わかぼん

はじめまして。三重県伊賀市上野忍町で生まれたイガモノです。小説やエッセイを読むこと、高…

わかぼん

はじめまして。三重県伊賀市上野忍町で生まれたイガモノです。小説やエッセイを読むこと、高校野球を生で見ることが好きです。かなりいい年齢になっていますが、これから、「読書推進家」目指して頑張ります。好きな小説やエッセイがこれからもどんどん出版されるように。

最近の記事

老親とのこと。

私の故郷は三重県伊賀市。高校まで故郷で過ごしたが、大学入学を機に上京し、そのまま東京で就職、今に至る。 両親はずっと故郷におり、家を守ってきてくれた。 その両親も最近は老いが進み、できないことが増え、良くも悪くも我儘になっている。私は両親を敬愛しており、両親が心配ゆえ、できることは何でもしたいが、なかなかうまくいかない。私が良いと思うことが両親にとっては良いことではなかったりするからだ。当たり前だ、別の人間なのだから。 昨年、社会福祉の専門学校に通い、今春社会福祉士の資格を取

    • 桜庭一樹さんの「少女を埋める」を読みました。

      ようやく、文學界9月号に掲載された『少女を埋める』(桜庭一樹/創作)を読みました。私は『赤朽葉家の伝説』を読んで衝撃を受けて以来、桜庭さんの作品のファンで、ご本人のTwitterやエッセイも拝見し、勝手に共感しまくり、桜庭さんの書かれた文章を通して、自分やまわりのことを見つめなおして「なるほど」と思ってきたものです。 『少女を埋める』も、作品の舞台である鳥取と、私の田舎である三重県伊賀市を思い浮かべつつ、共同体のことや、そこに生きる人のことや、風習等、いろんなことを考えなが

      • このごろ

        8月。専門学校の前期テストがあり、己の記憶力の悪さを痛感した。来年2月の試験に向けて、どうすればいいんだ~と頭を抱えている。仕事もあるし、学校もあるし、これからのことも考えたいし、エンタメを楽しむこともしたいのに。 加齢による記憶力低下、体力低下で、できることも限られてきたので、優先順位をつけざるを得ないが、やりたいことはやりたい。あきらめずに頑張ろうと思う。 今日からパラリンピックが始まった。楽しみ。私が応援しているのに、いつも私が応援されている。父や伯父もそうだったな

        • 8月

          あっというまに8月。4月から夜間の専門学校に通い始めたこともあり、1日が早い早い。おまけに専門学校の勉強が想像以上に大変で(これは加齢による記憶力低下によるところが大きい)、一人でてんやわんや。大好きな読書も、その何分の一かの時間を「教科書を読む」ことに費やしており、少々フラストレーションがたまっている。 4月以降に読んだ本は33冊。変わらず小説中心だが、勉強中の社会福祉にかかわるものも何冊か。小説にしても『小説8050』や『にぎやかな落日』『海辺の金魚』など福祉の勉強の参

        老親とのこと。

          3月に読んだ本

          ①血と涙もある 山田詠美 新潮社 ②コロナと潜水服 奥田英朗 光文社 ③その扉をたたく音 瀬尾まいこ 集英社 ④土葬の村 高橋繁行 講談社 ⑤弘中綾香の純度100% 弘中綾香 マガジンハウス ⑥じい散歩 藤野千夜 双葉社 ⑦Go To マリコ 林真理子 文藝春秋 ⑧日本の分断 三浦瑠璃 文藝春秋 ⑨「ふつうの家族」にさようなら 山口真由 KADOKAWA ⑩食堂のおばちゃん9みんなのナポリタン 山口恵以子 角川春樹事務所 コロナ渦、読書量が減っている。2020年は、前年比7

          3月に読んだ本

          『土葬の村』を読みました

          私が生まれ育った伊賀上野の、少なくとも私が育った地区は、平成の初めのころまで土葬でした。私も曾祖母らを土葬で見送りましたので、土葬を記憶しています。 そんな話をすると、たいていの人に驚かれるので、私が育ったところはよほど特殊な田舎なのだろうかと思っていましたが、この本を読んで、そうでもないことや、その土地土地の風習を知り、記録の大切さを感じました。 また、改めて自分の育った地区の風習を思い出したり、土葬に対する自分の思いを整理するのによい機会となりました。 今では、東京

          『土葬の村』を読みました

          さくら学院の衝撃

          私が「さくら学院」というグループを知ったのは2014年のことでした。初めてライブを見に行って、何とも切ない気持ちになりました。 「さくら学院」というのは小学5年生から中学3年生までの女の子で構成されるアイドルグループで、彼女らは中学卒業と同時に「さくら学院」も卒業します。そしてまた新たに転入生を迎え活動を続けます。「なんだ、お子さまアイドルか」とお思いになる方もいらっしゃるかと思います。まあ、確かに子どもと言えなくもない。でも、彼女らを見ていると、お子さまアイドルを愛でると

          さくら学院の衝撃

          『さようならアルルカン/白い少女たち』を読みました。

          氷室冴子さんの初期作品集です。昨年末集英社から出版されました。中学生のころ『なんて素敵にジャパネスク』や『クララ白書』など氷室冴子さんの作品が大好きだった私は、書店でこの本を見つけ、泣きそうになりました。中学生のころ、氷室さんの本を読んであれこれ思っていた、その感情が一気に思い出されて、悲しくないけど切ない気持ちになり、日常のお仕事の戦闘モードが一気にほどけてしまいました。 本を読んでますます泣きそうな気分に。決して悲しいわけではないのです。10代半ばの、未分化な女の子の、

          『さようならアルルカン/白い少女たち』を読みました。