ぽっかり空いた穴の中
やることに追われる月曜日の午後、
大量の課題と、大学生活の新学期。
冬休みが明けて、日常が戻ってきた。
何気のない日常。
いつもの登校ルート。
帰省していた時間はかけがえのない時間だった。
いつでも家族がそばにいて、
冷蔵庫を開ければおいしいご飯。
実家の居心地の良さと安心感には
久しぶりに気付かされた。
地元の友達と、
永遠に笑い合う無駄な会話とか
話すこともないのに
なぜか一緒に終電を逃してみたり。
そんなことは私の『非日常』であった。
学校が始まると、みんな自分の生活があり、
ひとりぼっちと感じることはないのか
少し考えてみる。
地元から遠く離れた私の日常は
一人で生きていることを思い知らされる。
何が辛いのかをそう自分に問いかけてみる。
きっと、何気のない日常が淡々と過ぎていくこと
夜中、急に呼び出されて
飲み屋カラオケに行くこと
寒い冬に焼き芋を買って
誰かと一緒に食べること。
眠れない夜に夜景を見に行こう。
そんなふうに誰かと味わう。
ぬくもりが恋しいんだと思う。
静かすぎる一人暮らしの家は、
なんだか物足りなく感じるけれど、
決して物欲で満たされる欲求ではない。
心の穴をなんとか埋めてみようと、
一人でカフェに行ったり、
料理をしたり、
音楽を弾いたり
本を読んだり、
いろんなことをしてみる
この3日間。
何か生み出した、変化した
手応えは何もなくて
ただただ、心の中の
ぽっかり空いた穴を埋めようとしている
自分が見える。
ずっとやりたかったことができる生活。
どうしてだろう。
心が満たされないのはなぜだろう。
幸せはきっと追いかけるものではない
そう、感じさせられる日常。
何かを必死に追いかけているのか
それとも何かから逃げているのか
それはわからないけれど。
これでもわからないなりに
自分と向き合う大学生活。
いつか、この悩みまくっている時間が、
私の大切な宝物になることを願って。
今日も頭の中の片隅にある。
私の、大切な何かを探している。
ぽっかりと空いた、その穴の正体を求めて。
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