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家の鍵を忘れ、自動ドアの外に締め出された人の話


時刻は深夜1時過ぎ。


今日は、会社の同期と話が盛り上がり、ついつい終電帰り。

今さっき食べた山盛りカレーのせいか、お腹がゴロゴロ鳴っている。

このまますぐに寝てしまったら、明日顔がパンパンになっちゃうな・・・なんて思いながら、家の下の自動ドアへ。


・・・ゴソゴソとカバンを漁る。


はい。やってもおた、家の鍵を忘れる事件 & 玄関の鍵を閉め忘れる事件。

無音ではあるが、一瞬、目玉が若干こぼれ落ち、鼻の穴が開花した。


ここで問題。あなたなら、どうする?

A:誰かきて、自動ドアが開くのを待つ
B:どこかに泊まる
C:住人にピンポンして開けてもらう


それでは、当時の私の状況について、話していく。


よし、とりあえず待つか。


待つか、泊まるか、呼ぶか。

うーん。泊まるのはお金かかるし・・・、


とりあえずケータイを開き、
充電45% [■■□] であること確認。

暇つぶしタイムリミットは
ミニマム1.5時間くらいか...。
ちょっと不安だが、住人がいつか自然と現れることを願った。

自分が強運の持ち主であると信じ、
自動ドアの前で仁王立ち。

そしてちょっと溜まってるLINEニュースや、友達の返信を返す。

次にTwitter。昨日書いた記事の反応を見る。
...あれ、あんまり見られてないな。サムネがよくなかったかな?
と、反省会スタート。

その流れでSlackを見たり、noteの記事読んだりと、なんだかんだで10分くらいが経過。

...そして、ふと、自動ドアに写る自分が見えた。

何しとんねん。

ちょっと笑った。笑

運命に身を任せている自分、カッコ悪。
というか、深夜1時に住人が気晴らしにコンビニに行く確率なんて奇跡に近いこと、わかってるやん。

そう。でも、
わかってることやっちゃうんだよな〜。

だってさ。じゃあ、誰かを呼ぶ?深夜1時に?迷惑ジャない?私だったら怖いもん!!こんな時間に呼ばれたら。。。。迷惑!


あれ。

あれれれれ?

本当にそうか?

もし、深夜1時にピンポーンが鳴ったら、私だったらとりあえず出るな...🤔

そりゃ、かなり疑うし、多少は怖い。
でも... 『とりあえず出ちゃいません?』
と、自問自答大会がスタート。

だって、『ピンポーン=出る』って教わったもん。それに、出ただけじゃ死なないしね!

よし、


外からマンションを眺めてみよう

今まで仁王立ちしてた自分に半笑いしながら、自動ドアを離れ、思い切って外に出た。

早速、私が得意な『選定開始』

折角なので、質問形式にしてみる。
(⚠️以下は全て私なりの考えである)

【問1】
住人の中で、
・深夜1時でも起きていて
・さらにピンポンにもでてくれて
・優しく扉を開けてくれる人
とは、どんな人でしょう?

考えたい方のために、少し間をとる。

【ヒント】私はここで、MECEに考えた。

まず、私が住むマンションには、誰がいるのか?

住人の属性: [ 男性 ] [ 女性 ] =MECE

では、男性と女性
どちらが扉を開けてくれるだろうか?

ここからは、ちょっと捻る必要があった。
というのも、今、目の前にあるものだけでは、答えは一生わからないからだ。

なので、自分の過去の経験や周りの友人を思い出し、男性と女性のどちらが深夜1時に起きてそうで、用心深くない人なのか?を考える。

皆さんも、もうお分かりいただけただろうか?たどり着いた答えは『男性』だった。

女性はこの時間に起きていても、仕付けの良い環境で育ったり、元々用心深い方が比較的多い。
事実、私の周りにはたくさんいるし、そもそもそれが普通ではないだろうか?

しかも、お風呂入ってスッピン状態で、ピンポンきたとて、きっと女子は出たくないだろう。

うん。

よっしゃ、
きっと深夜までゲームしちゃってるそこの男子!にむけて、ピンポン開始だ!

・・・

【問2】
さあ、あなたなら、次どうしますか?
A:片っ端から男性っぽい部屋をピンポンする。
B:知らない男子に話しかけるの怖い・・・もう少し待つ。
C:やっぱり、話しかけやすい女子にピンポンしてみる

ちなみに私は、A〜Cよりもっといい方法をお勧めする。


私の場合

まず、家の外に行き、この時間に部屋の電気が灯っている部屋を確認。
カーテンの色で男女を判別。

ふむ、
80部屋中、男性の部屋と認識できるのは、5~6くらいか。(ここで改めて思う、やっぱピンポン技以外あり得なかった。笑)

では、どの階の方からピンポンいたしましょうか。

私は一瞬で考えた。

❶ 比較的、カーテンの色味が明るめの人って
きっと優しいよね?

→ 3階に3名、2階に2名

❷ というか、私みたいな人からのピンポンを
既に過去経験したことある人いる説濃厚

→ こういう時、
大抵先頭の人が選ばれがちですよね。
(自分がアイウエオ順で人生ずっと1番手だった名残がそう囁く)

2階に決定

❸ もし、怪しまれた時のために、
私の姿を確認できる距離の部屋がいいな。

→ 201号室に決定


では、参りましょう。

2 、0 、 1 、  [呼]、 
・・・ピンポーーン・ピンポーン・・・・・



・・・『カチャッ、 はい。』

私:
「 突然で本当にごめんなさい、○○○号室の者です。こんな夜遅くにすみません。
家の鍵を忘れたまま出てしまって・・・ドアを開けていただけませんか?」

201号室の神様:
『あ、どうぞ。』 ッピ、

・・・『ギギッ。ウィーーーーーーン、(open)』

私:
「すみません〜〜〜〜、ありがとうございます!」

開いた。

開いた開いた。笑

もう、簡単すぎて笑みがこぼれた。

【自動ドア開通記録】
仁王立ち時間:約10分
ピンポン意思決定から
自動ドア開通まで:約2分


結局、仁王立ち10分間、何やってたんだろ。笑 という話。

非常識だと思われたっていい。常識の範囲内だけで立ってたら、いつまでもいつまでも、待ち続けていただろう。

しかし、現実は案外、なんとでもなることがわかった。
それに、自分が考えてることって案外簡単に解決できちゃうことなんだって。

さらに、自分の時間は有限であり、無価値ではないという意識を捨てないよう、これから生きていきたいと感じた。

深すぎる、自動ドア事件。

ぜひ皆さんも、もし家の鍵を忘れて閉め出された時、この話を思い出して欲しい。

                              おしまい。


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