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「やっぱり、ハルと結婚はできない」 直接的にはならないだろうと思っていても、別れ話の…
「ハルさん、好きです」 「ありがとう〜」 このやりとりを最後に朝倉アオイは海外へ旅…
「すみません、会社を辞めようと思います」 思い詰めた表情で彼は告げた。 目の下にはク…
アオイ先輩は、確かに「絶対に言わないよ」と言った。 社内恋愛禁止のルールを破ったもの…
「今日、MIUに会ったよ!」 毎日連絡が来ることをあれほど嫌がっていたのに、私から連絡を…
人には秘密があった方がいい。 見えない部分を見たくて、想像する。 隠されているから、…
「え、ボク、先輩にその話しましたっけ・・・?」 明らかに動揺していた。 自分の中のルールが崩壊している。 藤野ハルと交際関係にあることを、社内の人間には絶対に話さないと決めていたのに・・・。 「あれ? 前に飲んだとき、ここで言ってたよ?」 先輩は乾いた笑みを浮かべていたが、どういうワケか目の奥に怒りが見える。 話したことを忘れていたボクの無責任さに腹を立てているのだろう。 その場をごまかすようにマスターにおかわりの注文をした。 「いやー・・・、ボク、完全
「ごめん、今日のLINE・・・」 マスターがロックグラスの中に球体の氷を入れ、マドラーで…
「好きな子いないの?」 岸田マキコは子どものような眼差しをしていた。 あの質問にはど…
「アオイ先輩、飲みいきませんか?」 LINEでメッセージを送ると、すぐに既読マークがつい…
「ねえ、オサム、朝倉大丈夫なの?」 久しぶりに会社で佐川オサムを見かけた。 同じ会社…
「ごちそうさまでした! ありがとうございました!」 夜と朝の境目に、オレたちは解散し…
「おつかれさまです! ハルさん、オレ金曜の夜が空いたんですけど、よかったらご飯行きませ…
「マキコ、ごめん、明後日の夜って空いてる? 飲み会手伝ってくれない? オサムも来るから」 久しぶりにハルからSOSの連絡が届いた。 藤野ハルと佐川オサムが付き合っていることを知っているのは、おそらく社内では私だけ。 それなのに、わざわざオサムと私を連れ出す飲み会とはなんなのか。 スケジュール帳を開くと、明後日は別の飲み会の予定が入っていたが「オッケー! 空いてるよ!」と返信をした。 「ありがとう! 今日、ランチの時、詳しく話す」 「わかった! じゃ、のちほど!