Kurara

いつか、好きな人のことを好きでいてよかった。そう思えるために。私の頭の中のおはなし。彼…

Kurara

いつか、好きな人のことを好きでいてよかった。そう思えるために。私の頭の中のおはなし。彼にはどうかバレませんように。

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まだ、ちょっとだけ好きなのに。

私には、好きな人がいた。 片思いだった。 好き?って聞くと、ちょっとだけ。 そう彼が答えた。 一緒に夏を過ごした。 時には、映画をみた。 二人で笑い合いながら、お菓子を食べた。 花火をした。 二人だけの空間、花火がキラキラ輝いて見えた。 まさに青春だった。 夜中にアイスを買って、公園で食べた。 友達カップルと一緒に旅行に行った。 二人で過ごした時間はかけがえのないものだった。 私が好きだよ。 彼からの返事は、 いつもちょっとだけ。 その言葉だけだった。

    • またどこかで君と会いたい。

      みんなで盛り上がるご飯会。 そんな中話題は、恋愛トークになった。 忘れられない恋とかってある? 思い出の曲とか。 そんな質問にふと思い出した彼との夏の思い出。 私の忘れられない曲は間違いなく ナツノオワリだった。 あの夏の話を人にしたのは久しぶりだな。 ずっと蓋をしていた私の青春ストーリー 私がまだ大学に入学する前。 一つ下の彼は受験期真っ只中。高校三年生。 初めて遊んだ日は映画館 彼が制服を着て現れたのを鮮明に覚えてる。 そこから、夏休みということもあり、暇さ

      • 人生に必要不可欠なものはなんだろう。

        人生に必要不可欠なものはなんだろう。 そんな会話をした。 食べることかな、寝ることかな、それとも承認欲求?色んな答えを探してみたけれど、どれもピンとこなかった。もちろんそれらは幸せの一部だけれど、どれも1番ではなかった。私たちの中にある何かを探した。最終的に辿り着いたのは愛ではないかという答えだった。彼がそういうと同時に私も、同じ気持ちになった。その瞬間、この人と一緒にいられて幸せ者だなとそう感じた。 窓際から聞こえる赤ちゃんの泣き声、愛の象徴だと思った。私の中の人生の必要不

        • 見返せないほど好きだった青春

          久しぶりにカメラロールの写真を整理してたら、何年か前の夏、 私は高校卒業して初めての休みだった。 写真と並ぶ私たちの青春は キラキラ眩しくて、 大好きだった人と映る夏の夜の海は 今思うと、あざとかったな。 好きがバレバレだったあの頃 そんな動画たちは もう今になっては恥ずかしくて最後まで 見れなくなっちゃった。 あの夏の匂いを時々思い出す。 今でも忘れたくない記憶。 遠く遠くに閉まってしまったあの記憶が 少しだけ蘇る日。 もう、動画や写真は全部消してしまいたい そう本心で

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        まだ、ちょっとだけ好きなのに。

          私たち、30歳までに結婚できなかったらさ。

          高校生のあの頃、 寮生活だった私の生活は 朝から夜まで何かに追われる日々で 課題と部活と、それからテスト 毎日忙しく過ぎてヘトヘトになる。 学生生活は鬼のスピードで進んでいった。 そんな生活にも私には楽しみがあった。 時々、寝る前にかかってくる友達からの電話。 何気ない会話を永遠にして、笑い合う。 時には夜更かしのしすぎで、寝坊しかけたこともあったが 私の忙しい日々を少しだけ彩る時間だった。 寮生活は就寝の時間がある。 だから、先生にバレないように 小さな声でヒソヒソと

          私たち、30歳までに結婚できなかったらさ。

          ぽっかり空いた穴の中

          やることに追われる月曜日の午後、 大量の課題と、大学生活の新学期。 冬休みが明けて、日常が戻ってきた。 何気のない日常。 いつもの登校ルート。 帰省していた時間はかけがえのない時間だった。 いつでも家族がそばにいて、 冷蔵庫を開ければおいしいご飯。 実家の居心地の良さと安心感には 久しぶりに気付かされた。 地元の友達と、 永遠に笑い合う無駄な会話とか 話すこともないのに なぜか一緒に終電を逃してみたり。 そんなことは私の『非日常』であった。 学校が始まると、みんな自

          ぽっかり空いた穴の中

          新しい始まり

          学校初日の朝、私の心は自分でも聞こえるくらい大きい音が感じられた。 昨日の夜は時差でか5時まで眠りにつけなくて、 不安と心配の気持ちを落ち着かせるために何度も自分と会話した。 座ってみたり、寝ることを忘れるためにラジオを聴いてみたり。 いつもなら、すぐに眠くなるラジオの音声も今日はなぜだか 全部聞けてしまう自分にやれやれと思う。 思い返せば、高校生の頃から何度味わってきただろう。 高校生で一人で海外寮での生活が始まった。 わからない言語、知り合いのいない場所、 ついていけな

          新しい始まり

          眠れない夜

          眠れない夜、 彼との時間を思い出した。 頭の片隅にあるもの。 なんだかモヤモヤする。 さよならをした。 沼にハマってしまった自分を見つめ返すと、 バカだったなって。 でもそんな気持ちには 青春という文字が刻まれてて。 忘れたくないものが いつか忘れてしまうのがわかってるから、 もう少しだけ覚えていたい。 必死な思い出という記憶に縋りついた。 彼に会いたいわけでもなく、 思い出が愛おしいわけでもなく、 きっと、彼といた時間、 幸せだった時間が好きだっただけで。 切な

