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FE 35mm F1.4 GM導入後1年後の感想

FE 35mm F1.4 GM導入後1年後の感想

FE 35mm F1.4 GM (SEL35F14GM) がやってきて一年と少々。
AマウントとFEマウントを併用しているので同じ焦点域のレンズがある場合、撮影環境や描写傾向でレンズ(マウント)の選択をするのですが、35mmに関しては原則FE 35mm F1.4 GM一択。

今までだと、ボケ質が気になる撮影の場合は35mm F1.4 G、ボケ質無関係な(或いは気にならない)撮影では35mm F2

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SONY FE 85mm F1.4 GM (SEL85F14GM)

SONY FE 85mm F1.4 GM (SEL85F14GM)

FE 85mm F1.4 GM (SEL85F14GM)は2016年にSONY念願の自社ブランドトップエンドの第一弾として2470や70200と共に発表された単焦点レンズですねぇ。

2016年時点でFEマウント単焦点は初期メンのSonnar T* FE 35mm F2.8 ZAとSonnar T* FE 55mm F1.8 ZA、その後1年以上後にDistagon T* FE 35mm F1.4

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MINOLTA AF MACRO 50mm F2.8 (D)

MINOLTA AF MACRO 50mm F2.8 (D)

既に終わったマウントであるAマウントは、終わったが為に価格の割に性能が良いスーパーレンズの宝庫で、同じレンズでもバリエーションが多数あり最初期(1985年)まで遡ると高性能なレンズが安価に出回っています。

今回はその中からMINOLTA AF MACRO 50mm F2.8 (D)を。
1985年のαシステム登場時から存在する古参/老兵レンズで、その基本光学設計のままSONYに受け継がれた長寿レ

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MINOLTA AF MACRO 100mm F2.8 New

MINOLTA AF MACRO 100mm F2.8 New

今回のレンズMINOLTA AF MACRO 100mm F2.8 Newは1993年に発売された結構古いレンズで、このレンズを体験(所有)せずにαを語って欲しくないレベルの神々しさを放つレンズです。

1985年のMINOLTA αシステム発売後、1986年(昭和ですよ…)から存在するMINOLTA AF MACRO 100mm F2.8の後継として1993年に発売されたレンズですが、Newは初

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Sonnar T* 135mm F1.8 ZA (SAL135F18Z)

Sonnar T* 135mm F1.8 ZA (SAL135F18Z)

現在の人物撮影に於いて135mmと言う焦点距離は常用するのにギリの焦点距離と言う印象ですが、望遠レンズらしい圧縮効果が判りやすく出始める望遠レンズ入門的焦点距離のレンズで、かつて存在した〝人物撮影 85mm派 vs 100mm派〟では85mm派に属し、35/85/135の組み合わせで望遠側を担当するレンズでもありました。

135mmの単焦点はAFとなって以降各社発売はしましたが、フィルム時代は1

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SONY Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA (SAL85F14Z)

SONY Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA (SAL85F14Z)

このレンズの説明にある〝被写体とのコミュニケーションがとりやすく、かつ緊張感が保てる距離〟って、コミュニケーションってのは声が届くかどうかだと思うのですけど、緊張感ってのがよく判らないのですよ…

model : 志柿じゅみ

Planar T* 85mm F1.4 ZAは、2005年にKONICA MINOLTAとSONYの協業が発表、その後2006年1月にKONICA MINOLTAはカメラ事

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グラビアちっくに使う35mmレンズ

グラビアちっくに使う35mmレンズ

35mmレンズは水着グラビアな撮影の際には多用していて、殆どこれだけあれば足ります。
自分の撮影する水着系のカットは、イメージカットというか雰囲気写真ではない事が多く、必要以上に被写体がボケていない方が好ましいので、撮影手法的に必ずしも明るいレンズである必要は無く、焦点距離の長いレンズより35mmの方が絞り込まずに被写界深度とシャッタースピードが稼げるので都合が良いのです。

パースペクティブで考

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FE 100mm F2.8 STF GM OSS (SEL100F28GM)

FE 100mm F2.8 STF GM OSS (SEL100F28GM)

このレンズを語る時、アポダイゼーション光学エレメントの説明に終始してしまう事が多く見られ、古参としては「これでは足りない」と思う事が多いので、このレンズがアポダイゼーション光学エレメントだけでなく、様々な工夫によって構成されている事を書きたいと思います。
独自研究も含まれているので企画/設計をした方々の意思とは違うかも知れませんが…

現在は価値の多様性なのか、STF同様の効果を持ちボケ質を売りに

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SONY FE 35mm F1.4 GM (SEL35F14GM)

SONY FE 35mm F1.4 GM (SEL35F14GM)

35mmと言う焦点距離は汎用性が高く、目的を決めないスナップ用途の場合は50mmより広く写るので使い易く、大概50mmより被写体に近づけるので接写も出来る。 テーブルフォトなんかも50mmでは収めるのが大変なんですが35mmなら余裕と、常に持ち歩く常用に適していると感じています。
どうしても50mmの画角が必要な場合はAPS-Cモードでクロップすれば問題ないし。

おねーちゃんを撮ると言う用途に限

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Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z)

Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z)

呆れ返る程存在するSONYの50mmクラスですが、FEマウント最古参なのが2013年に発売されたSonnar T* FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z)です。
カメラボディ初代ILCE-7系と同時発表でミラーレスカメラの特性を生かした小型軽量高性能を売りとしたレンズですね。

model : 川原みなみ

実は、50mmあんまり興味ないんですよ。
昔の人が「50mmは望遠的にも広

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SONY 35mm F1.4 G (SAL35F14G)

SONY 35mm F1.4 G (SAL35F14G)

写真レンズを選択する際、撮影ジャンルや手法によって求める描写は変わると考えますが、自分の場合、選択する上で重視するのはボケ質で、次にコントラストや解像力、それ以外の描写は余り気にしていません。
ボケ質は良いが描写が緩いレンズは絞り込めばシャープに成り得ますが、ボケ質が好ましくないレンズに同様の手段は使えず好ましくないままです。

後処理的にはフィルム時代と異なり、歪みや色と言った要素は後で修正が容

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Planar T* FE 50mm F1.4 ZAとPlanar T* 50mm F1.4 ZA SSM

Planar T* FE 50mm F1.4 ZAとPlanar T* 50mm F1.4 ZA SSM

「50mmレンズと言えば標準レンズ」って、いつの時代の話なんですか?
20年以上前からカメラとセットになってるのはズームレンズで、50mmがセットになってるなんてAFが当たり前になっていない30年とか40年以上前の話では?
そんな太古の昔の話を常識のように出されてもなぁ。。。

〝標準〟の意味から考えるとちょっと面倒なので軽く流したい気持ちもありますが「50mmレンズと言えば標準レンズ」という書き

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Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA

Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA

Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA (SEL35F28Z) はSONYがFEマウントをリリースした際に発表したレンズで、小型軽量を売りにするミラーレスカメラの特性を殺さない小型軽量なレンズです。

価格的には普及(エントリー)クラス以上と考えますが、初出がFEマウント登場と同時で当時はFEマウント単焦点最安値であり、状況から済し崩し的に普及クラスと言えるレンズでありました。
価格の

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