【21世紀も最初の1/5が過ぎたので】新潟県高校野球 県外公式戦の勝敗総覧

 前回の続きですが、短縮化のためにタイトルはいじりました。
 今回は北信越、甲子園、神宮、そして国体まで網羅しました。さすがに招待大会は、記録の確認ができないので断念。

 今回も、県高野連HPから「県勢の戦績<硬式部>」と、さらに新潟野球ドットコムも参照しました。(22.8/19訂正:当段落)
 前回同様、年度は「秋始め」としています。

1.北信越大会

 まずは概要から。4勝すれば優勝の大会です。
凡例:太字=決勝進出校 ※=シード
01秋 五泉● 文理※●
 春 明訓● 五泉○● 中央○● 文理※●
02秋 明訓● 新商● 文理●
 春 芝南● 明訓○●
03秋 明訓○● 学館● 文理○● 柏崎●
 春 津工● 中越※●
04秋 文理● 明訓○○● 長岡●
 春 江南● 明訓※●
05秋 明訓○○● 文理○● 中越●
 春 県央● 文理※●
06秋 文理○○○● 県央● 芝南○●
 春 村松● 文理※○○●
07秋 北越○● 文理○○○○ 中越●
 春 桜丘● 高農● 柏崎● 明訓※○○○
08秋 文理● 明訓● 阿野●
 春 中越● 桜丘●
09秋 新商○○● 桜丘● 文理○○○○ 学館●
 春 中越○○○● 文理※●
10秋 中越○● 新潟● 分水○●
 春 十町● 明訓※●
11秋 佐渡● 北越● 文理○○○●
 春 中越○● 北越● 大手○● 文理※○○●
12秋 県央○● 北越● 明訓●
 春 文理○○● 明訓●
13秋 文理● 県央△● 五泉● 明訓○○●
 春 中央○● 桜丘●
14秋 文理○○○○ 明訓○● 中越○●
 春 明訓● 文理※○○○
15秋 文理○● 北越● 中越○○●
 春 県央○● 中越※○●
16秋 桜丘● 学館● 文理○●
 春 北越● 明訓※○●
17秋 文理○○● 桜丘● 関根●
 春 明訓● 関根● 中越○● 文理※○●
18秋 文理○● 北越○● 中越●
 春 関根○● 文理○○●
19秋 潟南● 帝京● 関根● 文理○●
 春 三条● 文理※○●
20秋 北越○○● 産大● 暁星●
 春 中止

 ついでに、各県からどれだけ優勝・準優勝校が輩出されているのかについてです。県名の頭文字を使用しています。
01石福 石長 02福富 福長 03石福 福石 04石福 石福
05福石 福長 06富新 福新 07新長 新福 08長長 石石
09新富 長新 10富福 福石 11石新 石新 12福長 富福
13福福 石富 14新長 新富 15福長 長福 16福福 石富
17福富 石石 18石石 石長 19石福 石福 20石石 中止

まとめてみると…

(優勝=2ポイント、準優勝=1ポイントで換算)
石川 優勝16回・準優勝7回=39ポイント
福井   12回・   12回=36ポイント
新潟   5回・   5回=15ポイント
長野   3回・   9回=15ポイント
富山   3回・   6回=12ポイント

 ということになりました。
 さらに細かい年代区分や学校別の分析をする余地もありますが、少なくともこの見方で言えば石川・福井が圧倒しています。
 優勝・準優勝を独占した回数は、石川4回・福井2回・長野1回。石川・福井で分け合ったのも9回に上ります。

 新潟県勢で言うと、この20年では優勝・準優勝が各5回ですが、それ以前の40年間では優勝4回・準優勝14回。辛うじて前者優勢でしょうか。ただ、「トップ2」から6年も遠ざかっていますので、そろそろ出てきてほしいものです。
 最後に学校別勝敗表をどうぞ。(勝率は暗算しづらいものだけ表記。枠囲みは私立)

