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Twitterより

横軸を時間t、縦軸を位置f(t)とすると、ジャングルにて人は現実的な夢に住みたがる。

車は四足歩行になりたがり、犬たちは車輪走行をしたがる。

隣の迷惑な客を見ながら、そう思った。

妻が久々に弁当を作ってくれた。
昼休み、弁当箱を開けると氷が一つだけ入っている。

なぜ溶けていないのか、何かの比喩なのか、単なるサプライズなのか。
どうやら、科学、文学、日常が通用しない世界にまた来てしまったようだ。

そして、ディスクは散らかっている、無関心に。

昨日出会ったのが模倣の女性なのか、目眩の女性なのかわからずにいる。

花になっていたといえば花だし、軽いパニック状態になったのも確かだ。

運の女性も、闘争の女性も探さなくてはいけないのに…、東京23区は思っていたより広い。

今夜も道端に夜が転がっている。

彼女にデートを申し込んだら、待ち合わせ場所にこの街で一番不吉なビルを指定された。

部屋は僕が指定できるので、比較的まともな部屋を選ぶ。

数時間たっても来ないので、机の上のパンフレットを読み返そうとする、三回目だ。

パンフレットが少しずつ動いている。

娘の学校のPTA会長は優秀だ。

顔は全くタイプではないが、白をベースとした綺麗な服を着ているし、言う事は筋が通っている。

そして一番苛立たせるのは、話しても俺だけを無視するところだ。

「そういうこともありますよね」と、知り合いの目には同情が含まれていた。

11歳のとき、小学校の友達と夜に家を抜け出して見た満月が人生はじめての冒険だった。

30分の世界だったけど、世の中の真実を見た気がした。

月は光るために生まれ、僕らは進むために生まれた。

黒色のワンピースが似合う肌を持つ彼女が忘れられないので、部屋に雪を持ってきて溶かす。

不揃いで行進する兵隊のように雪は溶けていく。
任務を終え、兵隊たちの気持ちは透明になるだろう。

雪を溶かすにも技術と気持ちが必要なのだと気づく。

まだまだ冬は続く。

モノクロームな夢には救いはなく、
タウンクライヤーは今日も良い情報を伝えてくれない。

「俺が悪いのか」と月明かりは聞き、ぼくは頷いた。

大切なものを手に入れると、また幸せになれるんじゃないかと、人生に希望を持てる。

そして、境界線はそんな気持ちを永遠に排除する。

絶望と光の別れの物語。

背骨を悲しい色に染めたのは、懲罰的な意味ではなく、原点回帰するため。

色替えの時期が来たので、無機質なマンションの一室を訪ねる。

幽玄色にするのは痛いかい?と尋ねると、
「単なる作業ですから」とマイスターは顎髭を触りながら、指で大丈夫の合図をした。

郊外にある画廊の一枚の絵。

少女に浅い眠り、白い塊に深い眠り、暗闇に永遠の眠りを見出す。

そこには曖昧な補助線と作者の意図の無さだけが確実にあった。

どこかで犬が吠えた。

ナルシストな奴だった。

自分は美しいと考え、五感から入る情報は全て自分は美しいという考えに直結する。
それは寓話的でも比喩的でも神秘学解釈的でもなく、字義的とおり直結する。
しかし、美しいと思えば思うほど記憶を五感に奪われていく、少し悲しい性質が含まれていた。

悲しい夢だった。

僕は、雨が降るなだらかな坂の商店街の端に住んでいて、仕事もしているが夜のバイトもしていた。

そこに数年前好意を抱いた女性が現れるが、僕のことを全く覚えていない。

彼女には、そっくりなお姉さんがいることを周りから知らされる。

お姉さんは借金をして悩んでいた。

人の性格を決定するのは繊毛の数、とロック歌手が歌った2001年。

それから20年後、僕は自分の性格が気に入らず、人工の繊毛を購入し大腸に植えた。

お腹が緩くなったが、効果はまだない。

日付変更線の証明者たちは居眠りをしない、いつもと違う夜明けを見逃さないように。

助手席から聞こえる、トーチソングを歌う時代遅れのシャンソン歌手のため息。

それを疲れた目でみる、想いを届けられなくなった郵便局員の俺。

後ろの席では紳士気取りのダックスフンドが吠えている。

漆黒の雨が上がった夜に、
アップビートの曲に合わせアクセルを踏む、
次の孤独の出来上がり。

妻のバックから一枚のパンフレットが出てきた。

今日は同窓会ではなかったようだ。

数分前に止んだ夕立でパンフレットが濡れていた。














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