海外旅行に行った時、その国へのリスペクトをちゃんと持っているか
私は大学生の傍、某コーヒーチェーン店でバイトをしている。土地柄、海外からのお客様も多く、ペラペラではないなりにも注文を受けながらお話することも多い。日本に旅行に来てくれているだけでとても嬉しいし、最高のTOKYO EXPERIENCEをしてほしい、そう思って接客をしている。
でも、そんな中でどうしても違和感を覚えることがある。
それは、突然凄いスピードで「Can I have a latte?」(真顔)と言われることだ。
心が狭いと思われるかもしれない、先に謝っておきたい。ごめんなさい。
でも私はどうしてもこう思ってしまうのだ。
「お客様っ!?!?!ここは日本ですっ!!!!!」
お前が英語ペラペラじゃないからそう思うんだろ、とか言われるかもしれない。まあ、それも否定できない。いやでも一応基本的なコミュニケーションは取れるレベルではあるから許してほしい、、、
って問題はそこじゃないと私は思うんですよ。
なんていうか、本当にただの感情論なのだけど、リスペクトがない感じがして寂しい。
もちろん、その凄いスピードでCan I have a latte?(真顔)と言ってきた旅行客を責める気持ちもサラサラない。
英語が世界共通語だと言うのももちろん分かっているしそれは事実だ。
でも、でも。ここは日本なんだ。接客する側がお客様に求めるなんて間違っているのも百も承知なのだけど、なんというか、せっかく日本に来てくれたのに日本人と対話しようとしてくれない感を受けてしまって、私はただそのラテの注文を承ってお金を正しく頂くだけの機械みたいで。
それってなんだかなーーって思ってしまうのだ。
多分だけど、これは英語圏の人間には味わうことのない感情、体験なんだろうなと思う。ということは勝手にこちらが悩んでいるだけということになる。虚しい。
と、ここまで書いておいて、実は自分にも前科がある。
そんな経験をするバイトを始める前の2018年にフランスへ行った。その時の私はフランス人のコンビニ店員に向かって
Where is the bathroom?
と思い切り英語で聞いていた。
それに対してそのフランス人はなんと返してきたか。
「◎△$♪×¥○&%#?!」※フランス語
フランス語でブゥあーーーーーーーー!!と答えてきた。
フランス人(と一括りにするのは間違いだと思うけど)つっよ!あまりにも強い!その時の私は「は?!トイレ行きたいのに!!この明らかに和の顔した人間がフランス語がわかるとでも?!喧嘩売ってんのか!!!!」とプンプン怒っていた。
でも、今ならわかる。
あのフランス人のおばさまはしっかりフランス人としてのプライドを持っていた、ただそれだけのことであって、リスペクトもなく英語で話しかけてしまった自分が失礼だったのだ。
確かにおもてなしには欠けるけど、「お客様!ここは日本です!」と頭で突っ込みながらも、Ok! Enything else?とニコニコしている私の何倍も実は芯のある対応だったのかもしれない。
もちろん、何が正解で何が間違ってるということは無い。このフランス人が正解だとも思わないし、悲しみながら私が英語を結局喋っているのも間違いだとも思わない。というか、そういう話では無い。
旅をするなら、せっかくその国にお邪魔するなら、
その国に対してリスペクトの気持ちを持った方がいい。
旅行する側の気の持ちようで得られるものは大きく変わるのではないか、そういう話である。
「郷に入っては郷に従え」昔の人の言ったことは本当にすごい。
コロナが落ち着いたら、またいろんな国に行ってみたい。その時はそうやって自分も楽しめたらいいな。そんな戒めの気持ちも含めたnoteでした。
ところで、このフランス人の私への姿勢と日本人の私の外国人への姿勢、あまりにも国柄出ててすごいな。すっごい対比。
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