画像4

 20年間で29校(公立19校)が出場し、12校(公立6校)が勝利を挙げています。

2.全国の舞台―甲子園、国体、明治神宮大会―

【夏】
01十町● 02文理● 03中越※● 04文理●
05明訓● 06文理● 07明訓○○● 08県央●
09文理※○○○○● 10明訓※○○● 11文理● 12明訓※○●
13文理● 14文理○○○○● 15中越● 16中越●
17文理○● 18中越● 19文理● 20中止
【春】
03柏崎● 06文理○○● 07文理● 09文理●
11文理○● 佐渡● 14文理●
※柏崎・佐渡は21世紀枠
【国体】(11/6訂正:見落としていた07年のデータを追加し、下表も差し替えました)
07明訓● 09文理○● 10明訓○(雨天のため大会打ち切り)
12明訓○● 14文理○○● 17文理※●
【神宮】
07文理※● 09文理● 14文理※○○●

 まとめて勝敗表。

画像4

 夏の甲子園は、勝率で言えば明訓がトップでした。(8年間遠ざかってはいますが…) 夏の県勢通算成績は28勝59敗(勝率.322)だそうなので、この20年間で全期間のちょうど半分の勝利を挙げていることになります。20年間の勝率は.424です。
 春の方は、全期間での県勢勝率が.200(3勝12敗、全国最下位…)、この20年間では勝率.300(3勝7敗)。20世紀には1勝もできていなかったんですね…
この段落のソースはこちらでした。

 さすがに?国体・神宮大会の通算成績は分かりませんが、総合的に見れば「この20年間は躍進期だった」と言えるのではないでしょうか。
 ただ、一時期のピークを過ぎて、少々寂しい成績が続いている気がします。再び「いいところ」まで勝ち上がる学校が出てきてくれることを期待したいと思います。

3.県決勝現地観戦の思い出(06・10年夏、13年春)

 最後に、前編で載せる予定だった個人的な思い出を。「県決勝」を観に行った時の「結果写真」です。

画像4

2006年7月30日(日) 第88回全国高等学校野球選手権新潟大会決勝(新発田市五十公野公園野球場)
日本文理 010 341 000=9
新潟明訓 000 000 000=0
(日本文理は2年ぶり4回目の優勝)
 エコスタが完成するまで、決勝戦は新潟鳥屋野と長岡悠久山で交互に開催されていました。しかし、この年は天候不順が続いたため異例づくめ。開会式も予定変更で五十公野開催、そして決勝も何と五十公野で行われたのです。(開会式の記憶は怪しいですが…)
 五十公野で行われた夏決勝は、現時点でこれが最初で最後となっています。

2010年7月28日(水) 第92回全国高等学校野球選手権新潟大会決勝(ハードオフエコスタジアム新潟)
日本文理 110 030 010=5
新潟明訓 220 060 10X=11
(新潟明訓は3年ぶり6回目の優勝)
 この日は大学の期末試験が午前中にあり、それが終わった後に同期から誘われて急に観に行きました。なのでコンデジを持っておらず、ガラケーで何枚か撮ったはずですが、クオリティはたかが知れています。しかもデータ引き継ぎも怠ったため、1枚も現存していません(^^;;
 この夏、明訓は甲子園で過去最高のベスト8に進出しました。

画像5

2013年5月14日(火) 第128回北信越高校野球新潟県大会決勝(長岡市悠久山野球場)           RHE
村上桜ヶ丘 002 310 000=6122
新発田中央 000 022 001=580
(村上桜ヶ丘は10季ぶり2回目の優勝)
 この試合は「50年ぶりの下越勢同士の決勝」という、とんでもないプレミアな試合だったのです。しかもこの展開。日本文理の「甲子園決勝」は7点ビハインドから1点差にまで迫りましたが、この試合は新発田中央が6点ビハインドから5点を取ったところで力尽きるという試合でした。
 ここで言う下越というのは、新潟市よりも北(新発田、阿賀野、胎内、村上 ※聖籠町・関川村には高校なし)を意味します。阿賀北地域と呼んだ方がいいであろう、いわゆる県北エリアです。
 北信越県大会はまだ辛うじて桜ヶ丘が08・13年と優勝していますが、夏の大会では00年の新発田農以来優勝校が出ていません。次に決勝で「下越ダービー」が実現するのが見込めない中で、この試合を現地で観られたことは相当に意義深かったと思っています。

 以上、結果的に「夏休みの自由研究」のような形となった前後編合わせて5,000字超の大作をご覧いただきました。

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