私がみている景色

高2の夏。一眼レフカメラを手にした。憂鬱で何もしたくない日でも、カメラだけは触りたいと思える何かがあった。人物を撮るのは凄く下手だし苦手だけれど、風景を撮ることが上手いかどうかは置いておいて、とても好き。

特に、ディズニーシーの風景をカメラのファインダー越しに覗くあの瞬間が、とてもとても幸せに溢れていて好き。異国に旅をしに来たかのような気持ちになれるし、みんながアトラクションに足を急がせる中、私はただただ撮りたいと思う風景を探して、ゆっくり散歩をする。あの優雅さが、本当に幸せ。

少し前までは、色味が濃くてカラフルな写真が好きだった。でも今は違って、逆に色味が薄めだったりレトロ感溢れる色味だったりが好きで、どの写真を編集しても同じようになってしまう。でも、好きな雰囲気の写真がフォルダーに溢れることほど幸せなことはないから、飽きるまでこの色味を続けるつもりでいる。

別に腕があるわけじゃないから、没になった写真なんて数え切れないほどある。お花とかも撮るのが上手くいかなくて悪戦苦闘するし、まだまだカメラを使いこなせている気はしていない。それでも、どんなに辛いことがあってもカメラは私の唯一の趣味で唯一の娯楽。だから続けたい。誰かに写真みてもらって、私の写真で癒されて欲しい。そんな気持ちがある。

今年は桜の写真を撮り損ねてしまった。去年は3月末から一度に開花して、すごく綺麗だった記憶があった。でも今年は、ポツポツ咲き始めたと思ったらいつの間にか散っていた。だから、1箇所の桜しか収めることができなかった。

桜が枯れてしまったことに悲しみを感じているうちに、今度はネモフィラが見頃を迎えようとしている、というかもう見頃らしい。今までネモフィラは撮ったことがなかったから、撮りに行きたいなぁと思う。ちょうどゴールデンウィークに地元の公園に行く予定があるから、撮れたらいいなぁと思う。

うつ状態でも、写真を撮りたい気持ちは消えないし、そのためなら外に出られる。あの時カメラに出会えてよかったと思う。また何か新たに撮れたら、載せたいなぁと思う。noteに愚痴を書いたり悩みを書いたりするのは暫く苦しいからやめちゃうかもしれないけれど、編集した過去の写真をもしかしたら披露しに来るかも。その時は、見て欲しいんだなって思って優しく見守ってくれたら嬉しい。いつかうつ状態から復活して、また前みたいにたくさんの言葉を残したい。