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桜庭一樹さんの「少女を埋める」を読みました。
ようやく、文學界9月号に掲載された『少女を埋める』(桜庭一樹/創作)を読みました。私は『赤朽葉家の伝説』を読んで衝撃を受けて以来、桜庭さんの作品のファンで、ご本人のTwitterやエッセイも拝見し、勝手に共感しまくり、桜庭さんの書かれた文章を通して、自分やまわりのことを見つめなおして「なるほど」と思ってきたものです。
『少女を埋める』も、作品の舞台である鳥取と、私の田舎である三重県伊賀市を思い浮
『土葬の村』を読みました
私が生まれ育った伊賀上野の、少なくとも私が育った地区は、平成の初めのころまで土葬でした。私も曾祖母らを土葬で見送りましたので、土葬を記憶しています。
そんな話をすると、たいていの人に驚かれるので、私が育ったところはよほど特殊な田舎なのだろうかと思っていましたが、この本を読んで、そうでもないことや、その土地土地の風習を知り、記録の大切さを感じました。
また、改めて自分の育った地区の風習を思い出し
『さようならアルルカン/白い少女たち』を読みました。
氷室冴子さんの初期作品集です。昨年末集英社から出版されました。中学生のころ『なんて素敵にジャパネスク』や『クララ白書』など氷室冴子さんの作品が大好きだった私は、書店でこの本を見つけ、泣きそうになりました。中学生のころ、氷室さんの本を読んであれこれ思っていた、その感情が一気に思い出されて、悲しくないけど切ない気持ちになり、日常のお仕事の戦闘モードが一気にほどけてしまいました。
本を読んでますます泣