精神分析的な映画

映画で精神分析・精神医学的なモチーフが扱われることは、よくあります。

今回は三つ紹介しましょう。

 

ジキル博士とハイド氏』(1931、1941)

いわゆる「二重人格」が暗示的に描かれています。 31年版は役者の演技が古めかしい感じもしますが、変身シーンなどの特殊効果が意外と秀逸。
41年版は、ジキルのバッドトリップ的な夢の描写が見物です。とくに馬車のシーンが衝撃的。主演はスペンサー・トレイシーとイングリッド・バーグマン。

白い恐怖』(1945)

こちらのヒッチコック作品もバーグマンが主演で、テーマもやはり二重人格やトラウマ。精神分析の影響を受けたサルバドール・ダリが美術を手掛けています。同監督の『サイコ』『めまい』『マーニー』も精神分析・精神医学を感じさせる作品。

CURE』(1997)

黒沢清監督作品。精神科医の斎藤環氏が『心理学化する社会』で絶賛していたので、興味がわいて観てみました。マインドコントロールされる演技は難しいようで、少々わざとらしく感じてしまうのは私だけでしょうか? しかし、メスマーの存在を知れて勉強になりました。

 

以上です!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?