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八百屋の待ち時間。

廣田農園さんの畑に伺ったのは、9月のはじめ。

10月下旬から収穫予定のブロッコリーの苗を見せていただきました。

まだ、弱々しくも見えてしまう苗たちは、きれいに耕された畑に丁寧に植えられていました。

大きな台風が来たのは、それから約半月後。

台風直後の翌朝、畑の写真と一緒に

「 くやしいです。」

というメールが廣田農園さんから送られてきました。

台風では、暴風雨そのものの被害よりも、塩害が大きく、

潮風に打たれた苗は、葉っぱが溶けたり、茶色くなったりしてしまい、商品として出荷することはできないそうです。

そこから、もう一度苗を植え直し、手をかけて、もう一回育てるのは、並大抵のことでないです。

10月に入り、廣田農園さんから、

「だいぶ元気に育ってきたので、また、畑に来てください。」

とメールをいただき、畑にお邪魔させていただきました。

僕らのような販売する側は、自然災害などで、野菜の相場に影響が出るのは日常茶飯事です。

頼んだ商品が届かなかったり、とんでもなく野菜が高騰したりすることもあります。

にしたって、自然と常に向き合いながら、天候に生活そのものが左右される農家さんの大変さは、僕らの比じゃありません。

そういう中で、収穫時期を迎える野菜は、販売する僕らにとっても特別なものです。

今は、なんでもスピードが求められる時代です。

インターネットで注文すれば、たいがいの日用品なんかは翌日には自宅に届くのが、もはや、ふつうのことです。

そういう中で、ブロッコリーの収穫を待ちわびる時間というのは、

ある意味贅沢な時間かもしれないですし、

農家さんや、僕らのような八百屋にとっては、指折り数えるような時間でもあります。

スーパーマーケットの店頭から季節が見えなくなった。

なんて言われはじめたのは、もう、10年以上も前のことです。

お客様や生活者と、そういう思いを共有すること、

農家さんのおもいと、お客様が求める価値の接点を見つけること

そういうことが、小さな八百屋の、できることで、やりたいことだよなぁ。

なんてとこで、いかがでしょう。


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一期家一笑

440-0083 愛知県豊橋市下地町境田67-3
TEL 0532-52-9657
日曜日定休
10:00-19:00
店長 杉浦大西洋

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