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「やっぱり、ハルと結婚はできない」 直接的にはならないだろうと思っていても、別れ話の…
「ハルさん、好きです」 「ありがとう〜」 このやりとりを最後に朝倉アオイは海外へ旅…
「すみません、会社を辞めようと思います」 思い詰めた表情で彼は告げた。 目の下にはク…
アオイ先輩は、確かに「絶対に言わないよ」と言った。 社内恋愛禁止のルールを破ったもの…
「今日、MIUに会ったよ!」 毎日連絡が来ることをあれほど嫌がっていたのに、私から連絡を…
「え、ボク、先輩にその話しましたっけ・・・?」 明らかに動揺していた。 自分の中のル…
「ごめん、今日のLINE・・・」 マスターがロックグラスの中に球体の氷を入れ、マドラーでクルクルと回すと、カランカランと涼しい音が響いた。 佐川オサムと目が合い一瞬体温が上がったが、音に助けられ、すぐに落ち着きを取り戻すことができた。 「いや、全然! 先輩忙しそうだったから」 オサムはお酒に弱い。 彼の手元には半分ほど減っているブラッディ・シーザーが置かれていたが、顔の赤らみから想像するに、まだ2杯目くらいだろう。 「何飲んでるの? シーザー?」 飲みの誘いを
「好きな子いないの?」 岸田マキコは子どものような眼差しをしていた。 あの質問にはど…
「アオイ先輩、飲みいきませんか?」 LINEでメッセージを送ると、すぐに既読マークがつい…
「ねえ、オサム、朝倉大丈夫なの?」 久しぶりに会社で佐川オサムを見かけた。 同じ会社…
「ごちそうさまでした! ありがとうございました!」 夜と朝の境目に、オレたちは解散し…
「おつかれさまです! ハルさん、オレ金曜の夜が空いたんですけど、よかったらご飯行きませ…
「マキコ、ごめん、明後日の夜って空いてる? 飲み会手伝ってくれない? オサムも来るから…
「朝倉くん、映画の招待券もらったんだけど興味ある?」 初めて、藤野ハルと二人で映画を見に行った。 プレミアム試写会ということで、彼女は関係者に軽く挨拶回りに行ったが「これはほとんどプライベートだから」とオレを先方に紹介するワケでもない。 純粋に映画を観た。 しかし、上映中の彼女の表情がどうしても気になってしまう。 アクションシーンではどんなリアクションをするのか。 ラブシーンではどうなのか。 手を伸ばせば触れることができる彼女との距離。 映画の内容は全く頭に