IbukiYoshimoto

ざっくばらんに、気の向くままに

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最近の記事

#33 ローリング・ストーンズは転がり続ける 〜『Hackney Diamonds』に寄せて〜

About The Rolling Stones 1962年結成。結成当初のメンバーはミック・ジャガー(Vo.)、キース・リチャーズ(Gt.)、ブライアン・ジョーンズ(Gt.)、ビル・ワイマン(Ba.)、チャーリー・ワッツ(Dr.)の5人。ブルース色の強いロックの先駆けであり、60年代にビートルズら英国勢と共に世界中で人気を博す。70年代以降もコンスタントにヒットを放ち不動の地位を築く。1969年のブライアンの死後、ミック・テイラー(Gt.)の加入と脱退を経てロン・ウッド(G

    • #32【新発売】JACK DANIEL'S & COKE飲んでみた

       2023年4月10日から、ジャック・ダニエルズとコカ・コーラをミックスしたカクテルの缶入り酒(以下、ジャック&コーク缶)が発売となった。そこで、ジャック・ダニエルズのウイスキーをこよなく愛する私が飲まないわけにはいかない、というわけで近所のファミリーマートで手に入れた。  アメリカを代表する飲み物であるジャック・ダニエルズ、コカ・コーラのロゴが並んだパッケージの力強さは唯一無二だ。果たして普通にジャック・ダニエルズをコーラで割るのとどう違うのだろうか。 原材料 原材料は

      • #31 それで良いのか日本代表のスーツ

        はじめに 2023年3月現在開催されているWBCの日本代表チームの移動時などで着用するジャケット、パンツ、シャツの提供はユニクロが行っているという。また2021年に開催された東京オリンピックの公式服装はAOKIの製作であった。  もちろんそれらの企業の製品が悪いだとか言うつもりはないが、一応日本代表として世界に広く見られる場での服装がそれで良いのか、と私は思ってしまうのだ。 WBCについて 何もただそれらの企業を下に見て貶しているというわけではない。かく言う私もユニクロのエ

        • #30【服コラム】17着だけあれば1年間違う服装が可能、は本当なのか

           ことの発端はこんなツイートだ。  数値上たしかに間違いはないが、いやいやそんなわけなかろう、というのが感覚的なところである。ではもう少し細かく計算すると、何着の服が必要なのか考えてみたい。 季節の問題 上記のツイートでは、帽子が1つのアイテムとして示されているが、年がら年中帽子を被っている人は少ないと思うのでまずは帽子を省くとアウター、インナー、パンツ、靴の4つの項目になる。  そして、アウターを着れる季節というのは限られてくることも頭の片隅に置いておく必要がある。  

        #33 ローリング・ストーンズは転がり続ける 〜『Hackney Diamonds』に寄せて〜

          #29【服コラム】デニム初心者におすすめのジーンズ

          はじめに ジーンズを履きたいが何を選べば良いのか分からん!という方のために、いくつかおすすめのデニムを選んでみた。どれも定番品かつ値段もそこそこで普通に手に入るものばかりなので、気軽にジーンズライフを楽しんでいただけることだろう。 ①Levi's 505 まず最初におすすめしたいのはジーンズのパイオニアであるLevi'sの505だ。Levi'sのジーンズでは、501が原点であり頂点であるという意見は私も同意するところだが、初心者向けという点で言うとフロントがボタンフライであ

          #29【服コラム】デニム初心者におすすめのジーンズ

          #28 PloomXを使って分かったこと

          はじめに 大前提として、正直に言って電子タバコは全体としてまずい。当然のことだが葉を燃やしたときの煙を吸っている感覚は皆無なのでその味を楽しみたいという願いが叶うことはない。しかし、いくらまずいと言えど吸えないよりは吸った方がよっぽどましだ。ニコチン中毒者の戯言であることは一旦置いておくとして、率直なレビューをしたい。 最高な点 最大の利点は家の中で吸っても煙が出ないので臭いも少なく、壁紙も汚れないということだ。紙たばこを部屋で吸うとなると相当換気性能が良くない限りは煙が充

          #28 PloomXを使って分かったこと

          #27【いい服探訪】File2. Levi's501

          About 501Story  不朽の名作と言われる服は数あれど、Levi'sの501を超える名作は数少ない。執筆現在(2023年)から150年遡った1873年、世界で初めてのリベットで補強された頑丈なジーンズはリーバイ・ストラウスによって世に送り出された。その頑丈なジーンズは過酷な環境で働く労働者の絶大な支持を受け、次第にファッションアイテムとして世界中の人に愛されるようになり、現在ではハリウッドのセレブから学生に至るまでありとあらゆる人が着用している。Levi'sの50

          #27【いい服探訪】File2. Levi's501

          #26【いい服探訪】File1.ポロシャツ/Polo Ralph Lauren

          1.はじめに(連載概要) さまざまな服装が群雄割拠し、トレンドは日々移り変わる現代、世の中には誕生からほぼその形を変えず、名品として愛され続けるアイテムはこれまでにないほどその輝きを増していると言って良いだろう。この連載に締め切りはないし、ただ思い付きで始めただけのものなのでいつまで続くのか、何を書くのか、何も定まっていないが、私のフィルターを通した名品、「いい服」を紹介できればと思う。 2.Polo Shirt/Polo Ralph Lauren 2022年に発売50年を

