学生教育に関すること 〜各論4 療法士の就職先はどうやって決めたらいいですか?〜
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過去の多くの新卒者から聞く理由は、
①雰囲気が良かったから
②実習中にお世話になった施設で興味を持ったから
③実家や地元に近いから
④自分が実習に行ってなくても、実習に行った友達から評判良い施設と聞いたから
⑤教育環境が整っているから
等です。
悪くないのですが、もっと踏み込んで考えた方が良いです。
超急性期〜生活期の臨床と、教員を経験している身として、僕の意見を述べます。
最初の就職先で療法士人生の7割が決まります。
働く40〜50年人生のうちの7割です。
僕なりに解釈すると、
①雰囲気が良かったから
→これ重要です。
②実習中にお世話になった施設で興味を持ったから
→これも良いです。
③実家や地元に近いから
→地元でも良いですが、新人時代は遠くてでも、より修行できる施設で働いたほうがいいです。可愛い子ほど旅をさせよ、です。
④自分が実習に行ってなくても、実習に行った友達から評判良い施設と聞いたから
→これは疑ったほうがいいです。半分嘘、半分は参考にとして捉えて、最後は自分の目で直接確認すべしです。
⑤教育環境が整っているから
→これも無いよりは良いですが、この考え方は自分の成長に対して受け身ですので、基本的には自分で普段勉強する心構えが必要です。
ですが、
もっと踏み込んで考えてほしいのが本音です!
僕が今学生に戻ったら、上記に加えてどのような職場を選ぶか列挙します。
・この先生の背中で学びたい!と思う、ロールモデルな療法士がいる施設。
・トップの先生がビジョンを持たれている、思いを感じる施設。
・学術活動や研修会が盛んな施設。
→学術活動を行なっていない施設で学術活動を行うのはとても大変です。酷い話、上司に止められること施設もあります。
・業界内で勢力的な施設。勢力的なのは見ていて理由を感じます。
・療法士と関連のある企業・会社。病院のみで考える必要がないため。
・今の自分にはやや背伸びしてる、ハードルが高いと感じる施設。
→自分よりレベルの高い組織にいると、その基準で仕事するようになります。あと、自分にはレベルが高いと感じるからといって、自分が潰れることはあまりないです。人間は意外と強いです。笑
・最初は都会。その後希望あれば地元に戻るパターン。
→都会はファッションのみならず療法士における最先端も多く、自然と良い情報が入りやすいです。
給料が良いのが最優先だったり、休みが多いから、病院が綺麗だから、ユニフォームが格好良いから、友達が行くからは避けましょう。後悔します。
お給料は施設によって大きく差はないことと、実力ある人には後からお給料もついてきます。下記の論文もみると、ベテランの方がお給料のばらつきが大きいです。出世している人、そうでない人、で分かれているのかもしれません。
最後に、時期別に僕の感想を。
・急性期:救命、リスク管理、早期離床等の急性期の専門性を学べます。集中治療室で多くの管が繋がれた患者さんの早期離床を行える療法士は格好良いです。
・回復期:院内における療法士の存在感を最も感じました。入院から退院までの明確な目標設定を学べました。他職種含めONETEAMにまとめられる療法士は格好良いです。
・生活期:訪問や通所では、その人らしさ・生きがい等の人間の奥深さを感じる面白い分野です。
・教員:大変です(笑)学生教育、学術活動、他施設の先生方との繋がり、このマルチタスクはとても良い経験で、自分の成長が加速されている気がします。
就職先は、
お世話になっている人達の繋がりも大事にして
挑戦的に選んだほうがより良い療法士人生になると思います。
就活する上での参考までに!
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