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デザイン経営の核心 7

「最強のポジティブは、最大のネガティブ」

発想するときにネガティブに入る人とポジティブから入る人ありますね。

世間ではポジティブシンキング陽転志向が未来を拓く運命をよくする、笑う門には福来るっていう感覚が一般的となっています。

マネージメントもポジティブシンキングでなければ発展性を描けないと考えられていると思います。

でも実のところ何がネガティブで何がポジティブなのか。

現状否定がネガティブ、現状肯定がポジティブという風にとらえるとそれは今の時代、真逆な結果を未来にもたらします。

問題を発見して変革しようとする革新がネガティブ、今の体制を維持して権益を守ろうとする保守がポジティブというとらえ方となってしまうからです。

例えばですが、「今世の中には解決しなくてはならないこんな問題がありますね!」「この製品はこんなところに気配りが足らないよね!」などと現状を否定的に観察し不満を持つようなネガティブな人、そしてどんなことも現状を否定することなく受け入れ肯定する人はポジティブな人かというとそれは違います。

大切なことは否定的であろうが肯定的であろうが能動的な考えでとらまえているかどうかということなのです。

今より明日を良くしていこうと考えれば 現状の問題や課題の解決に注力するようになります。

でもそれがネガティブな発想かというと決してそうではなく、そこからその問題をポジティブに解決していこうとする考え・発想・創意工夫、アイデアも生まれてくるわけです。

そのネガティブシンキングこそがイノベーションを生み出し将来をより良き方向に導いていってくれるわけです。

笑える興味深い話があります。あのドラキュラ伯爵の物語で有名なヨーロッパルーマニアの人々はとても占い好きらしく、“あなたの人生にはこれから大変不幸な出来事が起こりとんでもない目にあいますよ“と言われたとします。

ルーマニアンは逆にそれを楽しみに変えてしまうというような超マゾ文化の国らしいのです。

僕はそんなルーマニア人の文化こそ不幸事さえも楽しんでしまうという最強のポジティブシンキング国家ではないかと思って笑えてくるのです。

だからルーマニアには大したイノベーションが起こらないことが面白いのです。なんでもすべてを肯定してしまうのですから変わろうとはしない、逆にそこにルーマニア人の力強さを感じてしまいます。

ルーマニアはまだ未だに土葬であるというのですから・・・

僕が一緒に仕事をしていたニューヨークの友人にルーマニアンがいましたが彼はバイクでトラックに突っ込んで亡くなりました。

でも家族は悲しんでないのです、笑ってはいけないけど笑えます。

インドもあの世に召されることを祝うのですからある意味最強のポジティブシンキングといえるのかもしれません・・・

私に起こる事すべては善かれし最強のポジティブとは全託の人生・悟りへの道ということなのでしょうか。