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東京23区の女性達(杉並区の女性)~焚き火を囲んで~
2000年の春、雨上がりの心地良い夜明け前の出来事であった。
わたしが住んでいた控えめな住宅街の夜明けは、集中すれば子供達の寝息さえも聞こえそうな静寂に包まれていた。
当時、学生だった私はマンションにいても特にやることもないのでコンビニに出かけ、とりわけ興味もない雑誌の立ち読みをしていた。
数分たった後に2人組が入ってきた。
多分始発で帰ってきたのだろう。
男性はキャメル色のスーツと桜色の
誰かがドアをノックする
「人間みな、闇を持っています。それは残酷で冷静で気が狂っている塊かもかもしれません」
精神科医は続けた
「それは形を変えて、心のドアをノックするかもしれません」
僕は少し考えて
「それに対して、デリヘルみたいに『チェンジ』って言えないのですか?」