見出し画像

火の鳥 アニメ✖️マンガ比較 第三話 黎明編 その三

アニメおすすめ度 ★★★☆☆

ナギと猿田彦、ヒナクとグズリ、そして卑弥呼一行。
三つの軍勢が火の鳥を巡り、お互いの運命を左右しあう一話。
そして、その一大転換点となるのが『火山の噴火』なわけなのです。

やはりこの火山の噴火の話を抜きにして物語を振り返りようがないのですが。
『マンガ版から大切な要素が抜け落ちている!!』とどうしても思ってしまうわけなのです。
火山の噴火はあくまで自然現象ながら。
マンガ版では火の鳥のセリフ「山よ怒れ、うんと怒れ」とあるように不老不死を求めて自然の力を超越しようとした人間を嘲笑う現象のように描かれています。
それ故に見るからにおぞましく、この噴火で卑弥呼一行は大きな打撃をうけることとなるのです。
が、なんか違う・・・。
噴火は山のてっぺんから火が吹き出しているようだし、流れ出るマグマはなんだか綺麗な色。
いや、そういうのとちゃうやん・・・。
噴火がそもそも山頂から火が出るような現象は起こらない(あれ、そもそもマグマが吹き出す現象なので)という前提的なおかしさに加え、本来の現象からおどろおどろしさを抜いた、澄み切った噴火になっている。
それは・・・どうなんだ・・・。
この噴火が自然現象の美しさを表現したいならわかるんだけど、今回はそう言うんと違うでしょ。
加えて卑弥呼一行が受ける打撃の表現もなんとも弱い。
岩が一人に当たった、程度。
結果、ただただグズリとヒナクが悲しいほどに被害を受ける噴火となってしまっているわけなのです。

あと、もう一個、噴火と関係ないけど・・・。
今回から登場するウズメ、どうにかなりません・・・。
化粧を取ったら絶世の美女だった、というキャラのはずが、なんだあれ??普通じゃん!!!
ねぇ!!!どうなってんの!!!

ここまでの物語についてはこちら。

脚本 五武冬史
絵コンテ・演出 竹内啓雄
作画監督 杉野昭夫
美術監督 河野次郎・安原稔

#アニメ #アニメ感想文 #私のイチオシのアニメ #マンガ #noteアニメ部 #コラム #エッセイ #火の鳥 #手塚治虫 #毎日note #評論 #マンガ感想文 #推薦図書

この記事が参加している募集

推薦図書

マンガ感想文

アニメ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?