          #26【いい服探訪】File1.ポロシャツ/Polo Ralph Lauren

          #25 ベスト・バイ2022

          1.はじめに 気づけば年も明け、2023年1月も半分以上が過ぎてしまったがやっとこさ重い腰を上げて2022年のベスト・バイ・アイテムを紹介させていただきたい。昨年筆者・吉本伊吹はアメリカ旅行だのと「モノ消費」よりもはるかに大きい「コト消費」をしてしまったわけだが、何も他のものを買っていないというわけではないのでその中でベスト5を上げようと思う。 第5位:COOL GREASE SUPERIORE STANDARD グリース(水性ポマード)の最もよく知られたブランドであるクー

          #25 ベスト・バイ2022

          #24【服コラム】アメリカントラッドの手引き

          1.アメリカントラッドの魅力 服装のカジュアル化が進み、ファッションが細分化された現代にアメリカントラッドのスタイルを身に着けることの魅力は何だろうか。その一つは時代を超越した圧倒的な「定番」であることだろう。誰が着ても、いつ着てもかっこよく着ることができる数少ないスタイルの1つがアメリカントラッドなのだ。 2.アメリカントラッドとは アメリカントラッドと一口に言えど、具体的にどんなスタイルなのか分かりづらい部分は大いにあるだろう。今回は私なりのアメリカントラッドの解釈をお

          #24【服コラム】アメリカントラッドの手引き

          #23【音楽コラム】ポール・マッカートニー名歌唱6選

          はじめに ポール・マッカートニーを語るとき、その作曲能力の高さは往々にして賛美される。もちろん彼の作曲能力は尋常ではない。ロックンロールに限らずR&B、ジャズ、クラシックなど様々な音楽の膨大なインプットを再構築してアウトプットする技量は類稀なる才能だ。しかし彼の“声”に対してはジョン・レノンのそれに比べてあまり注目されない。しかしビートルズやソロでの長いキャリアにおいて「この曲はポールの歌声あってこそ」と言えるものは数多くあると断言したい。というわけで今回はポール・マッカート

          #23【音楽コラム】ポール・マッカートニー名歌唱6選

          #22 【服コラム】2022年秋冬に欲しいアイテム5選

          1.カシミアマフラー(SHIPS) 冬の寒さを乗り切るための必需品、マフラー。筆者も毎年お世話になっているアイテムだが、ウールのものだと首周りの感覚が過敏なためチクチクしてなんだか居心地が悪い。そこで登場する素材がカシミアだ。カシミアというと高級素材であり、値の張るものが多いのも事実だ。しかしこのアイテムはカシミア100%の贅沢な素材でありながら14,960円とかなりお手頃。原料費や輸送コストが高騰している今、この値段でカシミアマフラーを買えるのは今季までの可能性も十分にある

          #22 【服コラム】2022年秋冬に欲しいアイテム5選

          #21 【服コラム】秋だ!上着だ!Barbour特集

          扱いづらい服No.1 ワックスジャケットのパイオニアであり、その唯一無二性から高い人気を誇るバブアーだが、その扱いづらさも唯一無二だ。漁師たちのために生地に防水性を持たせる方法としてたっぷりとワックスを含ませたことから始まったのがバブアーだが、そのワックスこそが扱いづらさの根源である。近年の製品はワックスが改良され匂いはほとんどしなくなったが、2000年代くらいまでの古着であればその経年変化も伴って独特の匂いを放っている。また、その油分と内部の湿気の溜まりやすさなどを考慮する

          #21 【服コラム】秋だ!上着だ!Barbour特集

          #20 【商品レビュー】 Polo Ralph Lauren/ツイードジャケット

          1.いきさつ 私は職場も大学も渋谷なため、よくそれらの帰りに西武渋谷店に寄ることがある。百貨店は渋谷の喧騒にあって、静かに良い服や靴と向き合うことができるのでとても好きなのだ。今回紹介するジャケットも、そんな日々のちょっとした癒しの時間で見つけた一品である。エレベーターに乗っていたところ偶然「Polo Ralph Lauren セール=特設会場」の文字を目にしてしまった。普段なかなか値下げしないラルフローレンのセールとなれば行くしかない。というわけで気づいたらセール会場でこの

          #20 【商品レビュー】 Polo Ralph Lauren/ツイードジャケット

          #19 アメリカ旅行記(JFK⇒成田編)

          1.JFK出発 チェックインはオンラインで済ませていたため荷物預けなども手早く済み、荷物検査などもそこまで並ばずにかなりスムーズに事を運ぶことができた。やはり国際線と言えば免税店である。手元に残った100ドルを片付けてしまおう、と思いPolo Ralph Lauren Deep Blue Parfumを購入。そんなこんなで機内用のお菓子を買ったり水を買ったりとしているうちに出発の時間になっていた。乗り込んだのはキャセイパシフィック航空。ZipairはLCC、ユナイテッド航空は

          #19 アメリカ旅行記(JFK⇒成田編)

          #18 アメリカ旅行記(New York編)

          1.NY滞在1日目 飛行機が遅れたこと、そしてユナイテッド航空の杜撰な対応によって散々な目にはあったもののなんとか半日遅れでニューヨークへ到着した。NY1日目、といってもJFK空港からホテルへとなんとか移動し、夕食を取り疲れていたためすぐ寝てしまったというのが実情だ。JFKからホテルへは当初電車での移動を考えていたが完全に電車がストップしてしまっていたために乗り換え駅で改札を出てUberを拾うこととなった。宿泊したのはブルックリンだったのだが、Uberの車内から見えた少しずつ

          #18 アメリカ旅行記(New York編)