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日本の優良私立高校での探究学習の成果が海外大学入学時に認められにくい点

日本には偏差値が高めの良い私立高校はたくさんあります。

県内、市内にそれぞれ数校あると考えると、非常に多くの学校がそんな学校です。

そういった私立校は、中高一貫校であったり、高校単体でも、大学付属でも、教育内容がやはり普通の公立校とは異なり、さまざまな面で充実した選択ができるものです。

とくに、昨今話題であり、多くの学校の先生にとっての悩みの種である探究学習にかなり本格的なものが用意されています。探究学習を発表し、その内容が評価された場合はその後にその関連した外国への旅行を実施する、さらにその外国で現地調査を行うこともあります。それが一流の教育重点校が行っている海外研修旅行の中身になります。

これは、普通に考えると、アメリカなどの大学受験に有利になるはずです。自分で研究し、発表し、さらに外国まで行って調査を行う。

探求学習でかなり高い評価がされ、研究内容の発表は、たとえグループ研究であれ、大学レベルの研究がなされていることが多くあります。

批判されることの多い探究学習ですが、結果的には実績として高く評価され、校内歴史に残ることになります。

さて、それではこの探究学習を行って高い評価を残した生徒たちは、それを利用してアメリカなどの大学に応募すれば、書類審査時に大きな評価点となるのでしょうか?

残念ながら、ちょっと問題があります。

つまり、あまり期待しただけの評価が得られません。

それには理由があります。

つまり、研究はだれのアイデアなのか。生徒はその研究をなぜ行ったか。

それを考えると分かります。

学校で準備された内容ではなかったでしょうか?

生徒がそれ以前からその内容に興味をもっている証拠がありますか?

ほとんどの生徒はそれをきちんと説明できません。

文系の学部学科に進みたい生徒。

国際関連の学科を英語で学ぶ海外大学。

国際関連の研究を行っている。

でも、その研究をする前年になにか関連した発表を行っていますか?

アメリカなどの大学で、生徒が行った研究や論文、それを自分の実績としてアプリケーションに載せる場合にはこの点を注意することが重要です。

つまり、学校が用意する内容にのっかっているだけではだめなのです。

もっと言うなら、学校はその前の年に、準備段階のプログラムを用意し、その翌年に高度なプログラムを提示する。

最低でも2年間の継続が必要です。

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