#32【新発売】JACK DANIEL'S & COKE飲んでみた

 2023年4月10日から、ジャック・ダニエルズとコカ・コーラをミックスしたカクテルの缶入り酒(以下、ジャック&コーク缶)が発売となった。そこで、ジャック・ダニエルズのウイスキーをこよなく愛する私が飲まないわけにはいかない、というわけで近所のファミリーマートで手に入れた。

 アメリカを代表する飲み物であるジャック・ダニエルズ、コカ・コーラのロゴが並んだパッケージの力強さは唯一無二だ。果たして普通にジャック・ダニエルズをコーラで割るのとどう違うのだろうか。

原材料

コカ・コーラの原材料
ジャック&コーク缶の原材料
ジャック&コーク缶の栄養成分表示

 原材料は至ってシンプル、ジャック・ダニエルズとコカ・コーラを混ぜただけだ。と、言いたいところだが異なる点が存在する。コカ・コーラの原材料は「糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、炭酸、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン」であるのに対して、ジャック&コーク缶では「ウイスキー、果糖ぶどう糖液糖、炭酸、カラメル色素、酸味料、香料」となっている。まずジャック&コーク缶にはカフェインが入っていない。カフェインとアルコールの同時摂取の危険性を鑑みアメリカではカフェイン入りアルコール飲料の規制も行われているようで、その影響によるものなのかもしれない。ここだけ見れば通常のジャック&コークより多少健康には良いのだろうか。
 また糖類に関してもコカ・コーラでは砂糖が使われているが、ジャック&コーク缶では果糖ぶどう糖液糖のみだ。ここから分かることは、コカ・コーラを単にジャック・ダニエルズと混ぜたわけではなく、ジャック・ダニエルズと合うよう微妙に味の調整がなされているのではないかということだ。

良い点

 何はともあれ、まず大事なのは味だ。正直に言ってしまえば通常のジャック&コークとジャック&コーク缶で大きな差があるというわけではない。当たり前の話だが、ジャック・ダニエルズとコカ・コーラを混ぜたもの、という触れ込みで売られている缶酒の味がジャック&コークと全く違うものでは誰も買わないだろう。ただ1つ言えるのはバランスが非常に良いということだ。セルフでジャック&コークを作って飲む場合、酔ってくると段々と配分がワケ分からなくなってくるのだが缶であればそんなことは全く無い。いつでもコンビニで手軽に良い塩梅のジャック&コークが買えるというのは魅力的だ。ウイスキーとコカ・コーラを混ぜる、という手間がないためジャック・ダニエルズというブランドに今まで手を伸ばすことがなかった層にもアプローチできるのではないだろうか。

悪い点

 悪い点は配分を調節できないということだけだろう。もっとウイスキーを味わいたい、もしくはアルコール7%は度数が高すぎる、という人はどうしても自分で作らざるを得ない。しかしこのジャック&コーク缶はかなり万人にウケる配分だと個人的には思うので上記のように異なる配分がどうしても良い、という人は少ないだろう。ジャック・ダニエルズの味も消さず、かといってコカ・コーラの風味を消すわけでもない、絶妙なバランスを実現しているのだ。

総評

 95点/100点満点といったところだ。ネックなのは唯一値段だ。缶酒にしては若干高い値段設定のため、毎日買って飲むのは財布が痛む。その点、手作りでジャック&コークを買った方がコスパは良いのではないだろうか。ただその手軽さは群を抜いているので十分おすすめできる。是非一度手に取っていただきたい。

追記

 手作りのジャック&コークとジャック&コーク缶を飲み比べているうちに普通に酔っ払ってしまったため味について細かいことは正直よく分からなくなってしまった。もっと細かい味の機微について知りたい人は他のレビューを参考にした方が良いと思う。


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