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火の鳥 アニメ✖️マンガ比較 第三話 黎明編 その四

アニメおすすめ度 ★★☆☆☆

アニメ版『火の鳥』全13話で5つの物語が描かれるわけで。
黎明編は今回で完結します。
なので今回も一つの物語の山場に当たるわけで。
その山場こそが邪馬台国とニニギの一行の合戦。
二つの国の大々的なぶつかり合いが描かれるわけなのですが・・・。
なんと言っていいのか・・・。

とにかく今回の合戦、迫力がない・・・。
なんというか一人ひとりの動きが鈍いのです。
例えば、弓を射るシーン。
弓を引く動きに力が感じられない。
弓って力強く引くから力強く前に飛ぶわけで・・・。
そこに力がこもっていない矢が飛んでいくところはなんかピンと来ないわけで。
その上、なんか弓の引き方のテンポ感が同じ。
イマイチ『合戦』って感じがしてこないわけなのです。
対する、ニニギ勢が投げてくる槍もなんとなく飛んできている感じ。
そのくせ当たったら刺さる。
あの速さで飛んできた槍なら鎧を貫くのは・・・難しい気がしてしまうんだよなぁ・・・など思うのです。
なのでそもそも命の奪い合いって感じがしないわけで・・・。

で、これに加えてさらに命の奪い合い感を減しているのが・・・。
大切なシーンで攻撃が止むところ。
例えば、猿田彦が倒れた後、猿田彦が蜂の巣になるほどの猛攻を受けていたはずが、その猿田彦に寄り添うナギには矢が飛んでいかない。
いや、さっきまで大猛攻だったじゃないですか・・・。
そんな簡単に攻撃のスピードが落ちてたまるもんですか!!!
物語の展開上、どうしてもそこは矢を止ませたいのは分かるのですがね・・・。
ならば蜂の巣になってからナギと猿田彦の会話を入れたこと自体が間違いってやつですよ。
マンガ版だとそんな話の流れじゃないじゃないですか・・・。
など、言いたいことは色々な今回なわけで。

それでも、最後のシーンは嫌いじゃないから・・・。
ただ、あそこ、マンガ版読んでないとヒナクとグズリの子供ってのは流石に伝わりづらすぎるとは思うのですが・・・どうなんでしょ・・・。

ここまでの物語についてはこちら。

脚本 五武冬史
絵コンテ・演出 青山弘
作画監督 杉野昭夫・垪和等・大下久馬
美術監督 河野次郎

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