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父とわたし

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父がガンになりました。 残りわずかな時間をここに残そうと思います。
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2023年7月の記事一覧

自宅での終末医療の限界

自宅での終末医療の限界

父が余命宣告されて約一ヶ月になります。

自宅に帰りたいとの強い希望で、父は自宅医療をしています。
でも本人には告知してありません。
父は気が弱いところがあるので、本当のことを知ったら生きられないと判断したからです。

でも父は確実に弱ってきています。

母とわたしと弟で介護をしていますが、
かなりキツイです。
父は自分でトイレにも行けますから、そちらの方は助かるのですが、先日も書いたように、

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これから介護をするひとへ

これから介護をするひとへ

現在、母と弟と妹とわたしで父の介護をしています。
人数多くて良いと思われるかもしれませんが、それでも家族は疲弊します。

患者も意識していない負のオーラのパワーがとても強いのです。
ヒトは最後まで生きようとします。
それで健康な人の「氣」をも吸い取っていきます。
このこともいずれ研究されるようになると思います。
そして家族の分裂がおきます。

要領の良い者が出てくるので、派閥ができます。
父を家で

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実家に帰って介護を手伝っています。

キッチンの窓にヤモリがいました。
もう何年も実家を守っているヤモリ君です。

暑いのでお身体にをご自愛くださいね。

父が命をかけて教えてくれていること

父が命をかけて教えてくれていること

わたしは時々動けなくなる日がありました。
それを「自分の怠け」だと思い、とても苦しんできました。

ですが、今年になってやっとその理由がわかりました。

メニエール病。
放置するとどんどん耳が聞こえなくなる病です。

ご存知の方も多いと思います。
わたしの場合は、頭痛と目眩が酷く何日も寝たきりになることが増えていました。

わたしが住んでいる地域は本当に田舎です。
でも、耳鼻咽喉科には素晴らしいな

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退院した父に会ってきました

退院した父に会ってきました

父の胃の出血がやっと止まったので、家に帰れることになりました。
もう医学ではどうすることもできないそうなので、父が大好きな実家に帰ることになりました。

もしかしたらあれは夢で、父はたまたま体調が悪かっただけなのかもしれないとの一縷の希望も、父の顔を見てやはり現実だと認識せざるを得ませんでした。

父の顔は既に「ガンの顔」になっていたからです。
それでもわたしが来たことを喜んでくれて、
わたしが作

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