          眠れない夜

          カイロが冷めちゃう頃に。

          彼に会うのは半年ぶり。 去年の冬は一緒に過ごしてたな。 そんなことを思い返す中、クリスマス。 彼の誕生日にメッセージを送った。 お誕生日おめでとう。 その一言だけだったけど、 彼に私の気持ちは充分伝わっていたと思う。 私たちが2年前に過ごした夏は青春だった。 2人で毎日お泊まりして、手持ち花火をして 夜は映画を見た。一緒にお風呂に入って、 好きな曲をプレイリストで交換しあった。 まだ高校生だったけど、2人でお酒を飲んで 慣れない酔いは居心地よかった。 大好きだった夏の思い

          カイロが冷めちゃう頃に。

          本気で好きになること

          愛するのが怖い そんなことを好きな人に言われたことが あるだろうか。 私たちは付き合い始めてまだ3ヶ月 彼とは同じクラスで出会い なんとかデートを重ねて 帰り道に手を繋ぎながら 付き合うことを決めた。 週に一回のデートは 私にとっての癒しで ちょうどいい頻度だと思う。 仙人のように 優しく、静かで 心がとても穏やか 安心感と温かさを与えてくれる そんな彼と一緒にいることが 私の幸せ。 2人でいる時はいつも 笑い合い、心が躍る。 彼が私を車で迎えにきて、 2人でいつも

          本気で好きになること

          大好きなこと

          友達のお家に遊びにきた。 のんびりしていたらそこにはテレビが、 流れてくるテレビの内容はアスリートたちの姿だった。 彼らの名言が耳に流れてくる。 彼らは、自分の好きなことを全力で、 めいいっぱいの努力と運を掴み取った人たち。 私の心に衝撃が走った。 自分にこんなにも誇れることはあるのだろうか。 何かに没頭して、周りに感謝して、 たくさんの苦労と努力、 私の人生の旅で全力で取り組めること 何か見つけたいと心から思った。 私はアスリートではないけれど、 アスリートのかっこよさが身

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          私のパートナー

          私のパートナーの話はいつも面白い。 彼の話を聞くのが大好き。 彼の笑顔を見るのが好き。 ドライブでの会話。 彼のお気に入りの曲が流れると、 思い出話が始まった。 彼は、学生の時、 この曲を聴いて一人で部屋でジャンプしながら 踊ってたんだって。 そしたら、背の高い彼は思いきり 頭を天井にぶつけ、 それで頭から血が止まらなかったらしい。 仕方なく緊急病院に行き、 お医者さんに理由を聞かれた。 恥ずかしすぎる理由に 笑いが止まらなかったってさ。 エイリアンはいると思う? そ

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          世界一変わってるデート

          彼から電話がかかってきたのは土曜の夜だった。 もしもし、明日のことなんだけどさ 基本的に、メッセージはしない彼、 私にとって彼からの電話は特別だった。 彼が話し始めると 無意識に私の口角が少し上がる。 明日のデート、 タンゴダンスをしに行こう。 レッスンを見つけたんだ。 アメリカ人の彼とはいえ 大学生でタンゴレッスンをしてる人なんて 私の周りにはいなかった。 また私たちが住む街は とっても田舎で、 タンゴレッスンがあることすら知らなかった。 彼もまた初めてというの

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          日常の中の小さな幸せ

          私たちの生活、 日常の中にたくさんの小さな幸せが隠れていると思う。 その、幸せに気づけるかどうか どれだけ丁寧に、物事に飲み込まれるのではなく 焦らず、ゆっくりと生きてみる。 そんなところにヒントは隠されているのではないか。 最近の自分の発見。 それは、今までより少し、受け取るのが上手になったと思う。 今まで、誰かに褒められると、 いやいや、そんなことはないよ。 ついつい否定してしまう癖があった。 また、きっとお世辞だろうななどと軽く流して あまり真剣に受け取ろうとしてこ

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          朝のルーティーン

          決まって朝にやることは何か そんなことを就寝前に考えてみる。 毎朝、起きるとおひさまの光を浴び、 今日はどんな1日になるのかと少し 考えてみる。 すぐさま、目覚ましを止めると同時に 携帯をいじってしまう。 夜に送られてきた通知に返信して、 SNSをチェックする。 私はこの時間が世界一無駄だと思う。 しかし、習慣を変えるのはなかなか難しい。 気づいているだけマシかと思い、 気持ちを切り替えて起き上がる。 洗面所に行くと、まずストレッチをする。 ラックにかかるタオルを

          朝のルーティーン

          仙人のような私の彼

          最近付き合い始めた私たち。 出会いは学校。 何度かデートを重ね 4度目のデートの帰り道 二人でなんとなく話している間、 付き合うという流れになり。 2週間が経った。 共通点が多いわけではないが 話していて楽しいし お互いのことを知るのが 私たちの幸せの時間。 ここまでは いわゆる大学生の恋愛に思えるが きっと少し違うのだろう。 私の彼は、日本人ではなく 海外の人。 人生初めての外国人の彼氏は、 たくさん初めてのことに出会う。 っというより彼が特殊なだけかもしれない。

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