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雨の日は、 身分の不相応を世界中の人に謝りながら タクシーで出勤します。 電車も、バスも …
その小さなレストランは、 いつも通り朝8時にオープンしました。 いつもと違うのは、 いろ…
好きだった瞬間がありました。 シェフから手渡しで、 料理を受け取る瞬間です。 料理の受け…
閉業前の、ラスト・ラン。 ほとんど2ヶ月ぶりに 厨房からあたたかな音が聞こえ、 古い陶製…
パン屋日記は、縁をつないでくれます。 パン屋日記を読んでくださっている 岡山のパン屋さん…
仕事中、休憩室の奥の倉庫から 補充用のドリンクを積み出していると 「iccaちゃん。これ持っ…
本当のパン屋日記は、 起・承・転・結ではありません。 起・承・転・転・転 転に次ぐ転です。 その「転に次ぐ転」の中で 怒ったり、笑ったり 人にやさしく されたりしているのです。 鬼ヶ島店から電話がかかってきたのは、 火曜日の朝のことでした。 「女子社員が1人失踪しました。 人が足りないので、誰か来てください」 いってらっしゃい、さようなら。 お昼前にして、早くも坂下先生とお別れです。 「鬼ヶ島店は、どうなってるんでしょうか。 (軍曹)さんといいその女子社員と
ある日、毎朝7時45分にやってくる 常連客のクマ崎さんが、 めずらしく弱気な顔で言いました。 …
「クマ崎さん」という 常連のお客さまがいます。 クマ崎さんの日課は、 毎朝7:45に来店して …
今日もパン屋は、とんちんかん。 「買ったはずのパンがどこにもない。 渡し忘れではないか…
愛し尊敬してやまない 年下の先輩がいます。 弱冠23歳の彼女のことを、 最大の敬意を込めて「…
「坂下さん」という 年下の先輩社員がいます。 最大の敬意を込めて 「坂下先生」と呼んでいま…
排水溝から自転車のカギを救出してくれた、 用務員の木村さん。 翌日もう一度お礼を言いに行…
あの夜の敗因は、閉店作業を終えて (やっと家に帰れる)という その一瞬の気のゆるみでした。 リュックの外ポケットから取り出そうとした 自転車のカギが 運悪く、駐車場の排水溝にまっさかさま。 分厚い鉄格子で閉じられた排水溝は 押しても引いても開かず、 中は真っ暗で、底が見えません。 こういうときに頼りになるのが、 用務員の木村さんです。 カギを失くした自転車を 自転車屋さんに持っていくために 本体のカギを叩き壊してもらえないか、 とお願いしに行くと 木村さんは