「職歴」をカムフラージュすることもできるかもしれません。

■コネを貸し出す「人脈銀行」

時代は移り変われど、いまだ就職にも、仕事にも、コネが使われています。

その昔、コネを紹介してくれるという「人脈銀行」というビジネスが現れました。1ヵ月8000円を“預金”すると、自分の欲しいコネを紹介してくれるのです。

有利な取引先の紹介や就職先、芸能人まで、あらゆるコネが用意されていました。コネの提供元としては、企業を退職した人や取引先の多い営業マンなど、中高年層が中心。

提供元は、“商談”が成立した場合、手数料が受け取れるようになっています。

コネを探そうとしても、個人ではすぐに限界が見えるので、これはありがたいビジネスだったのです。

いかがでしたか。ビジネスのヒントは見つかりましたでしょうか。見つけることができなかった人は、頭が固くなっているのかもしれません。

珍ビジネスに登場する商品・サービスをさまざまなものに置き換えて、考えてみましたか。自分のスキルと照らし合わせてみましたか。世の中の流れとオーバーラップさせましたか。

あらゆる可能性を検証することで、新しいアイデアがひらめくのです。柔らかい頭で、もう一度読んでみてください。

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