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天才ナッシュが引用した日本人

ジョン・ナッシュ――。

映画『ビューティフル・マインド』でもお馴染みの数学者だ。

ナッシュがプリンストン大学の博士課程に進む際、教授は推薦状に「彼は数学の天才です」と書いた。
https://www.vox.com/2015/6/6/8738229/john-nash-recommendation-letter

博士課程ではゲーム理論を研究。

当時書かれた「n人ゲームにおける均衡点」(1950)は有名で、引用されることも多い。
https://www.itmedia.co.jp/im/articles/0901/06/news141.html
https://www.weekly-economist.com/2015/06/16/%E8%BF%BD%E6%82%BC-%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%AE%E5%A4%A9%E6%89%8D-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%83%8A%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E6%B0%8F%E6%AD%BB%E5%8E%BB/

 

そんな天才が「n人…」で唯一引用しているのが、角谷静夫の不動点定理なのだ(『ナッシュは何を見たか』)。

角谷は東北帝国大学数学科の出身。

ナッシュに引用された時はイェール大学の准教授で、後に教授となった。
http://mathsoc.jp/publication/tushin/index9-3.html

戦時中、プリンストンの研究所にいた時期があるそうなので、ナッシュの大先輩と言えよう。

1949年から33年間、角谷はイェール大で研究と教育に邁進した。

2004年に亡くなるまで、ずっとアメリカ在住だったようだ。

 

いつか角谷静夫の生涯も、映画化されてほしいものである。

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